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    水道水の水質検査

    • [公開日:2024年2月29日]
    • [更新日:2024年2月29日]
    • ページ番号:46221

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    水質検査の概要

     安全で安心な水道水をお客様・市民のみなさまに供給するため、上下水道局では水道水の水質を淀川原水から蛇口まで、それぞれの工程毎に日夜水質検査を実施し、水質の状況を確認することで水道水の安全性を確保しています。

     水質担当者のある一日を追って、水質管理の業務を紹介しましょう。

    ある一日の業務
    時刻作業
    9:00~9:20本日の検査スケジュール及び課内業務の確認
    9:20~10:00処理工程水の採水
    10:00~11:30処理工程の日常検査
    11:30~12:00市内給水栓モニタの確認
    12:00~12:45【昼休み】
    12:45~14:30水質相談
    14:30~16:00新設管・施設受水槽の水質確認
    16:00~17:15漏水調査
    17:15~17:30本日の検査業務・課内業務の確認と明日の準備

    水質試験室

     いろいろな分析機器がそれぞれの部屋に設置されています。中宮浄水場管理棟の1階にあって、壁がガラス張りになっているのでロビーから検査風景が見えますよ。

    水質試験室

    朝の採水と日常検査

     朝の採水と日常検査です。浄水場の処理工程毎に検査する水を採取し各処理が問題なく行えているかの確認をします。

     毎日行う採水箇所は、【1】原水(淀川の表流水)、【2】第一浄水場沈殿水、【3】第二浄水場沈殿水、【4】砂ろ過水、【5】オゾン処理水、【6】粒状活性炭処理水、【7】浄水(水道水)です。検査項目は、濁度・色度・臭気・味・pH値・電気伝導率・アルカリ度・一般細菌・大腸菌・アンモニア態窒素・塩素要求量・溶存酸素・BOD・過マンガン酸カリウム消費量・全有機炭素・UV・残留塩素などで、処理工程ごとに必要な項目を検査し評価します。

    水質試験室内

    淀川と磯島取水口

    配置図

    水質の監視

     各家庭に送られる水道水を想定して、市内の9地点の蛇口で濁度・色度・残留塩素・pH値・水圧・水温の項目について、24時間365日自動測定装置を用いて監視しています。異常があれば直ちに水質担当者が知ることができるシステムになっています。

    水質自動計測器

    事務所内モニタリング用機器

    水質相談

     お客様から水質について相談がありました。市民のみなさまから水道水の臭いや濁り等についてご相談や苦情をいただくことがあります。相談をいただいた場合は現地までお伺いして採水し、原因を特定することで解決に向けたアドバイスや濁りを取り除く排水作業を行います。

     今度は上下水道局で共に働く上水道工務課と上水道保全課職員から水質検査の依頼がありました。上水道工務課からは、新しく布設した水道管の運用前の水質検査の依頼です。上水道保全課からは、道路上ににじみ出る水が水道水かどうかの漏水判定検査の依頼です。漏水検査は水道水中に含まれている残留塩素の含有量を検査することで水道水であるかどうかの判断を行います。水道水であると判断された場合は、漏水により道路の陥没や水道水の流出などによる大きな事故につながる恐れがあるため、事故を未然に防ぐ緊急補修工事を行う必要があります。

    水質検査機器



     やっと一日の検査が終わりました。忙しい一日でした。でも他にも水質検査が必要で重要な業務があるんです。もう少し説明させてください。




    水道法で定められた検査

     毎日行う検査のほかに、水道法で求められた月に一度の頻度で行う水質検査・水質基準に関する検査を行います。水道基準に関する検査は、市内の給水栓で検査水を採取し、シアン・水銀・クロム・ヒ素など人の健康に有害な物質を含む51の水質基準項目について検査を行います。また、水質基準項目のほかに水質管理目標設定項目・要検討項目・その他の項目などの50を超える検査項目があり、これらの項目についても水質検査計画に基づき計画的に検査を実施しています。

    検査機器

    その他検査

     水質管理の中には、顕微鏡を使った水質検査もあります。顕微鏡による検査は経験知を必要とする業務で、水道水のかび等の臭味の原因となる藻類やクリプトスポリジウム症の原因原虫の有無の確認に利用しています。

    落射蛍顕微鏡

    水道水源の調査

     水道水の品質を左右する水道水源についての調査は、琵琶湖淀川水系を水源とするほかの水道事業体と協力して計画的に実施しています。また、水道水源における水質事故が発生した場合はこれら事業体と協力して緊急連絡体制の構築と情報共有に取り組んでいます。

    品質確認試験

     浄水場の水処理に必要な凝集剤(PAC)や消毒に必要な次亜塩素酸ナトリウムなどの水処理薬品も水道水の品質を左右することから、納品時や定期に品質確認試験を行っています。

    最後に

     水質管理の業務はどうでしたか。上下水道局は、お客様に安全な水を給水するため浄水場内に水質検査室を設け、必要な機材を整えることで、日常的に、また緊急時には直ちに検査ができる検査体制を構築し、水質検査を通じて水道水の安全性を計画的に監視しています。

     ご安心していただけましたか?これからもどうぞ安心して水道水をご利用ください。水質検査に関する検査計画と検査結果は「水質検査計画」「水質試験年報」としてホームページにも掲載しています。ぜひご覧ください。

    お問い合わせ

    枚方市役所 上下水道局 上下水道部 浄水課 水質担当

    電話: 072-848-5516

    ファックス: 072-848-2280

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

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