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あしあと

    中学生の「税についての作文」国税庁長官賞受賞作品(令和4年度)

    • [公開日:2023年5月24日]
    • [更新日:2023年5月24日]
    • ページ番号:5749

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    国税庁長官賞受賞作品(令和4年度)

    国税庁長官賞

    学べることのありがたみ

    枚方市立第四中学校3年   有田 果乃子 

     毎日、仲間と切磋琢磨し勉強に取り組めることがあたりまえだと思っていませんか。私たち中学生の年間教育費は、一人あたり約百万円以上。三年間で三百万円以上にもなります。日本では、義務教育である小・中学校の九年間、税金のおかげで無償で授業を受けることができます。これはとても幸せなことであり、決してあたりまえではないのです。

     二〇一四年にノーベル平和賞を受賞された、パキスタン出身のマララ・ユスフザイさんという方がいます。彼女の住むパキスタン北部のスワートでは、武装勢力による自爆テロや襲撃が繰り返されていました。そのため子どもたちは学校へ行きたくても生活のために働かなければならず、充分な教育を受けることが出来ませんでした。そんな中、「自由に学校へ通いたい」という思いを訴え続けたのがマララさんだったのです。

     日本の子どもたちに「勉強は好きですか。」と質問しても、「好き。」と答える子どもはあまり多くないと思います。しかし、パキスタンに住むある少女は、この問いに対し「大好き。」と即答したそうです。私はこの話をきいて、私たちがあたりまえのように学校へ通い勉強できているから気付かないだけで、自由に学ぶことが出来る場があるということは、とても幸せなことなんだなと感じました。

     子どもたち一人一人に配られる教科書、全員分きれいに並べられた机や椅子、 快適に学習できるようさまざまな設備が整った教室など、教育のために年間五兆円以上の税金が使われています。こんなに多くの税金は、どうして教育のために使われるのでしょうか。その答えは、教科書に書かれている「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。」というメッセージに隠されていると思います。これから日本のリーダーとなっていく私たちへの期待をこめ、現在のリーダーである大人の方々が納めてくださった税金が、こうして形となって私たちの元へ届くのです。私はこのことから、教育に使われているたくさんの税金は、これからの日本をつくっていく私たちへの「投資」ではないかと考えました。

     勉強をしたくても出来ない状況に置かれている人もいる中、こうして毎日勉強に取り組めることは、とてもありがたいことです。私たちは、税金に助けられながら教育を受けられるこの環境に、感謝しなければなりません。私は今回教育に使われている税金のことや、外国の教育について調べたり、考えたりする中で、今後私たちがすべきことを二つ考えました。一つは、税金のおかげで使うことができる教科書や学校の物を大切にすることです。そしてもう一つは、私たちが税金を納める立場になったとき、未来の子どもたちへしっかり投資できる立派な大人になることです。そのために、学べるありがたみを感じ、さまざまなことに挑戦していきたいです。

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