広報ひらかた

総合文化芸術センター開館

8月30日記念式典発展「舞」で願う

 構想から20年以上経て枚方市駅の北側に完成した「総合文化芸術センター」が開館し、8月30日に記念式典を開催しました。訪れる人の心を豊かにする文化・芸術発信の拠点施設として、枚方を盛り上げていきます。

 問合わせ先、文化生涯学習課 電話841-1409、ファクス841-1278

 記念式典では検温や消毒、収容人数など感染対策を徹底し、関係者や市民団体など約600人を招待しました。メインイベントは、市PR大使で能楽師の辰巳満次郎さん(写真上)と狂言師の野村萬斎さん(同下)による特別演目「翁」。祝いごとの際に上演することが多く、辰巳さん演じる翁と野村さん演じる三番叟(さんばそう)が同センターの発展やコロナ収束を願って縦横無尽に1時間舞いました。茄子作在住で中国語通訳士の網野いなみさんは「コロナが収まったら、外国人にも日本の文化に気軽に触れられる場所になってほしい」と期待を込めました。

くす玉割りで幕開け

 式典当日は伏見市長や市PR大使のフォークデュオ・TANEBIらによるくす玉割り(写真)で幕開け。10月に同センターで公演する歌舞伎役者・中村勘九郎さんや七之助さんら著名人5人がビデオメッセージで開館を祝福しました。

少しでも「この街」を明るくTANEBIが市テーマソング熱唱

 市PR大使で、上田和寛さん(写真左)と杉山勝彦さん(同右)からなるTANEBIは、作詞作曲を手掛けた市テーマソング「この街が好き」を含む2曲を熱唱しました。「気持ちが暗くなりがちな今、少しでも枚方が明るくなるよう思いを込めた」とTANEBIの2人。田口在住で合唱団に所属する畑中澄子さん(73歳)は「久しぶりに聞いた生歌は心が通じ合う一体感を味わえて感動しました」と笑顔でした。

市内中高生が大阪フィルと共演

 9月5日、市と連携協定を結ぶ大阪フィルハーモニー交響楽団の開館記念公演で、ひらかたジュニア吹奏楽団WINDSが市テーマソング「この街が好き」を演奏しました。WINDSには市内在住・在学の中学・高校生38人が在籍し、市文化芸術アドバイザー・市川克明さんらが指導。コロナ禍で合同練習期間が2カ月と限られましたが、ユーフォニアムを担当する上山紗弥さん(16歳)は「必死に練習して大舞台に立てて人生に一度の貴重な経験になった」と感無量の様子でした。

 今後も多彩なジャンルの公演を予定。詳細は同センターホームページへ。