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あしあと

    中学生の「税についての作文」納税貯蓄組合大阪府総連合会会長賞作品(令和5年度)

    • [公開日:2024年6月26日]
    • [更新日:2024年6月26日]
    • ページ番号:5749

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    納税貯蓄組合大阪府総連合会会長賞作品(令和5年度)

    ペット税について 常翔啓光学園中学校  辻 采音

     私の家では保護犬を飼っています。 

     小学5年生の時に家で保護犬を引き取ろうと家族で保護施設を訪れました。するとたくさんの捨てられた犬、猫、うさぎなどがいました。それを見て私はこんな捨てられる動物たちが減ったら良いのになと思い保護動物のことについて少し調べてみました。

     すると「ペット税」というものが私の目に留まりました。

     その「ペット税」について紹介したいと思います。まずはペット税のしくみについてです。ペット税の仕組みを上手に運用している国の一つがドイツです。ドイツではペット税の納付が州ごとに義務付けられており、飼い主は年に一回、飼育している犬の頭数に応じて税金を納めることが定められており、ベルリンの例では一頭目で百二十ユーロ(日本円で約二万円弱)二頭目からは百八十ユーロ(日本円で約三万円弱)です。つまり犬を二頭飼っていれば三百ユーロ(日本円で約五万円弱)を納税しないといけなくなるので私はこのペット税が日本にも欲しいなと思います。

     次にペット税の税金の使い道とメリットについてです。ペット税によって徴収された税金は、犬のフン害によって汚された街の清掃費用として使われるなど、主に犬や愛犬家にかかわる費用のために使われています。メリットとしては、税としてある程度の税金を飼い主に課していることで、安易な気持ちで犬を飼育しようとする人が減り、適正に犬が管理されている実態もあるようです。また、多頭飼育を防ぐだけでなく、無闇な犬の繁殖を抑えることもできます。

     ですが、このペット税にはデメリットもあります。新しくこれから犬を飼い始める人ではなく、ペット税を導入する前から犬を飼育している人にとっては税金を払わないといけなくなるから逆に犬を捨てる人、保健所送りにする人が今よりずっと増えてしまうかもしれません。それに税金を払っているからいいだろうとマナーの悪い人はもっとマナーが悪くなり、糞や尿を置き去りにしたりする可能性が出てくるのと、飼っている人を正確に把握しきれないし、拾ったり貰ったりして登録していない場合、税金を払う人と払わない人との差ができるのは不平等などというデメリットがあげられています。

     最後に私が思ったことは、日本でもペット税や動物に対する取り組みが増えて、保健所で命を落とす動物が一匹でも減って欲しいなと思いました。

    この世界を照らす灯火  枚方市立第一中学校 前田 さくら

    「この教科書は税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」

    この言葉は私にとって思い出の言葉だった。先生がこの言葉を口に出して伝える時、私はきまって教科書を開いて一年ごとに広がる学問の世界へ心を躍らせていた。また、新しい教科書が学校へ届くと友達がよく、

    「数学なんて将来使わない。」といっていたのも記憶にある。

     たしかにふだんテレビを見ている時に、

    「これ教科書で見たやつだ。」と思ったことはあまりない。むしろ私はいつもとちがう教科書の中だけの世界にとても魅力を感じていたと思う。だから私は、

    「この教科書は税金によって無償で支給されています。」という文の前に書かれている、

    「これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、」という言葉に対して、この教科書とこれからの日本はどんなふうにつながっているのだろう。と思っていた。

     学校で税金についての話を聞いたこともあり、私は税金がどのように使われているかを調べてみた。すると約五%が文教及び科学振興という部分に使われていると知った。そしてここから教科書配布の費用が出てているということも知った。だが、それでもなぜ税金を使いこのようなことをしているか私の中で分からないままだった。だから、私は家にある教科書をもう一度読んでみることにした。

     小学校の算数の教科書を読んでいると、しわのついたメモ用紙が間にはさまっていた。そのメモ用紙には荒い文字で、

    「お菓子の箱は直方体。」と書かれていた。今思うとあたりまえのことなのだが、その当時はものすごい発見で、教科書を通して世界を見れたのがたまらなくうれしかったのだと思い出した。

     私はもし教科書の学びがなければ今何をしていただろうか。日本以外の国がどのようなものなのか分からないかもしれない。お菓子の箱だって、ただの箱にしかみえないだろう。私にとっての教科書は今まで見ていた平面の世界に、色、意味、形、感触、温度をつけてくれたものだったのである。だから私は世界のことをもっと知りたいと思えたんだろう。私ははじめて教科書に書いてあったあの言葉の本当の意味を知れた気がした。私も自分が大人になった時、自分が感じた学びの楽しさを次の世代に知ってほしいし、新たな発見をしていってほしい。税金は私たちの世界を照らす灯火だ。だからこそ、私は将来納税者としてこの灯火をつないでいきたいと思う。

     今私が空を見て、遠くの星へ思いを馳せるのも、雲の種類を考えるのも、遠い国の平和を祈るのも、この灯火のお陰なのかもしれない。

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