牧野公園
- [公開日:2021年3月2日]
- [更新日:2025年6月5日]
- ページ番号:7190
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牧野の桜(まきののさくら)
在原業平(ありわらのなりひら)が、惟喬親王(これたかしんのう)とともに渚の院をたずね、咲き誇る桜をみて、「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」(古今和歌集・伊勢物語)と詠み、藤原俊成(としなり)は交野の桜を思って、「またや見む 交野のみ野の桜狩 花の雪散る春のあけぼの」(新古今和歌集)と詠んでいるように、交野ヶ原と呼ばれた枚方・交野地域は、桜の名所として都の貴族たちに親しまれ、歌枕として多くの歌も詠まれました。
桜の名所として枚方八景の一つに選ばれている牧野公園は、桃山時代の華麗な建築を伝える片埜神社の北側にあります。片埜神社の神域は、明治の頃には5ヘクタールほどあり、大阪歯科大学付近の松林はその面影を残しています。戦後、広い神域の一部を市が譲り受けて牧野公園を造成しました。
近年、公園内に植えられた桜の老朽化に伴い、倒木や枝折れの恐れがあったため、令和4年(2022年)から令和6年(2024年)の3ヵ年で、公益財団法人 黒田緑化事業団の寄附事業により、桜の若木107本を植栽しました。市民の皆さまには、桜の成長を温かく見守っていただければ幸いです。

