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あしあと

    ほけんしょ通信3月号

    • [公開日:2022年3月3日]
    • [更新日:2022年3月3日]
    • ページ番号:38047

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    「地域の高齢者等の健康支援を推進するための配食事業者一覧」について(令和4年2月3日放送分)

    本日は「地域の高齢者等の健康支援を推進するための配食事業者一覧」についてご紹介いたします。

    急速な高齢化の進展により、地域の在宅の高齢者の方々が健康状態、栄養状態を適切に保つことができ、また口から食べる楽しみも十分得られるような食環境整備が求められており、とりわけ質のよい配食事業を求める声が、今後ますます高まるものと考えられます。国としても、配食サービスを提供している事業者向けに配食ガイドラインが作成されるなどの取り組みがされているところです。

    そこで、枚方市保健所では、寝屋川市、交野市など北河内地域を管轄する保健所と連携して、北河内地域の配食事業者に対し、栄養管理状況等の実態を把握するための調査を行い、「高齢者等の健康支援を推進する配食事業者一覧」を作成しました。

    一覧に掲載している事業者は、

    • 宅配の範囲が枚方市、交野市、四條畷市、大東市、寝屋川市、守口市、門真市である事業者
    • 配食対象者を高齢者や在宅療養者等を想定している事業者
    • 主食、主菜、副菜の組み合わせを基本に、1食分を単位とした調理済みの食事を継続的に宅配する事業者

    を掲載しています。

    この配食事業者一覧では、利用者の方が自分のニーズにあった配食事業者を選択できるよう、詳細の情報を掲載しており、例えば、配達される食事の状態が常温なのか冷凍なのかや、減塩食や飲み込みづらい人に対応した食事があるのか、配達方法、費用などを掲載しています。

    また、事業者の中には、利用者への栄養相談にも対応しているところがありますので、身近なところで相談ができることもよい点ではないでしょうか。この配食事業者一覧は、枚方市保健所保健医療課のホームページでみていただくことができます。配食サービスの利用をお考えのご本人や家族の方、そして介護にかかわる関係機関の皆様にぜひ活用をいただければと思います。

    以上、枚方市保健所保健医療課がお伝えしました。

    「食中毒」について(令和4年2月10日放送分)

    本日は食中毒についてです。

    そもそも食中毒とは、食中毒の原因となる菌やウイルスなどを口から摂取し、嘔吐や下痢などの症状を起こすことです。食中毒の主な原因は、腸管出血性大腸菌O157などの細菌、ノロウイルスなどのウイルス、アニサキスなどの寄生虫、フグやキノコなどの自然毒というようにいろいろあります。

    その中でも毎年多く発生している食中毒は何だと思いますか?

    実は、発生件数上位3つはここ数年かわっていないのです。その3つとはアニサキス、カンピロバクター、ノロウイルスです。アニサキスは刺身などについていることがある寄生虫です。カンピロバクターは、鶏肉に高確率でついている細菌です。そしてノロウイルスはカキなどの二枚貝についていることがよく知られているウイルスです。

    これらの食中毒は減らすことが難しいのかというと、決してそんなことはありません。適切に食中毒予防に取り組めば防げるのです。では3つそれぞれについてお話しします。

    アニサキスは、マイナス20度で24時間以上冷凍したり、加熱することで死滅します。目で見て取り除くことも有効です。調理する時、食べるときの両方気をつけることで防ぎましょう。

    次に、カンピロバクターを防ぐポイントは、加熱不十分な鶏肉を食べないことです。カンピロバクターは食肉、特に鶏肉についていることが多いからです。カンピロバクター食中毒の多くは、お店で鶏の刺身やタタキなどを食べることで起きています。家はもちろんのこと、店でも加熱不十分な鶏肉は食べないようにすることで、カンピロバクター食中毒は減らせます。カンピロバクターは生肉にもともとついているので、新鮮だろうと時間がたっていようと関係ありません。鶏の生肉は、新鮮だから安全、店だから安心、ということではないのです。お店の方も加熱不十分な鶏肉の提供は控えるようお願いします。

    そしてノロウイルス食中毒ですが、二枚貝を食べて起こる印象があるかと思いますが、多くは人が食品につけてしまうことで発生しています。ノロウイルスに感染している人が調理の過程で、食品にウイルスをつけてしまうことが多いのです。ノロウイルス食中毒を防ぐためには、体調が悪い時は調理をしないことです。下痢や風邪症状がある時はノロウイルスに感染しているかもしれないので、調理はやめましょう。

    また、症状がなくてもノロウイルスに感染していることがありますので、日ごろからしっかり手洗いをして、食品にウイルスをつけないようにして予防しましょう。なお、ノロウイルスにはアルコール消毒の効果があまりないため、せっけん液で手指を丁寧に洗うことが重要です。

    これらの対策を行うことで食中毒は防げることがおわかりいただけましたでしょうか。聞いてみると、多くの人がすでに取り組んでいることではないか、と思われるかもしれません。ではなぜ、減らないのか。

    それは単純に、これらの食中毒予防が徹底できていないからです。新鮮だから大丈夫だろうと鶏の刺身を食べたり、体調不良の時に無理をして調理をしたり、面倒だからと手洗いを怠ったり・・・というぐあいです。食中毒をなくすためには一人一人の心がけが大事です。食事を提供する人も、食べる人も、みんなで気をつけて食中毒を防ぎましょう。

