ごあいさつ

　開成小学校は、枚方市の南部に位置する香里団地の中に、昭和34年に新設され、今年で創立63年目になる学校です。開校当時の児童数は747名、18学級でしたが、本年度（令和3年度）は児童数483名、学級数24（支援学級8含む）でスタートします。

　校区には、枚方市役所・香里ヶ丘支所をはじめ、香里ヶ丘図書館、香里ヶ丘交番所、香里団地保育所、南部市民センター・ユーカリなどの施設があります。学校に隣接する「開成の森公園」をはじめ緑豊かな環境の中、かつては「東洋一のマンモス団地」と言われた香里団地も50年あまりの月日が流れ、新しい高層集合住宅へとその姿を変えています。

　明治5年の学制公布以降、いつの時代も学校教育のあり方については、社会の関心と期待を集めてきました。今日の学校の教育活動は、歴史や伝統の伝承と公教育の果たすべき普遍性を基調として行われると同時に、時代と共に変化する社会の要請に応え、新しい姿を創造しながら絶えず前進していくことが肝要です。本校では、私たち教職員が教育における「不易」と「流行」をしっかりと見極め、21世紀の主役となって活躍が期待される子どもたちの「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育成することが、何よりも大切であると考えます。

　私たち教職員は、「開成小学校で学んでよかった」と心から思える子を育てていきたいと考えています。これまで本校で取り組んできた「どの子にとっても過ごしやすい学校」「どの子にとっても学習しやすい学校」となるための『ユニバーサルデザインにあふれた学校づくり』の理念を、本年度も一致協力して大切に継続していきます。また、引き続き「心豊かに互いに高め合える開成っ子」という教育目標を掲げて、「優しい心で、考え、行動しよう！」を合言葉に、子どもたちの豊かな心とよりよい絆の育成にも取り組みます。

　教職員一同、保護者や地域の皆様との信頼関係を築いていく中で、皆様とともに子どもたちの自立に向けた「生きる力」を育てていきたいと思いますので、本年度もご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。

　令和3年4月　枚方市立開成小学校長　初瀬　憲