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あしあと

    ほけんしょ通信7月号

    • [公開日:2021年7月1日]
    • [更新日:2021年7月1日]
    • ページ番号:35549

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    「HIV検査普及週間」について(令和3年6月3日放送分)

    皆さんはHIVについてご存知ですか?HIVはヒト免疫不全ウイルスというウイルスの名前で、エイズは後天性免疫不全症候群という病気の名前です。HIVに感染しエイズを発症していない人をHIV感染者といいます。HIVに感染すると免疫の働きをしている細胞が数年から数十年かけて少しずつ破壊され、免疫力が低下し、エイズを発症します。

    毎年、6月1日から7日は、HIV検査普及週間として、全国でHIVやエイズ、HIV検査についての普及活動が行われています。

    皆さんの中には、HIVは「自分には関係ない」「自分は大丈夫」と思っておられる方もいるかもしれません。HIVは、性行為を行う人であればだれでも感染する可能性がある性感染症の1つです。

    2019年の全国でのHIV/エイズの報告数は約1200件でした。大阪でも2019年はHIVが106件、エイズ34件、合計140件の報告があり、約2、3日に1人のペースで感染者・発病者が出ています。年齢の内訳は、20歳代から30歳代の方が7割以上を占め、若い世代に多くなっています。

    HIVに感染しているかどうかは検査を受けないとわかりません。早期発見し、治療を始めるために、検査を受けましょう!

    枚方市保健所ではHIV検査を行っています。検査は、無料・匿名で受けることができ予約も不要です。直接枚方市保健所へお越しください。検査の日時は、毎週平日の火曜日で受付時間は10時から11時30分です。新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の影響などで休止している場合もありますので、必ず事前にホームページなどでご確認ください。

    枚方市保健所では、HIV検査と同時に梅毒、クラミジアの検査も行っています。

    最近のトピックスとして、梅毒に感染している人が急増しています。梅毒は治療により治る病気ですので、早期発見のために、ぜひHIVと一緒に検査を受けましょう。梅毒・クラミジア検査のみの受検はできませんのでご注意ください。

    ご自分のため、あなたの大切な人のために、HIV検査を受けてみませんか?

    以上、枚方市保健所保健予防課がお伝えいたしました。

    「食中毒予防の三原則」について(令和3年6月10日放送分)

    昨年から続く新型コロナウイルス感染症の流行により、ご家庭での調理や、食品の持ち帰り・いわゆるテイクアウトや、宅配・いわゆるデリバリーを利用する機会が増えたのではないでしょうか。本格的な暑さを迎えるこれからの時期、ご家庭での食中毒予防に注意が必要です。食中毒を予防するためには、食中毒菌等を「つけない」「増やさない」「やっつける」が有効で、これを食中毒予防の三原則といいます。

    三原則の一つ目、「つけない」は食品に食中毒の原因となる菌やウイルスをつけないことです。二つ目、「増やさない」は食品についている菌を増やさない、又は、除去できなかった菌を増やさないことです。三つ目、「やっつける」は食品についている菌やウイルスをやっつけることです。

    本日はこの三原則を踏まえて、ご家庭でできる食中毒の予防について、6つのポイントに分けて、お話します。

    一つ目のポイントは、食品の購入です。購入した肉や魚などは水分が漏れないようにビニール袋などにそれぞれ分けていれ、他の食品に菌をつけないようにしましょう。また、購入したら、寄り道をせずに持ち帰り、菌を増やさないようにしましょう。テイクアウトやデリバリーは、店内で食べるよりも調理してから食べるまでの時間が長くなり、菌が増えやすくなるので、購入後は速やかに食べるようにしましょう。

    二つ目のポイントは、家庭での保存です。持ち帰った食材は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れて、菌を増やさないようにしましょう。肉や魚などは食中毒菌がついている可能性があるので、菌が付いた肉汁や水分で他の食品を汚染しないように、冷蔵庫の一番下の段に入れましょう。

    三つ目のポイントは、下準備です。調理を始める前には、きちんと手洗いをしましょう。手指にも、食中毒の原因となる菌やウイルスがついていることがありますので、液体石鹸を用いて十分に手洗いをして、食品に菌やウイルスをつけないようにしましょう。

    四つ目のポイントは、調理方法です。ほとんどの食中毒菌は、加熱することでやっつけることができます。中心部の温度が75度で1分間以上の加熱をしてください。肉や魚の加熱の目安は、中心部まで色が変わっていることです。

    五つ目のポイントは、食事で気をつけることです。食事をする前には、必ず手を洗いましょう。調理後の食品は、長く常温で放置せずに、温かいものは温かいうちに食べましょう。

    六つ目のポイントは、残った食品の保管についてです。調理した食品は、できるだけすぐに食べるほうが望ましいですが、残ってしまった食品を保管するときは、速やかに冷却できるよう小分けにして冷蔵庫等で保管して、菌を増やさないようにしましょう。保管した食品を食べるときは、食品の中心まで十分に再加熱して、残っている菌をやっつけてからにしましょう。時間が経ちすぎたものは、思い切って捨てるようにしましょう。また、テイクアウトやデリバリーした食品は、食べ残しを保管せず、食べきるようにしましょう。