    以上、枚方市保健所保健衛生課がお伝えいたしました。

    「特定不妊治療費の助成」と「不育症治療費の助成」について(令和4年2月17日放送分)

    本日は、「特定不妊治療費の助成」と「不育症治療費の助成」についてお伝えします。

    まず、特定不妊治療費の助成についてですが、枚方市では、不妊に悩む方へ、特定不妊治療費の一部を助成しています。特定不妊治療とは、体外受精または顕微授精のことで、子どもが生まれてくることを望んでいるにもかかわらず、特定不妊治療以外の治療法では妊娠の見込みがないか、極めて少ないと医師に診断されたご夫婦に、指定医療機関で受けた治療費の一部を助成しています。

    ご夫婦のどちらかが枚方市にお住まいであること、治療開始時の妻の年齢が43歳未満であること、治療を開始した日から申請日まで法律上または事実上の夫婦であることなどが条件となっています。助成制度を利用したあとに出産や死産をされた場合は、それまで受けた助成回数をリセットすることができます。また、特定不妊治療のうち主治医の治療方針で男性不妊治療の手術を受けた場合は、助成金額の加算があります。

    申請期限は、妊娠判定の結果が出た日、または治療を中断した日の属する年度内が原則ですが、今年度は6月30日まで申請期限を延長します。去年の4月以降に妊娠判定の結果が出た方、治療を中断した方は6月30日までに申請をしてください。

    次に、不育症治療費の助成についてお話しします。

    不育症とは、妊娠しても2回以上、流産、死産を繰り返し、結果的に子どもが持てないことを言います。枚方市にお住まいで、不育症の治療が必要であると医師に診断された方が国内の医療機関で治療を受けた場合、1年度につき30万円を上限に助成しています。申請期限は、出産または流産した日から3ヶ月以内ですので、早めに申請をお願いします。

    なお、特定不妊治療費の助成、不育症治療費の助成ともに、対象となるのは保険適用外の治療費で、治療途中での申請はできません。また、申請期限を過ぎると、受付ができませんので、ご注意ください。

    詳しくは、枚方市保健所のホームページをご覧いただくか、保健予防課へお問い合わせください。

    以上、枚方市保健所保健予防課がお伝えいたしました。

    「子宮頸がん」と「乳がん」について(令和4年2月24日放送分)

    今日は、女性特有のがんである「子宮頸がん」と「乳がん」について、お伝えします。

    最初に「子宮頸がん」についてお話します。「子宮頸がん」は子宮頸部と呼ばれる子宮の入り口にできる「がん」です。子宮の入り口付近にできるため、婦人科の診察で観察や検査がしやすく、発見されやすい「がん」です。最近では、20~30歳代の女性で増えています。

    「子宮頸がん」は、正常な状態からすぐ「がん」になるのではなく、異形成といわれる「がん」になる前の状態を何年か経てから「がん」になります。異形成の時期では、おりものや出血、痛みなどの自覚症状がありません。

    「子宮頸がん」の多くの原因は、ヒトパピローマウイルスの感染です。このウイルスは、性行為で感染するとても身近なウイルスです。ヒトパピローマウイルスに感染しても多くの人は自分の免疫力でウイルスを排除することができますが、ウイルスを排除できずに感染が続くことで、「子宮頸がん」の前がん病変である異形成や「子宮頸がん」に進行します。ウイルスによる感染から子宮頸がんに進行するまでおよそ10年かかるといわれています。また、喫煙により、「子宮頸がん」発生の危険性が高まります。

    続いて「乳がん」についてお話します。「乳がん」は日本人女性に一番多いがんで年々増加傾向にあり、11人に1人が「乳がん」にかかる危険性があるといわれています。「乳がん」にかかる女性の数は30歳代後半から増加し、40歳代後半から50歳代がピークを迎えます。ご自身や身近な人がかかる可能性の高い「がん」の一つといえます。

    「乳がん」は乳管の中に悪性のがん細胞ができ、それが増殖していくものが多いと言われています。また、しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や遠くの臓器に転移して見つかることがあります。しかし、早期に発見し適切な治療を開始すれば約90%以上が治癒します。

    早期発見のためにも、日々の自己触診とあわせて定期的に検診を受けましょう。

    枚方市では、枚方市民の方を対象に、今説明した女性特有の2つのがんを発見することができる、がん検診を実施しています。

    子宮頸がん検診は、20歳以上の女性であれば毎年500円で各取扱い医療機関で受けていただけます。乳がん検診は、40歳以上の女性で、2年に1回1000円で各取扱い医療機関で受けていただけます。乳がん検診につきましては、さらに市民の方に受診していただきやすいよう、4月1日より検診期間を変更します。詳しくは枚方市ホームページまたは広報ひらかた2月号をご確認ください。

    厚生労働省では、毎年3月1日から8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。この機会に、がん予防のための生活習慣の見直しとがん検診を受けて、自らの健康に目を向け、健康づくりの実践への第一歩を踏み出してみませんか。

    以上、枚方市地域健康福祉室 健康増進・介護予防担当がお伝えいたしました。