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あしあと

    ほけんしょ通信4月号

    • [公開日:2021年4月19日]
    • [更新日:2021年4月19日]
    • ページ番号:34693

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    「自殺対策強化月間」について(令和3年3月4日放送分)

    平成18年に制定された自殺対策基本法において、国民の間に広く自殺対策の重要性に関する理解と関心を深めるとともに、自殺対策の総合的な推進を図るため、毎年3月を自殺対策強化月間と定めています。

    平成29年に閣議決定された「自殺総合対策大綱」においては、「自殺は、その多くが追い込まれた末の死」であり、「その多くが防ぐことが出来る社会的な問題である」とされています。また、その背景には過労、生活困窮、育児や介護による疲れ、いじめや孤立などさまざまな社会的要因があることが知られています。

    枚方市におきましても、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、自殺対策を「生きることの包括的な支援」として総合的に推進することを目的に「枚方市いのち支える行動計画」を平成31年3月に策定しました。

    現代社会においては、さまざまな問題や悩みを抱える人が少なくありません。そして、そのような苦しみを抱えながら日々を過ごすことは、とても辛くしんどいことです。このような状況にある人達が発するサインに気付き、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげていくことが出来れば、辛く、しんどい気持ちを少しでも救うことが出来るのです。

    いつもと違う様子がある人に、「最近元気がないけど、どうしたのかな」「何か悩んでいるのかな?」「ちゃんとご飯食べてる?」「眠れてる?」と、ちょっとした声かけをすることで、辛く、しんどい気持ちに気付いているよ、と伝えることが出来ます。

    そして、その人が少しずつでも心の中を話し始めてくれたら、本人の気持ちを尊重し話に耳を傾け、そして早めに専門家に相談するよう促してください。サインに気付き、声をかけて、専門家へとつないでゆく。こういったことが、本人の気持ち、そして命が救われるきっかけとなります。

    枚方市には「ひらかたいのちのホットライン」という電話相談窓口があり、月・水・金曜日の午後1時から午後8時まで開設しています。また、枚方市保健所でも「こころの相談」をお受けしています。保健医療課807-7623へお電話下さい。

    「狂犬病予防注射」について(令和3年3月11日放送分)

    本日は「狂犬病予防集合注射」についてお伝えします。

    まず、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、令和3年度の狂犬病予防集合注射を中止いたします。皆様に多大なるご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

    集合注射は実施しませんが、狂犬病の予防注射は動物病院で接種する必要がありますので、令和3年度の狂犬病予防注射は動物病院で受けていただきますようお願いいたします。注射料金は各動物病院で異なります。動物病院によっては予約が必要な場合がありますので、動物病院のホームページを確認したり、お電話でお問い合わせください。

    なお、一部の動物病院では犬の新規登録や狂犬病予防注射済票の発行をおこなうことも可能です。新規登録等可能な動物病院は枚方市のホームページや広報ひらかた4月号に掲載いたします。狂犬病予防注射を打つために動物病院に行く際、すでに犬の登録がお済みの方は、3月中に保健所から送付する犬の登録番号等がわかる書類を持参していただくようお願いいたします。また、飼い主に発熱等の症状がないかを確認し、マスクを着用したうえで動物病院へ行き、動物病院のスタッフの指示に従う等、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

    狂犬病は人も犬も発症すると、ほぼ100パーセント死亡してしまう大変恐ろしい病気であり、いまだに世界各地で、毎年5万人以上もの命を奪っているともいわれています。日本では犬の登録を行い、飼い主の責任と犬の所在を明らかにし、狂犬病予防注射を徹底することにより、狂犬病の撲滅に成功しました。昭和32年以降これまで犬での狂犬病は発生していませんが、日本と同様、狂犬病が発生していなかった台湾で平成25年に50数年ぶりに狂犬病が発生しました。今現在日本で発生がなくても、万が一海外から狂犬病が侵入した場合に接種率が低いと、狂犬病の発生とまん延を防ぐことができません。

    狂犬病予防法により、犬の登録と毎年1回狂犬病予防注射を受けさせることが飼い主に義務付けられておりますので、4月から6月までの間に各動物病院で狂犬病予防注射を飼い犬に受けさせるようお願いいたします。ただし、新型コロナウイルス感染症の流行の影響によるやむを得ない事情により6月までに予防接種を受けることができない場合、その事情がなくなった後、12月までには速やかに予防接種を受けるようにお願いいたします。

    繰り返しになりますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、令和3年度の狂犬病予防集合注射を中止いたします。皆様に多大なるご迷惑をおかけしますが、各動物病院で接種していただきますようご理解のほど、よろしくお願いいたします。

