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あしあと

    ほけんしょ通信9月号

    • [公開日:2021年9月8日]
    • [更新日:2021年9月8日]
    • ページ番号:36516

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    「栄養強調表示」について(令和3年8月5日放送分)

    本日は「栄養強調表示」についてご紹介させていただきます。

    栄養強調表示とは、毎日の食生活で不足しがちな栄養成分や摂りすぎが気になる栄養成分について、栄養成分が多いことや少ないことを強調する表示であり、食品業者が自由に表示できるものではなく、一定の基準を満たした食品だけに使われています。

    お菓子や飲み物、カップ麺などの袋や箱のパッケージに「ビタミンC入り」や「カロリー控えめ」、「砂糖不使用」などと記載されているものを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

    さて、栄養強調表示には大きく3つの種類があります。

    1つ目は栄養成分の量が多いことや含まれていることを強調する表示です。「食物繊維たっぷり」「ビタミンC入り」「カルシウム2倍」などと表示されています。

    2つ目は栄養成分の量やカロリーが少ないことを強調する表示です。「コレステロールゼロ」「カロリー控えめ」「食塩50%オフ」などと表示されています。

    3つ目は無添加を強調する表示です。「食塩無添加」「糖類無添加」などと表示されています。

    例えば、「カロリーゼロ」と「カロリー控えめ」の違いをご存じでしょうか?「カロリーゼロ」と表示できるのは食品100gあたり、飲み物は100mlあたり5キロカロリー未満であると表示できます。「カロリーゼロ」は飲み物などでよくみかけますが、必ずしも0キロカロリーとは限らないといえます。

    次に「カロリー控えめ」と表示できるのは食品100g当たり40キロカロリー未満、飲み物は100ml当たり20キロカロリー未満であると表示できます。このように栄養強調表示ができるカロリーや栄養成分ごとにそれぞれの基準がありますので、興味をもたれた方はインターネット等で調べてみてくださいね。

    これから食品を選ぶ際は、栄養強調表示を上手に活用して、自分に不足しがちな栄養成分が多く入った食品を選んだり、控えたほうがいい栄養成分が少ない食品を選んだりして、バランスのとれた食生活を心がけましょう。

    以上、枚方市保健所保健医療課がお伝えいたしました。

    「犬や猫を飼うときのマナー」について(令和3年8月12日放送分)

    本日は犬や猫を飼うときのマナーについてお話をいたします。

    まずは、犬についてです。

    犬についてのマナーその1、糞や尿の後始末をすること。

    糞や尿は飼い主がきっちり始末してください。散歩中、糞はビニール袋などで持ち帰り、尿は水で流すなどして始末しましょう。また、飼育場所を清潔にしないと近所の方に臭い等で迷惑をかけてしまいます。相手の立場に立って掃除をしてください。

    犬についてのマナーその2、ムダ吠えをしないよう、しつけを正しく行うこと。

    暑い時期は、窓を開けている方が多く、鳴き声に関する苦情が保健所にたくさん入ります。ムダ吠えをしないよう、しつけをきっちりする、飼育する部屋を変更し、鳴き声が響かないようにするなど、近所の方に迷惑をかけないようにしてください。また、散歩をすることでストレスを発散し、ムダ吠えを軽減することもできます。

    犬についてのマナーその3、犬の散歩は犬を制御できる人が行いましょう。しつけができていると思っていても、人を追いかけたり、咬みついたりする危険があります。散歩中は首輪やハーネスから犬が抜けないようにして、必ずリードをつけて短く持ち、犬から目を離さないようにし、飼い主が犬を制御してください。

    次に、猫についてです。

    猫についてのマナーその1、家の中で飼い、外に出さないこと。家の外に出た猫は、飼い主が知らないうちに、ご近所の庭で糞や尿をしたり、車を傷つける等、さまざまな迷惑をかけている場合があります。また、外に出ることで、猫エイズ等の病気をもらったり、交通事故に遭う可能性もあります。近所の方に迷惑をかけないため、また猫をさまざまな危険から守るため、猫は家の中でのみ飼ってください。万一脱走した場合に備え、迷子札を着けておいてください。

    猫についてのマナーその2、不妊手術を行うこと。病気の予防やストレスの軽減にもなり、繁殖シーズンの鳴き声をおさえ、脱走の防止にもなります。猫の繁殖力は高く、油断しているとあっという間に手に負えない数になります。必ず不妊手術を行ってください。

    保健所では現在、猫の不妊手術費の一部補助を行っています。詳しくは枚方市保健所保健衛生課にお問い合わせください。電話番号は072-807-7624です。

    犬や猫を最後まで世話するのは飼い主さんの責任です。周りの方の気持ちも考え、近所の方からも可愛がられるように世話をしてください。大変暑い日が続いていますので、人はもちろんのこと、ペットも熱中症には十分に気をつけてください。

