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あしあと

    子ども食堂の運営をDXで支援。『子ども食堂DX実証実験』を実施しました

    • [公開日:2022年9月6日]
    • [更新日:2022年9月6日]
    • ページ番号:35670

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    「DX」と「タクシーの活用」による新たな支援の可能性を検証

    子ども食堂DX実証実験

    実証実験の概要

    ●実 施 期 間: 2022年2月3日~2022年3月31日(ただし、3月1日以降は実証実験の振り返り)

    ●参 加 団 体: 枚方市内の子ども食堂 4団体(公募により決定)

    ●食材寄附者: 生活協同組合おおさかパルコープ(食料品)、株式会社大黒屋(和菓子)

    ●実 験 内 容:

    1.  子ども食堂への食材寄附を希望する事業者は食材の画像や量・賞味期限等の情報を新たに構築したウェブサイトに登録する。
    2. 子ども食堂はウェブサイト上でその情報を閲覧し、受領したい食材を選択、食材寄附者とタクシー会社に連絡する。
    3. タクシー会社が指定された日時と配送先に寄附食材を届けるまでを実証する。


    検証項目

    実証実験の流れ

    タクシーによる寄附食材の配送費用については、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが創設した食材運搬費用助成金を活用したため、子ども食堂の費用負担は発生しませんでした。

    なお、助成金の原資は株式会社ワイヤレスゲートが本プロジェクトを契機に商品化した子ども食堂支援に役立てる社会貢献型通信サービス「こども食堂応援Wi-Fi for枚方市」契約者からの寄附が活用されました。

    プロジェクトの歩み

    キックオフミーティング

    通信サービスの商品開発・運用等を行う株式会社ワイヤレスゲートと公民連携で新たなプロジェクトを開始し、2021年7月2日に1回目のキックオフミーティングを開催しました。

    ミーティングの中では以下の3点に関する課題ついて、デジタル技術を活用し解決できるよう検討するところからスタートしました。

    • 子ども食堂の開催情報(日時、場所)の子どもへの伝達
    • 寄附希望者と子ども食堂へのマッチング
    • 市へ提出する報告書作成業務

    ミーティング時の様子

    複数の事業者の参画による多面的な実証実験へ

    その後、子ども食堂支援事業における課題解決の協議を重ねる中で、『食材寄附者と子ども食堂をつなぐマッチングシステムの構築』と『マッチングした食材の配送』という課題について、両分野に携わる事業者で構成されたプロジェクトチームによる実証実験の実施をめざしました。

    ◎プロジェクトメンバー※順不同

    • 株式会社ワイヤレスゲート … 「逆プロポ」活用事業者
    • 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ … 子ども食堂支援団体
    • 慶應義塾大学SFC研究所 … 内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)構成員
    • 第一交通株式会社 … タクシー事業者
    • 株式会社ソーシャル・エックス … 「逆プロポ」運営事業者

    「逆プロポ」について

    「逆プロポ」とは株式会社ソーシャル・エックスが提供している、従来の官民連携の手法である「公募プロポーザル(自治体が地域課題の解決策を民間企業から公募する仕組み) 」を180度反転させたサービスです。

    社会課題の解決に関心の高い民間企業が公募主となり、「テーマ」を設定します。それに対し自治体が自ら抱える地域課題のエントリーを行いマッチングすることで、両者が持つリソースを生かした官民共創型の取り組みを進めることができるプラットフォームです。

    今回、日本のインターネットサービスプロバイダーである株式会社ワイヤレスゲートが、自社の強みである通信サービスを活かして地域課題を図りたいと考え、「逆プロポ」を活用して企画を募集していたところ、本市の子ども食堂の支援についての提案が同社に採択され実現しました。

    左から、株式会社ソーシャル・エックス伊藤代表取締役、枚方市伏見市長、株式会社ワイヤレスゲート濱社長、株式会社ソーシャル・エックス伊佐治代表取締役

    今後の取り組みについて

    今回の実証実験から得た成果や課題を整理し、本プロジェクトをきっかけに繋がることができた多くの関係機関や事業者とのネットワークを活かしながら、今後も子ども食堂の運営支援に係る新たな可能性を検討していきます。