    お問い合わせ等ございましたら枚方市保健所保健衛生課まで。電話番号は072-807-7624、FAX番号は072-845-0685です。よろしくお願いいたします。

    「世界結核デー」について(令和3年3月18日放送分)

    毎年3月24日は世界結核デーです。世界結核デーは細菌学者ロベルト・コッホが1982年に結核菌の発見をした日にちなみ、1997年世界保健総会で制定されました。今年のテーマは「結核流行終息のために団結しよう」です。

    今は、新型コロナウイルス感染症に注意が必要ですが、この機会に結核についても関心を持っていただけるよう、本日は「結核」についてお話させていただきます。

    みなさん結核は昔の病気と思っていらっしゃいませんか。現在でも世界では毎年960万人、日本ではおよそ1万7千人もの方が結核を発病し、2000人以上の方が亡くなっています。枚方市では毎年50人程の方が、新たに結核を発病されています。特に60歳以上の年代の方の割合が約85%と高く、その一方で、2019年は、29歳までの若い年代の方が例年と比べ増えたことが特徴的でした。結核は、このようにどの年代でも発病する可能性があるため注意が必要です。

    結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。咳やくしゃみと一緒に結核菌の混ざったしぶきが空気中へ飛び散り、それを周りの方が直接吸い込むことによって感染します。

    感染しても、通常は自分自身の免疫力で結核菌の増殖が抑えられるため、一生発病しない方もいます。結核を発病しやすい方として、乳幼児、60歳以上の方、糖尿病の方、人工透析やステロイド治療をされている方などがあげられます。

    結核の流行っている地域への海外渡航歴のある方、医療機関や介護施設などで働く方も、結核患者と接触するリスクがありますので、注意が必要です。

    結核の初期症状は風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症とよく似ています。2週間以上続く咳やたん、発熱、胸痛、体のだるさ、体重減少などの症状があれば自己判断で放置せず、事前に医療機関に電話で相談の上、早めに受診してください。結核と診断されても、現在では毎日きちんと薬を飲めば治すことができます。悪化すると周りの方にも結核をうつしてしまう恐れがあるため、出来るだけ早く治療をすることが大切です。

    予防としては、乳幼児では急速に発病する場合があるため、0歳の間にBCGの予防接種を受けておくことが重要です。

    大人では健康な方も、何らかの病気で病院にかかっている方も、定期的に胸部エックス線検査を受けることで結核の早期発見につながります。高齢者の結核が増加していますので、特に60歳以上の方は必ず年に1度は肺がん検診等を利用して胸部エックス線検査を受けましょう。年一回の胸部エックス線検査があなた自身や周りの方の感染や発病を防ぎます。もし身近に検査を受けていない方がいれば、是非勧めて下さい。

    以上、枚方市保健所保健予防課がお伝えいたしました。

    「ひらかた健康のつどい」について(令和3年3月25日放送分)

    枚方市では、市民の健康づくりを効果的に推進していくための指針となる「第2次枚方市健康増進計画」を策定しています。この計画は、市民の現状に合わせて健康づくりを推進していくため、運動、栄養、歯と口の健康、喫煙、飲酒、こころの健康の6つの分野に分け、その目標の達成に向けさまざまな事業を実施しています。

    毎年、「ひらかた健康のつどい」を開催し、6つの分野に関連する講演会を実施しており、たくさんの方に来ていただいていました。今年度の講演会は「喫煙・タバコ」をテーマに予定していますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、講演会をYouTubeで配信するという新しいスタイルでの講演会としています。

    タバコは、本人の体への悪影響はもちろん、タバコを吸わない人が煙を吸い込んでしまう受動喫煙による健康被害、そして最近では、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクになることもわかっています。

    講演会の講師は 大阪国際がんセンター副部長の田淵貴大(たぶちたかひろ)先生です。「受動喫煙から健康を守るために何が必要か」といった内容や、「新型たばこのリスク」や「喫煙と新型コロナ」についてなど15分程度にわけて掲載しておりますので「ひらかた健康のつどい」で検索していただき、是非ご家族、お友達とご覧いただければと思います。

    また、合わせて「こんな取り組みしまし展示会」と称した行政・市民・企業それぞれの立場からの健康づくりの取り組みを紹介しています。本日より4月7日正午まで、枚方市役所別館受付前 枚方市市民会館大ホール ロビーで実施していますので、近くを通られた際や、市役所に用事があったついでにご覧いただければ幸いです。お越しの際は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにマスクの着用やソーシャルディスタンスを保った観覧にご協力いただきますようよろしくお願いします。皆さまのご参加をお待ちしております。

    以上、枚方市地域健康福祉室 健康増進・介護予防担当がお伝えいたしました。