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あしあと

    腸管出血性大腸菌による食中毒にご注意!

    • [公開日:2021年8月11日]
    • [更新日:2022年9月25日]
    • ページ番号:8902

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    腸管出血性大腸菌O157食中毒による死亡事例が発生しました

    令和4年9月、他市でレアステーキと称するユッケ様の生の食肉を原因食品とする食中毒事件が発生し、患者1名が亡くなられました。

    この食中毒事件は食肉の加熱が不十分であったことが原因です。食中毒を予防するためには、生肉や加熱不十分な肉料理(ユッケ、たたき等)を食べないこと、食肉は中心部まで十分(中心部の温度が75℃以上で1分間以上)に加熱することが重要です。

    また、生食用食肉であっても、子供や高齢者、その他食中毒に対する抵抗力の弱い方は、食べないようにしてください。

    腸管出血性大腸菌について

    腸管出血性大腸菌とは、大腸菌の中でも毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすもののことを言います。
    代表的なものとして「O157」があり、そのほかに「O26」や「O111」などが知られています。

    平成28年10月から11月にかけて、「冷凍メンチカツ」に起因する腸管出血性大腸菌O157による食中毒が全国的に発生しました。
    冷凍品を含めて、生ひき肉を使ったメンチカツやハンバーグなどを調理する場合は、十分に加熱(中心部の温度が75℃で1分間以上)して食べましょう。

    腸管出血性大腸菌の性質・症状

    性質

    腸管出血性大腸菌は「ベロ毒素」という強力な毒素を作り出し、少ない菌量(数十個から数100個)でも発症します。
    また、子どもや高齢者などの免疫力の弱い人では、腎機能障害や神経障害などの後遺症を残す場合や死亡する場合があります。

    症状

    1日~14日(平均3日~8日)という比較的長い潜伏期間(※)の後、水様下痢、激しい腹痛、軽度の発熱を呈し、 後に血便となることもあります。
    さらに、子どもや高齢者、免疫力の低下している人では、ベロ毒素が溶血性尿毒症症候群(HUS)などを引き起こし、死亡する場合もあります。

    ※ 潜伏期間:菌やウイルスを体内に取り込んでから、症状が出るまでの期間

    予防のポイント

    腸管出血性大腸菌による食中毒にかからないように以下のことを守りましょう!!

    • 食肉は十分に加熱(中心部の温度が75℃以上で1分間以上)して食べましょう。
    • 焼肉やすき焼きの時などは、生肉を触る箸と食事用の箸は別にしましょう。
    • 排便後、調理の前、食事の前、下痢をしている子どもや高齢者の排泄物の世話をした後などは、十分に手洗いをしましょう
    • 下痢などで体調の悪いときは、浴槽・プールの使用を控えましょう。
    • 井戸水は定期的に水質検査を行って使用しましょう。

     以下、一般的な食中毒予防対策をご紹介します。

    • 調理作業前などは、手指の洗浄消毒を徹底しましょう。
    • 包丁、まな板、ふきんなどは食材ごとに使い分けよく洗いましょう
    • 食肉を扱った包丁、まな板、容器などは十分に洗浄後、熱湯などで殺菌・消毒しましょう。
    • 細菌は低温でも生き続けるので、冷蔵庫に入れたことで安心しないようにしましょう。

    参考