広報ひらかた

機関紙コレクションvol.2

コロナ禍で守り続けた、人と人とのつながり。思いの詰まった1ページをご覧ください

コロナ禍で2年連続のウェブ開催に

 新型コロナウイルスの影響で中止になった「機関紙コンクール」の代わりに昨年初開催した「機関紙コレクション」を、今年も2月中旬に市ホームページで開催します。今号では開催に先がけ、応募作品の第1面や応募者へのインタビューをお届けします。


テーマは人と人とのつながり

 自治会やコミュニティ、サークルなどから「コロナ禍で守り続けた、人と人とのつながり」をテーマに機関紙やチラシを募集し、22作品が集まりました。コレクションでは、全ての作品と編集エピソードを元新聞社論説委員による講評とともに載せ、地域の絆を守るために取り組んだことを皆さんと共有します。各団体が今できることとは何かを考え、機関紙に込めた思いをぜひご覧ください。

 問合わせ先、広報プロモーション課 電話841-1258、ファクス846-5341


自治会・コミュニティ部門(団体名五十音順)

・朝日丘町青年会
・五常校区コミュニティ協議会
・尊延寺区
・東香里校区福祉委員会
・小倉校区コミュニティ協議会
・蹉跎校区コミュニティ協議会 福祉委員会(福祉部会)
・津田校区元気づくり 地域づくり協議会
・枚二校区 コミュニティ協議会
・香里校区コミュニティ協議会/香里校区福祉委員会(広報部会)
・菅原校区福祉委員会
・茄子作自治会
・藤阪校区福祉委員会


サークル・同好会部門(団体名五十音順)

・天の川・交野ヶ原日本遺産プロジェクト実行委員会
・西牧野3丁目悠々クラブ
・枚方東部おやこ劇場
・関西記念病院デイケア
・西牧野福寿会
・枚方南おやこ劇場
・スターダスト河内
・花/菜園サークル
・街かどデイハウス藤阪愛逢


機関紙コレクションとは…

01.非接触のイベント

感染拡大を防止するため、作品の応募受付や講評、記念品の送付などは、全て郵送またはメールで。


02.応募作品すべてにプロが講評

元毎日新聞社論説委員の梶川伸さんが全ての応募作品に目を通し、作品ごとに良い点やアドバイスを進呈します。


03.ホームページで作品を紹介

元毎日新聞社論説委員の梶川伸さんが全ての応募作品に目を通し、作品ごとに良い点やアドバイスを進呈します。


PICK UP 編集者の思い
磯島校区コミュニティ協議会

 広報部会9人を中心に年4回発行し次号で100号を迎える歴史ある機関紙。地域の多くの人に届けたいとの思いを込め、幅広い世代の話題を取り上げています。


コロナ対策で人との関わりが激減

 夏祭りや運動会などの定例行事が開催できず、近所の人とでさえ顔を合わせる機会は激減。私たちは地域の繋がりを守るため、感染対策を徹底した上で、自治会・町内会ごとに世代で分かれた活動の様子を紙面で紹介し続けてきました。年賀状みたいに、会えなくても紙面を通じて「○○さん、変わらず元気そうだね」と誰かのことを思ってもらえたらいいなという気持ちでしたね。

西岡利之さん
広報担当歴約10年の編集アドバイザー

古川昌さん
2018年から広報部会長として奔走!


地道な活動で守った「つながり」

 取り組みの成果を感じたのは、応募した第99号で特集した2年ぶりの行事「歩こう会」に、予想を倍近く上回る180人が参加したこと。地域の輪を守ることができたと嬉しく思いました。1面には子どもから高齢者まで幅広い世代が集まった写真を大きく掲載し、「磯島校区は繋がっているんだよ!」というメッセージを込めました。


機関紙は大切なコミュニケーションツール

 顔を合わせたコミュニケーションが難しい状況は続きますが、機関紙をきっかけに近所や家庭で会話が生まれ、地域全体の活性化に繋げたいですね。私たちは「磯島だより」を地域の情報発信を通して人と人を繋ぐとても大切なコミュニケーションツールと位置付けています。その「重み」を感じながら、今後も地域に密着し、みなさんに必要とされる紙面を作っていきたいです。


機関紙コレクションVol.2講評

「人と人をつなげる機関紙」

 新型コロナウイルスを機に、機関紙は明らかに進化しました。コレクションの作品から、その変化が浮かび上がります。コロナは人と人の関係を希薄にしました。その危機感から、社会全体が人と人とのつながりの大事さを再確認し、その復活に機関紙が大きな役割を担ったようです。「友愛訪問を兼ねて、高齢者81人に会報を毎月届けた」。応募用紙に書いてあった言葉です。会報自体が、つながりの重要なツールだったのです。 歩こう会の記事では、参加者の声が弾んでいました。「普段は話し相手がいないけど、みんなの顔が見られてよかった」。記事は参加者の集合写真を添えてトップを飾り、作り手の意思を表していました。在宅時間の有効活用のため、歴史コーナーを新設した機関紙がありました。未来を見据え、防災映画会を開いた団体もありました。機関紙の作り手は、コロナの中で使命感に燃え、みんな前向きでした。


元毎日新聞社論説委員 梶川 伸さん(74歳)
2018年から広報部会長として奔走!

プロフィル
 昭和22年生まれ。毎日新聞記者として37年、論説委員などを務めて退職。平成24年から機関紙コンクールの講評を務めている。