ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

あしあと

    旧田中家鋳物民俗資料館

    • [公開日:2024年4月12日]
    • [更新日:2024年4月12日]
    • ページ番号:2648

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    鋳物の歴史を伝える、全国でも珍しい資料館です

    枚方の鋳物師田中家

    田中家は、古くから、河内国茨田(まった)郡枚方村(現在の枚方市枚方上之町)で鋳物業(いものぎょう)を営んでいました。
    江戸時代の鋳物師(いもじ)は、公家(くげ)の真継(まつぎ)家の支配下にあり、田中家は北河内で唯一、正式に営業を許可された鋳物師でした。さらに、真継家から「河内国左右惣官鋳物師」に任ぜられ、河内の鋳物師を統率する営業規模の大きい由緒ある鋳物師として認められていました。
    田中家は、江戸時代を通じて、近隣の人々が日常生活に使う鍋・釜や農具のほか、寺院の梵鐘なども鋳造(ちゅうぞう)しました。明治以降、日本各地に近代的な工場がつくられてからも、伝統技術を守って営業を続けましたが、昭和35年頃に廃業しました。
    枚方市では、貴重な文化遺産である鋳物工場と主屋の寄贈を受け、両建物を移築・復原し、全国でも珍しい鋳造関係の専門資料館として整備しました。

    読売テレビ 関西情報ネットten. 若一調査隊 で旧田中家鋳物民俗資料館が紹介されました。

    読売テレビ公式YouTubeチャンネルで現在公開中です!
    【若一調査隊】知られざる驚きの歴史スポット!漢字を日本に伝えたとされる偉人の「伝王仁墓」&国内で唯一残る“江戸時代”の鋳物工場 大阪・枚方市を徹底調査(別ウインドウで開く)

    展示案内

    大阪府指定有形文化財である「田中家住宅 鋳物工場及び主屋」を利用し、鋳物工場には鋳物や鋳物師に関する資料を、主屋には農業や民具などの民俗資料を展示しています。また、市内の遺跡で発掘された弥生時代の移設住居跡や復元された弥生時代の竪穴住居があります。

    田中家住宅 鋳物工場(大阪府指定有形文化財)と鋳物資料

    旧田中家鋳物工場は、江戸時代の貴重な鋳物工場です。鋳物業は溶解した金属を、鋳型に流し込んで製品を作る仕事です。
    屋内が高温になるので、細長い建物の土壁に多数の格子窓を規則的に配して、風通しをよくしています。また、瓦屋根中央には、こしき炉の熱気を逃がすために、風袋を設けています。

    鋳物工場では鋳物や鋳物師に関する資料を展示しています。

    踏鞴(たたら)

    金属を溶解するには、炉内を高温に保たねばなりません。近代に送風機が発明されるまで、鋳物工場では踏鞴(たたら)を使って風を送ることで、炉内の温度を上げていました。踏鞴の踏板の両端をシーソーのように交互に踏む単調な重労働を、数時間も続けていました。

    踏鞴(たたら)

    鋳込みの再現模型

    田中家の製品

    遺跡にみる鋳物

    展示リニューアルしました

    当館は、鋳物工場と主屋の耐震工事のため平成28年10月から約1年間休館し、合わせて展示リニューアルも実施しました。

    ・梵鐘(釣鐘)の製作工程を紹介する映像コーナーを新設
    ・金属に触れたり、たたいて音を鳴らしたりできる体験コーナーを新設
    ・わかりやすい展示を目指し、展示物および解説パネルを見直し
    ・展示室全体が明るくなり、展示物や解説パネルの見やすさが向上

    映像コーナー

    体験コーナー

    田中家住宅 主屋(大阪府指定有形文化財)と民俗資料

    元文4年(1739)に梵鐘を鋳造したときの祈祷札が打たれていたので、その頃に建てられたようです。
    伝統ある鋳物師の住宅であるため、建築当初から、防火も兼ねて屋根に瓦が葺かれていた点が、周辺の民家と異なる点です。

    家の間取りなどは周辺民家とほとんどかわらない「田の字つくり」となっています。
    内部には、むかしの枚方市内で使われていた生活用具などを展示しています。

    大昔の住居(弥生時代の復元住居・弥生時代の移設住居跡)

    田口山遺跡で発掘された弥生時代中期の竪穴住居跡をモデルに復元しました。直径8メートル50センチの平面円形の住居で、高さ約5メートルの茅葺き屋根です。

    弥生時代の移設住居跡

    西長尾遺跡で発掘された弥生時代後期の実物の住居跡です。方形住居跡の約半分をとどめるだけですが、炭化材が残っていたため、地面から切り取って移設しました。

    弥生時代の移設住居跡

    資料館リーフレット

    田中家リーフレット(外側)

    画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

    田中家リーフレット(内側)

    楽しい!ためになる!講座・イベント

    当館では、鋳物師田中家に関連した古文書講座、むかしの暮らしを感じられる竹かごづくり、布ぞうりづくりなどの「寺子屋講座」を開催しています。

    子ども体験講座「夏休み!つくってみよう」や、かまどを使っての飯炊き体験なども大好評です!

    ぜひ「広報ひらかた」やホームページをチェックしてご参加ください。資料館のイベント情報はこちらをごらんください。

    布ぞうりの作品例

    布ぞうり

    竹かごの作品例

    竹かご

    かまど飯炊き体験の様子

    飯炊き体験

    体験工房

    2008年7月1日に、「鋳物づくり」ができる体験工房がオープンしました。
    体験工房では「鋳物づくり」、「彫金」や「七宝焼」などを体験できる主催講座を開催するほか、美術・工芸などの創作活動を行う市民に工房を貸し出します。

    体験工房
    • 体験工房主催事業
    • 体験工房一般貸出

    体験工房の詳しい内容は、「旧田中家鋳物民俗資料館 体験工房の案内ページ」をご覧ください。

    入館案内

    入館案内詳細
    開館時間午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分)
    休館日・毎週月曜日(祝休日の場合は翌日)
    ・年末年始(12月29日~1月4日)
    入館料無料
    住所大阪府枚方市藤阪天神町5番1号
    ・JR学研都市線「藤阪」下車、徒歩7分
    ・京阪電車枚方市駅南口ターミナル1番乗場から、京阪バス「長尾駅」行き乗車、「藤阪」下車、徒歩5分
    電話番号
    050-7105-8097
    ファクス
    072-858-4665

    関連情報