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あしあと

    枚方市の平和施策

    • [公開日:2015年3月5日]
    • [更新日:2024年1月31日]
    • ページ番号:3340

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    枚方市には、戦前、火薬製造所など旧陸軍施設が三か所もあり、その一つの禁野火薬庫が昭和14年(1939年)3月1日に大爆発を起こし、約700人もの死傷者を出しました。こうした惨事を風化させないよう、昭和57年(1982年)に大阪府内で初めて「非核平和都市」を宣言しました。
    また、爆発から50年後、そして、昭和29年(1954年)第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験に遭遇し、被爆した日から35年後の平成元年(1989年)に、3月1日を「枚方市平和の日」と定め、毎年さまざまな記念行事を行っています。

    そのほかにも、毎年夏には中央図書館の平和資料室で特別展などを開催しています。

    今後も、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えるため、平和啓発活動に取り組みます。

    非核平和都市宣言までの歴史

    戦前・戦中、軍需のまちだった枚方市

    人口40万人の平和な大都市になった枚方市も、戦前には旧陸軍の禁野火薬庫、枚方製造所、香里製造所の三つの工廠がありました。
    付近に人家が少なく、尾根と谷が天然の襞をなし、爆発事故が起こっても誘爆を防ぐ土塁の役目を果たす地形であったため、この地域に工廠が作られました。

    禁野火薬庫の内部写真1

    禁野火薬庫の内部写真2

    昭和14年3月1日に起こった「禁野火薬庫の大爆発」

    昭和14年(1939年)3月1日午後2時45分、禁野火薬庫の第15号倉庫で砲弾解体中に不意に発火し、てん薬弾に引火して天地を揺るがす大爆発が起きました。

    爆発音は京阪一帯に響きわたり、真っ赤になった弾薬や破片が飛び散りました。午後7時までに29回の爆発を繰り返し、3月3日正午になってようやく火災はおさまりました。炸裂した弾丸の破片は半径2キロに飛散し、禁野・中宮など近隣の集落に延焼しました。陸軍の報告書によると、死者94人、負傷者602人、家屋の全半壊821戸、被災世帯4425世帯に達しました。

    禁野火薬庫の大爆発や当時の様子の写真といった貴重な資料を中央図書館1階の平和資料室に展示しています。
    中央図書館へのアクセスはこちら(別ウインドウで開く)

    京阪国道を逃げる住民(朝日新聞社提供)

    戦後、軍需のまちから平和のまちへ 府内初の「非核平和都市宣言」

    こうした歴史を忘れないため、枚方市は昭和57年(1982年)に大阪府内で初めて「非核平和都市」を宣言しました。

    非核平和都市宣言

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    「平和の日」制定-3月1日は枚方市平和の日-

    枚方市は、禁野火薬庫の大爆発が発生した日から50年後、そして、昭和29年(1954年)に第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験に遭遇し、被爆した日から35年後の平成元年(1989年)に、2つの大惨事を風化させず、市民一人ひとりが平和の大切さと平和への貢献について考える日として、3月1日を「枚方市平和の日」に制定しました。

    市内には戦争遺跡や平和のモニュメント等が点在しており、そのいくつかをご紹介します。

    妙見山の煙突(旧陸軍香里製造所)

    戦争につながる建造物を後世に残し平和のモニュメントにしようと、昭和59年(1984年)香里製造所の煙突を永久保存することにしました。

    この煙突は、宇治火薬製造所から運ばれてきた湿った火薬をスチーム熱で乾燥させるために建てられたものです。
    戦後、平和を求める市民の願いから、旧香里製造所は香里団地に生まれかわりました。計画外にあった煙突は撤去を免れ、水道局妙見山配水池の敷地内にそのまま残りました。

    妙見山の煙突

    枚方製造所跡の土塁

    枚方製造所・禁野火薬庫ともに火薬を収蔵した倉庫は、爆発しても被害が拡大しないように、倉庫の屋根の高さまで達する堅牢な土塁で1棟ずつ囲まれていました。昭和20年(1945年)の終戦により軍施設は閉鎖され、以後周辺開発に伴い土塁や建物・施設等は取り除かれましたが、旧高陵小学校の南側には禁野火薬庫の土塁が、また、東側の校門付近や中宮第三団地内(写真)には枚方製造所の土塁が残り、戦争の生き証人となっています。

