
2025年10月に閉幕した大阪・関西万博は、数多くの文化に触れる機会を私たちに与えてくれました。今回のスペシャル対談は、デザイナー・コシノジュンコさんを迎え、大阪・関西万博、そして55年前に大阪で開かれた大阪万博の両方を振り返りながら、私たちが未来をつくるために大切な考え方とは何かについて語り合います。
(取材日:令和7年11月)
大阪府立岸和田高等学校から文化服装学院に進み、デザイン科在学中に新人デザイナーの登竜門といわれる装苑賞を最年少の19歳で受賞。以後デザイナーとして活躍。1970年大阪万博では3つのパビリオンのユニホームをデザイン。2011年11月、キューバ国家評議会からキューバ友好勲章を受章。2021年5月、日本とフランスの文化交流に大きく貢献したとして、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエを受章。2025年の大阪・関西万博では大会運営に助言するシニアアドバイザーを務めたほか、ボランティアスタッフのユニホームを監修するとともに、タカラベルモント社の展示スタッフユニホームもデザイン。同年11月、文化勲章を受章。岸和田市出身。
▲第7回装苑賞受賞作品のコバルトブルーのコート(2025年10月2日撮影)
史上最年少で装苑賞を受賞
ファッション誌『装苑』の創刊20周年を記念して1956年に創設されたファッションコンテスト。新人デザイナーの登竜門とされ、これまで髙田賢三さん(KENZO)、山本耀司さん(ヨウジヤマモト)なども受賞。19歳での装苑賞受賞は最年少記録で、2026年で100回目を迎えるが、現在でも破られていない。
コシノジュンコさん(以下、コシノ)
大阪での2度の万博とコシノジュンコさんが手掛けたユニホーム
▲写真左からタカラ・ビューティリオン、ペプシ館、生活産業館のユニホーム
1970年の大阪万博では、建築家の黒川紀章さんや音楽家の一柳慧さん、当時通商産業省の堺屋太一さんなどから依頼を受け、3つのパビリオンのユニホームを担当。流行の最先端だったミニスカートやパンタロンなどをデザインに取り入れた。
2025年の大阪・関西万博では、前回に引き続きタカラベルモント社の展示スタッフのユニホーム(左写真左端)をデザイン。シルバーを基調としたユニホームは「未来」をイメージしたもの。また、市内企業が出店したレストランやボランティアスタッフが着用するユニホーム(左写真中央および右端)も監修。性別を問わず誰もが似合う機能的なデザインに仕上がった。
※写真はいずれも市主催「コシノジュンコの万博デザイン展」で2025年10月2日に撮影
▲コシノジュンコさんの絵画作品の前で
▲迷いなく色紙を描き上げるコシノジュンコさん