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あしあと

    アート・スプラウト WEB版【藤間皓也(日本舞踊)】

    • [公開日:2020年6月4日]
    • [更新日:2022年3月20日]
    • ページ番号:30460

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    藤間皓也

    日本舞踊(藤間流)

    藤間皓也さんの写真

    藤間皓也さん

    日本舞踊藤間流の藤間皓也です。日ごろは大きな舞台やホールで踊らせていただいていますが、新型コロナウイルスにより活動が大幅に制限される中、動画配信が盛んに行われ、自分も参加できたらと考えておりましたので、枚方市の「アート・スプラウト WEB版」に出演させていただけることがとてもうれしいです。

    日本舞踊の上演方法には主に二通りありまして、一つがかつらや衣装をつけて踊るもの、もう一つが素顔の状態で踊る「素踊り」というものがあります。

    踊らせていただく「新曲浦島」は、素踊りの作品でございまして、素踊りでは紋付袴が一般的な形となっております。紋付の色目は作品の雰囲気に合わせるものですが、今回は踊りを見ていただく目的ですので、オーソドックスな黒紋付きとさせていただきました。

    また、会場の枚方市立鍵屋資料館は由緒ある建物で、ちょうどこの横には淀川が流れています。「新曲浦島」は海を題材にした作品で、大海原につながっていく感じが合っています。限られた空間で、どこまでお伝えできるかわかりませんが、動画で文化芸術に触れていただくのもいい機会かと思います。

    精一杯務めさせていただきます。


    「自己紹介と作品解説」

    再生時間:6分


    「新曲浦島」

    再生時間:15分

    明治39年に坪内逍遥という文学者が作った作品です。長い作品ですが、序章に当たる部分だけが長唄の曲として独立され、舞踊界で盛んに踊られています。

    静かな大海原や漁火の情景から始まって、帰りを急ぐ舟人の舟唄や、岩を砕け落ちる大きな波を表現するなど見どころの多い作品です。竿一本で海の広さや天気の移り変わり、波と一体となって戯れるというようなところもあります。波の柄の扇子で、いろいろな情景を表します。変化に富んだ海の表情を感じてください。


    プロフィール

    枚方市出身。蹉跎西小学校、蹉跎中学校、枚方西高校(現・枚方なぎさ高校)卒業

    1995年に藤間志皓師に入門、2008年に名取となり、2016年に藤間流師範を獲得

    2009年・2010年 新人舞踊家競演会 関西支部褒章受賞

    2018年 日本舞踊協会 新作公演「カルメン2018」にて東京国立劇場小劇場の舞台に立つ