あしあと
[公開日:2025年10月22日] [更新日:2025年10月22日]
ID:38022
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中宮浄水場は昭和40年代に建設し、既に50年以上が経過しています。これまでも、安全・安心な水を継続してお届けできるよう、 適切な維持管理に努め運用してきましたが、老朽化が著しいことから、平成25年「枚方市水道施設整備計画」に基づき、更新の検討を進めてきました。

※新第1浄水場のイメージ

今の浄水場敷地内には今回建て替える第1浄水場のほか、第2浄水場や、排水処理施設などたくさんの施設があるので、建て替えに向けた空きスペースはとても少ない状況です。
もし、第1浄水場を今の敷地内で建て替えようと思うと・・・

上の図のように、部分的に古い施設を解体して、解体したスペースに新しい施設を建てる・・を何度も繰り返さなくてはなりません。これには長い期間と多くの費用がかかってしまうため、更新を進める大きな課題となっていました。
このような検討を進めている中で、浄水場に近接する土地の売却計画があったため、これまでの浄水場内の建て替え案と隣接地での新設案を比較検討した結果、隣接地を取得することで、多くの課題が解消できることから、第1浄水場の建て替えを進めることにしました。




枚方の水道水は淀川を水源としていますが、今の第1浄水場が建設された昭和40年代の淀川は
濁りが多く、その水を飲用にするために高速沈殿急速ろ過方式(※)を採用してきました。
しかし、近代の淀川水系は、濁りも少なく安定しています。
淀川の水がきれいになっているのは、とても素晴らしいことですが、濁りの多い淀川の水に対して建設された現在の第1浄水場は、濁りの少なくなった水への対応は難しく、また
豪雨などで淀川の水が急激に濁った場合などは、高度な水処理(薬品制御)が必要になるだけでなく、大幅に浄水処理量を減らさなければ運用できない施設となっています。
このような課題解消のため、中宮浄水場更新基本構想・基本設計業務において、これまでの凝集沈殿急速ろ過方式(※)と近年多く
採用されている膜ろ過方式について、処理性能やライフサイクルコストなど多角的に比較検討を行いました。
また、淀川の水に対して膜ろ過で安定した処理ができるかどうかプラントを用いた実証実験も行いました。
※ 高速沈殿急速ろ過方式、凝集沈殿急速ろ過方式の図

1_浄水処理方式の検討(まとめ)
このような比較検討の結果、新しい第1浄水場では膜ろ過方式を採用することにしました。

膜ろ過方式とは
膜ろ過方式とは,有機もしくは無機の多孔質のフィルターに原水(※)を通すことでフィルターの口径による、ふるい分けを利用した原水中に浮遊している濁り成分を除去する方式です。

これまで、施設の運転維持管理等を部分的に事業者委託してきました。新しい第1浄水場においても
業務委託を行いますが、これまでと同様に水道事業は責任をもって水道水をつくり、その水を各配水池へ送るための配管を整備
したり、配水池の改修や修繕、耐震化なども行っていきます。

皆さんの生命に直結する大切な水。
私たちはその大切な水を継続的に供給するために
今後も職員一丸となって頑張ります!!
・ SDGSの取組み

中宮浄水場は、水道水の原水として淀川の水を利用しています。
淀川の水を水道水として利用するため様々な施設を用いて処理を行ったのち配水池を経由してお客様に送水しています。
・ 枚方市の主な水道施設
中宮浄水場更新事業の、これまでの進捗について紹介します。
中宮浄水場更新事業について
基本構想 ・ 基本設計では、基本計画の策定や処理方法の検討、事業発注方法の選定などを行いました。
中宮浄水場更新用地は、禁野本町遺跡に含まれているため、文化財保護法に従い発掘調査を実施しました。
実施方針の決定、公表を行いました。
検討内容
枚方市役所 上下水道局 上下水道部 浄水課
電話: 072-848-5515
ファックス: 072-848-2280
電話番号のかけ間違いにご注意ください!