    以上、枚方市保健所保健衛生課がお伝えいたしました。

    「難病医療費助成制度の更新申請」について(令和3年8月19日放送分)

    本日は「難病医療費助成制度の更新申請」についてお話させていただきます。

    有効期間が令和3年12月31日までの「特定医療費(指定難病)受給者証」をお持ちの方を対象に、更新申請のご案内と申請書類を郵送しています。継続して医療費助成を希望される方は、必要書類を揃えて必ず有効期間内に更新申請をお願いします。

    今年度は、新型コロナウイルス感染症防止のため郵送での申請をお願いしています。「特定医療費(指定難病)受給者証の申請のご案内」をご確認のうえ、同封の返信用封筒にて送付してください。郵送受付期限は、「令和3年12月31日消印まで」になりますのでご注意ください。

    また、窓口にお越しいただく場合は、書類の内容確認はせず受取のみになります。後日、修正・確認の連絡をすることがありますので、ご協力ください。

    なお、新型コロナウイルス感染症の影響から医療機関を受診できず、有効期間終了までに更新申請ができない場合は、同封の「遅延申出書」を提出してください。「遅延申出書」を提出された方には、令和4年1月1日から3月31日までの受給者証が発行されますので、ご自身の受診の機会に合わせて臨床調査個人票を取得してください。受付期間を過ぎた場合は、改めて新規申請が必要となりますので、ご了承ください。

    対象の方で申請書類がまだお手元にない場合は、至急、枚方市保健所保健予防課までご連絡ください。電話番号は072-807-7625です。

    以上、枚方市保健所保健予防課がお伝えいたしました。

    「妊娠糖尿病」について(令和3年8月26日放送分)

    「妊娠糖尿病」をご存じでしょうか。妊娠糖尿病とは、「妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」をいいます。妊娠中に特有なもので、いわゆる「糖尿病」とは違う病気です。日本では、妊婦さん全体の5.5%を占めており、決して珍しい疾患ではありません。

    妊娠すると、赤ちゃんの栄養となるブドウ糖が必要になるため、誰でも血糖値が高くなります。これは、胎盤からでるホルモンの影響で、血糖値を下げるインスリンの働きが抑えられるためです。通常はインスリンをたくさん出すことで、血糖値があがりすぎないようにしますが、インスリンをたくさん出しにくい妊婦さんの場合、妊娠糖尿病になりやすいのです。赤ちゃんを出産した後は、ホルモンを出していた胎盤が母親の体から出るため、多くの方は正常な血糖値に戻ります。

    妊娠糖尿病になると早産や妊娠高血圧症候群のリスクが高くなったり、赤ちゃんが大きくなりすぎて、難産になったり、出産直後に赤ちゃんが低血糖になったりすることがあります。また、妊娠糖尿病でない女性と比べると将来糖尿病を発症するリスクが約7倍と高くなるため、注意が必要です。そこで妊娠糖尿病と言われた妊婦さんの過ごし方について妊娠中と赤ちゃんを産んだ後に分けてお伝えします。

    まず、妊娠中は第一に血糖コントロールが重要になります。食後の高血糖を起こさないように、まずは主治医や助産師、管理栄養士等のスタッフに、必要な量の食事をとる工夫について相談しましょう。血糖値を急激に上げないために、まず野菜から食べたり、1回あたりの食事量を減らして、食事回数を1日5から6回する方法等があります。ウォーキングなどの運動も血糖コントロールの改善につながりますが、必ず主治医に相談してから行いましょう。食事や運動で血糖コントロールがしにくい場合は、インスリン注射などの治療が必要になることがあります。

    次に出産後です。産後は育児に忙しくて自分の血糖値や食事に目をむける余裕も少なくなるかもしれません。しかし、糖尿病を発症するリスクをできるだけ下げるために、3つのポイントをお伝えします。1つ目は、可能であれば母乳育児を続けることです。母乳を出すことで血糖値を下げる効果があります。2つ目に、できるだけ早めに妊娠前の体重に戻すことです。最後に3つ目は、定期的な健診による早期発見です。まず、妊娠の影響がなくなった産後1ヵ月から3ヵ月以内に「妊娠糖尿病」が改善しているか検査を受けましょう。そして、次の妊娠の時の合併症のリスクを減らすため、またご自身の健康のために1年に1回は健診を受診することをお勧めします。

    妊娠糖尿病は妊婦健診で早期に発見することができますので、妊婦健診は定期的に受けましょう。そして、歯周病も妊娠糖尿病のリスクを高めることがわかっています。ぜひ妊産婦歯科健康診査も受診し、歯と口の健康に気をつけましょう。

    以上、枚方市地域健康福祉室 母子保健担当がお伝えいたしました。