    枚方製造所跡の土塁

    中宮平和ロード

    戦前には津田駅から禁野火薬庫と枚方製造所まで、軍用鉄道(現国道307号)が敷かれ、毎日大量の火薬や砲弾などが戦地に向けて積み出されていました。
    平成3年(1991年)に、この軍用鉄道敷の一部であった中宮本町から中宮西之町までの約600メートルを「中宮平和ロード」として整備しました。
    ここには、昔の鉄道敷をしのばせるSL形のトンネルや線路沿いに立てられていた軍用電柱等を保存・設置しています。

    SL形のトンネル

    被爆アオギリ2世、被爆クスノキ2世

    昭和20年(1945年)8月6日広島市内で原爆投下後の惨禍を生き抜いたアオギリと、同9日長崎市内で原爆投下後の惨禍を生き抜いたクスノキの種から育てられたものです。
    平和の尊さを伝えるとともに、悲劇を再び繰り返さないよう、核の廃絶と平和の象徴として平成14年(2002年)に広島市、平成15年(2003年)に長崎市から譲渡されました。

    アオギリ

    クスノキ

    非核平和宣言都市の標柱と銘板

    標柱は昭和59年(1984年)、市内3か所に設置されました。
    (津田生涯学習市民センター、北部支所、国道307号沿い(東部公園横))

    銘板は昭和61年(1986年)、市役所本館・別館、香里ケ丘支所に設置されました。

    非核平和宣言都市の標柱と銘板

    平和の像

    平和の像「恒久平和」は、平和を望む市民の寄付金を基に、戦争による犠牲者の霊を慰めるとともに、核兵器の廃絶のシンボルとして昭和62年(1987年)、王仁公園内に建設されました。彫刻家・故池田遊子さんの作品です。

    平和の像「恒久平和」

    平和の像「語らい」は、香里製造所の跡地に建設された香里団地の中(香里ケ丘3丁目)に、平和のモニュメントとして平成6年(1994年)に設置されました。彫刻家・田中彰さんの作品です。

    平和の像「語らい」

    平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)

    平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)は、21世紀の平和のシンボルとして、平成9年(1997年)、市制50周年を記念して岡東中央公園(現ニッペパーク岡東中央)に建設されました。

    平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)

    カリヨンとは、調律された鐘を複数組み合わせてメロディーを演奏する組み鐘のことで、市民公募により決定された愛称「ヒラリヨン」は、枚方とカリヨンの合成語です。
    1日10回定時にメロディーが流れ、その美しい音色は人々に親しまれています。
    メロディーは季節ごとに変わりますので、ぜひ耳を傾けてみてください。

    平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)曲目一覧

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    枚方市平和(戦争遺跡)ガイド

    市内に点在する戦争遺跡や平和のモニュメント等をまとめたガイドマップです。平和学習や市内探索にご活用ください。

    枚方市平和(戦争遺跡)ガイドのページはこちら(別ウインドウで開く)

    平和啓発活動-語り継ぐ戦争の悲惨さと平和の大切さ-

    平和を願う黙とうを

    枚方市では、禁野火薬庫が大爆発した3月1日午後2時45分、原爆が投下された8月6日午前8時15分(広島)と、8月9日午前11時2分(長崎)、終戦の8月15日正午に、原爆と戦争犠牲者のご冥福、世界の恒久平和を祈念してニッペパーク岡東中央(岡東中央公園)の平和の鐘カリヨン(ヒラリヨン)を鳴らし、1分間の黙とうを皆さまに呼びかけています。

    戦争体験語り部動画を公開中!

    戦争の恐ろしさや平和の大切さを伝え続けていくため、枚方市では、禁野火薬庫の爆発や戦時下での生活などの戦争体験を市民らが語る動画を公開しています。当時の貴重な体験を知ることができますので、ぜひご覧ください。

    戦争体験等の動画のページはこちら(別ウインドウで開く)

    枚方市が加盟している団体の活動

    日本非核宣言自治体協議会

    日本非核宣言自治体協議会は全国の300を超える自治体により組織され、総会、研修会のほか、さまざまな平和事業などを通して核兵器の廃絶と恒久平和の実現に努力しています。

    枚方市は当協議会の副会長市であり、核実験実施への抗議などを当事国に随時行っています。

    日本非核宣言自治体協議会ホームページはこちら(別ウインドウで開く)

    平和首長会議

    平和首長会議は、世界8,000を超える加盟都市によって組織され、核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、さまざまな人権問題等の解決のために努力し、世界恒久平和の実現に寄与することを目的に活動しています。

    平和首長会議ホームページはこちら(別ウインドウで開く)

    お問い合わせ

    枚方市役所 市長公室 人権政策課 人権・非核平和グループ

    電話: 072-841-1259

    ファックス: 072-841-1700

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