建築協定とは
- [公開日:2016年4月1日]
- [更新日:2024年5月31日]
- ページ番号:777
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はじめに
調和のとれた美しいまち、緑豊かで快適なまちは、住んでいる人々に潤いと豊かさを与え、地域の文化をも感じさせるものです。
現在、枚方市では「持続的に発展し、一人ひとりが輝くまち 枚方」を将来像とした、都市の成熟に向けてさまざまな施策を推進しています。
より快適で豊かな生活環境を創造していくためには、総合的な施策と同時に地域の歴史や特性をみつめ直し、その地域にふさわしいまちづくりを考えていくことが大切です。そのためには、まず住民の方々がまちに愛着と誇りを持たれ、まちづくりに積極的に参加していただくことが不可欠です。
こうした住民参加を基盤として、住民の方々と自治体が協力して地域のまちづくりや魅力づくりを進めていくひとつの方法が建築協定制度です。
あなたの家のまわりで、このように感じたことはありませんか。
- 環境のよい一戸建住宅地の中に、マンションや大きな店舗が建ちはじめた。
- 敷地境界ぎりぎりまで増築する家が多くなり、お互いいやな思いをしている。
- 敷地を分割して、建売住宅が多く建ちはじめた。せっかくゆったりしたまちだったのに、ミニ開発が進みそうだ。
- 街の生け垣の成長を楽しみにしていたのに、生け垣をつぶしてブロック塀にする家が多くなったし、石積擁壁から道路側へはね出して、人工地盤を設けている家もある。
- 三階建てや陸屋根の家など思い思いの家が並んで、まちに統一感がなくなってきた。
せっかく恵まれた環境の住宅地でも、皆さんが思い思いの建築をされるとまちなみに統一感がなくなり、住環境の悪化を招く場合があります。
このようなことを防ぐために、建築協定制度を活用されると、将来にわたって良好な住環境を保つことが出来ます。
建築協定とは
建築協定制度とは、一定の区域の住民の方々が住みよい街づくりのため、その全員の合意によって建築基準法で定められた最低の基準にそれ以上の制限を上乗せしたルール作りを行い、区域内で行われている建物の建築等を行う際、お互いにこのルールに従うことを約束する制度です。
都市計画法や建築基準法では皆さんの生活環境を守り、秩序ある都市形成をする為に建築物の用途や形態が定められています。しかしこれらは全国一律であり、最低の基準を定めたもので、必ずしも地域の実情に十分に対応しているものとはいえません。
枚方市では、これらの法律の及ばない部分を補充する目的で条例や指導要綱を定めていますが、やはり限度があります。なお一層地域を単位とした環境保全、魅力ある街づくりを実現するためには、地域の方々が自分たちの街づくりに参加していただくことが不可欠です。
こうした地域での街づくり意識の高揚をもとに、住民の方々が自主的に地域の実情に応じた、きめ細かい「街づくり基準」をつくることができるという制度が建築協定です。
建築協定が結ばれると
住宅地では
ゆったりとした一戸建住宅地の良好な環境が守れます
- 敷地分割を禁止する
- 最小敷地面積を規定する
- 建築基準法より厳しい建ぺい率・容積率を規定する
- 大規模な共同住宅の禁止を規定する
- ワンルームマンションを禁止し、一住戸当たり最小床面積を規定する
- 工場の禁止、店舗の種類・規模を規定する
日照をできるだけ確保できます
- 建物の階数・高さの制限を規定する
- 南側の庭を広くとるように規定する
- 日影を考慮した建築形態に規定する
隣とのプライバシーが守れます
- 隣地境界線から建物の外壁までの距離を規定する
住宅地の開放的な緑多い環境が守れます
- ブロック塀の禁止を規定する
- 生け垣の奨励を規定する
住宅ごとに美観形成を考えて
- 周辺の環境と調和するように規定する
- 建物の屋根・外壁の色彩・形を統一するよう規定する
商業地では
安心して買い物ができるよう歩道を広くとるために
- 1階部分だけ建物が道路から後退するように規定する
商店街としてのまとまりを強調しイメージアップをはかるために
- 看板の色・形を規定する
- 大規模店舗の立地制限を規定する
- 1階を商店だけの用途に規定する
- 壁の後退線・色を規定する
工業地では
工業的土地利用の純化をはかるために
- 能率を高めるため同種の工業を集約化し、異業種の制限を規定する
- 住宅を禁止し、工業以外の用途制限を規定する
安全で働きやすい環境をつくっていく
- 道路から建物までの距離を規定する
- 建物の不燃化を規定する
- 空地の緑化を規定する
関連リンク(枚方市住宅まちづくり課のページ)
お問い合わせ
枚方市役所 都市整備部 住宅まちづくり課 (直通)
電話: 072-841-1478
ファックス: 072-841-5101
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