    以上の6つのポイントを守り、食中毒予防の三原則、食中毒菌等を「つけない」「ふやさない」「やっつける」を覚えて、安全で楽しい食事にしてください。

    以上、枚方市保健所保健衛生課がお伝えいたしました。

    「熱中症」について(令和3年6月17日放送分)

    今日は、これからの季節、特に気をつけたい「熱中症」についてお話します。

    熱中症が起こるとめまい、立ち眩み、吐き気や頭痛などの脱水症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。また、熱中症は屋外で活動している時だけではなく、就寝中でもエアコンを使用していなかったりすると発症し、救急搬送される事例もあります。

    新型コロナウイルスの出現に伴い、今は、一人一人が感染防止の3つの基本である、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや、「密集、密接、密閉の3密」を避ける等の対策を取り入れた生活様式を実践することが求められています。このような、十分な感染対策を行いながら、熱中症においても適切な予防や対処が実施されれば、命に係る危険を防ぐことができます。

    それでは、熱中症を予防するポイントを5つお伝えします。

    1. 換気しながらエアコンを使用する等「暑さを避けること」
    2. 屋外で人と2メートル以上を確保できる場合にはマスクをはずす等「適宜マスクをはずし、体内に熱がこもるのを避け、息をしやすくすること」
    3. のどが渇く前に「こまめに水分補給すること」
    4. 体温測定・健康チェック等「日頃から健康管理すること」
    5. 無理のない範囲で「暑さに備えた体作りをすること」

    の5つです。

    今年度から4月~9月を「熱中症予防強化キャンペーン」として、時期に応じた呼びかけが毎年行われ、4月~6月は、徐々に体を暑さに慣れさせることやエアコンの早期点検等がテーマになっています。

    更に、熱中症警戒アラートという「今日は(または明日は)、熱中症にかかる危険性が極めて高いので、いつも以上に積極的に、熱中症予防に努めましょう。」という情報がニュースや天気予報等でお知らせされます。積極的な予防行動について、改めて5つのポイントをお伝えします。

    1. 部屋の中でも、エアコンやクーラーなどを使って涼しくして過ごすこと
    2. 屋外や空調のない屋内での運動は、原則、中止や延期をすること
    3. のどが渇く前に、こまめに水分をとること
    4. 家族や身の回りの人同士で、熱中症に気をつける様に声をかけあうこと
    5. どうしても急ぐ用事などがある場合以外は、外出を控えること

    特に、高齢者、子ども、障害のある人、体調の悪い人などは熱中症になりやすいため注意が必要です。熱中症の症状は、発熱など新型コロナウイルス感染症の症状にも似ているため、見分けるのは難しいかもしれません。だからこそ熱中症になる環境や生活を避けて熱中症を予防し、元気にお過ごしください。

    以上、枚方市保健所保健医療課がお伝えいたしました。

    「むし歯」について(令和3年6月24日放送分)

    皆さんは自分の歯が何本あるか知っていますか。むし歯の治療などで抜いたりしなければ、歯の総数は上下14本ずつ、合計28本あるのが一般的です。20本以上歯があれば、ほとんどの食べ物をおいしく食べることができるといわれています。

    むし歯になりやすいのは、1つめに歯の溝、2つめに歯と歯の間、3つめに歯と歯ぐきの境目で、全ての世代においてなりやすいところです。そして、歯の詰め物や被せ物の境目も、むし歯になりやすいです。また、高齢者の場合は、歯周病で歯の根元が出た部分が、特にむし歯になりやすいです。全国の歯科医院を対象に行われた調査では、歯を抜いた原因としては、むし歯が30%、むし歯の治療を重ねて、残っている歯の量が少なくなり、少なくなった部分に力が加わった結果、歯が折れてしまう「破折」という現象によるものが17%と、むし歯由来の原因で歯を抜いたのが合計47%にものぼったという結果が出ています。むし歯が進んで神経をとったり、根の治療が行われると、歯は大きいダメージを受けることになるのです。歯の喪失を防ぐためにはむし歯予防が非常に大切です。

    では、むし歯の予防のためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか。

    まず、飲食をすると、糖分によって口のなかが酸性になります。酸によって、歯が溶けることが繰り返されて、歯に穴があいた状態がむし歯ですので、糖分から生じる酸に、歯をできるだけ長時間さらされないようにすることが大切です。1日3食しっかり摂りつつ、だらだら食べたり飲んだりしないようにする、砂糖の入った飲み物を控えるようにすることを心がけましょう。

    また、歯みがきの際にはフッ化物配合の歯みがき剤を使用することも、むし歯の発生を抑えることに有効です。

    むし歯を予防して、80歳で20本の歯を残すことを目指しましょう。

    以上、枚方市地域健康福祉室 健康増進・介護予防担当がお伝えいたしました。