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あしあと

    人の流れを分析するスマート街路灯の実証実験を行いました。(※実証実験は終了しております)

    • [公開日:2021年4月5日]
    • [更新日:2023年4月18日]
    • ページ番号:34204

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    データを活用したスマートなまちづくりへ向け実証事業を行いました。

    令和3年3月から令和5年2月まで、人の流れを属性データとして把握・解析できるネットワークカメラが搭載されたスマート街路灯の実証実験を行いました。

    本事業は市が民間活力の活用に向けて設置した「枚方市公民連携プラットフォーム」において、提案のあった事業者「日本電気株式会社(NEC)」と連携協定を締結し、社会実証実験として行ったものです。

    ニッペパーク岡東中央公園(設置場所は位置図を参照)に1基設置され、ふれあい通りの人の流れを測定しました。

    なお、取得した映像データは、データ解析後に即時破棄されため、個人を特定するデータは保存されておりません。

    ※詳細は、以下、「ニッペパーク岡東中央(岡東中央公園)の通行状況を計測する取り組みと個人情報の取り扱いに関するご案内」をご確認ください。

    (スマート街路灯イメージ写真)

    スマート街路灯の主な機能について

    〇LED照明、スピーカー、LCDサイネージ、無線機(LTE)及びネットワークカメラが搭載

    〇ネットワークカメラで撮影した映像から、通行人の移動方向、属性(性別、年代)および人数の推定データを映像解析によって取得することが可能

    〇カメラで撮影された映像データはリアルタイムで自動解析が行われる

    〇取得した映像データは、データ解析後に即時破棄されため、個人を特定するデータは保存されない

    〇据え付けられたサイネージ及びスピーカーにより、把握した人流データに基づいて設定したターゲットへの効果的な情報を発信

    スマート街路灯設置場所について


    ・ニッペパーク岡東中央公園

    ネットワークカメラで取得する映像データの処理について

    ニッペパーク岡東中央(岡東中央公園)の通行状況を計測する取り組みと個人情報の取り扱いに関するご案内

    実証実験を踏まえた結果について

    NEC側の考察結果

    <成果>

     スマート街路灯で収集した人流データを活用し、近隣の小売店における需要予測に関する実証を行い小売店の廃棄ロスを削減できる可能性を検証するなど、公共・産業分野でのデータ利活用の実証実験を実施できた。

    <課題>

     成果の一方で、スマート街路灯による持続的な価値提供を考えるにあたり、事業モデルや費用対効果等について検討が必要となった。

    <今後>

     スマート街路灯による実証実験については一旦終了する。スマート街路灯などICTとデータの利活用による事業に引き続き取り組む。

    枚方市側の考察結果

    <成果>

     ・これまで把握できていなかった人の流れを属性ごとに分類、把握し、近接するニッペパークでのイベントの実施有無による人流の変化など、施策の効果測定等に活用できた。

     ・サイネージの表示及びスピーカーの機能により、通行者向けの新たな情報発信媒体として活用できた。

     ・人流をオープンデータとして活用し、周辺小売店における需給予測と最適化の可能性検証ができた。

     ・全国的に先進的な技術の実証として、メディアへの露出など本市のプロモーションにつながった。

    <課題>

     ・今回設置した1基のみの限られた範囲や項目で収集する人流データでは、庁内外ともに活用方法に一定の限界があったため、継続的なデータ活用事例創出につなげることが難しかった。

     ・サイネージ画面が小さく目立たず、情報発信としての効果が低かった。

     ・設置箇所の物理的条件が厳しく、高温など気候の影響で機器の稼働に支障をきたす場合があった。

    <今後>

     ・当初期待された公・民で活用するデータの収集基盤として、実証実験後に公共施設で展開するにはコスト面含め課題が多いと考えられる。

     ・結果を踏まえ、スマート街路灯の実証実験で試行利用した、人流データ収集やサイネージ等の媒体による情報発信の手法の導入については今後検討する。

      なお、今回のスマート街路灯で令和5年5月より近辺に大型デジタルサイネージによる情報発信の社会実験を行う。