広報ひらかた

市民登場

No.736

水野 聡太さん

◆みずの そうた

 4歳でボウリングを始め、アベレージ145・ベストスコアは219。テレビなど各種メディアで注目を集める。香里ケ丘在住。8歳。


 緊急事態宣言の解除後、約2カ月ぶりの牧野松園ボウル。ガーターが続いたあと、身長120㎝に満たない華奢な体でストライクやスペアを連発する。「最初はレーンのオイルパターンをみてた。オイルが多いから回転をかけすぎないようにした」。特徴は「大人みたいにカーブをかけたくて自分でイメージして編み出した」という両手で押し出す通称・かめはめ波投法だ。左右両方から曲げられるので、ピンがどのような残り方をしても倒せる強みがある。日本プロボウリング協会女性ナンバーワンの姫路麗選手からも「ボウリング界の宝」と評価を受けた。

 ボウリングを始めたのは4歳のとき。家族で所属していた総合型地域スポーツクラブの打ち上げでボウリング場について行ったのがきっかけだった。これまで国内のプロアマ大会への参加は約300回にものぼる。6歳のときにはテレビ番組の企画で天才キッズボウラーとして世界のトップボウラーが出場するアメリカの大会で始球式も務めた。「すごい選手たちに会えて楽しかった」と事もなげに話す。すごいのはボウリングだけではない。公文式教室では国語・数学で中学課程まで学習している。文武両道を大切にしている両親の影響だ。父親は「我が強い。でも自分で考えて工夫しているから成長につながっているのかな」と話す。

 「何をしているときが一番楽しい?」の質問に「ストライクを連発したとき」と笑顔で即答。目標は自身と同じ両手投げで世界ランク1位のジェイソン・ベルモンテ選手だ。「僕もいつかアメリカに渡って活躍したいです」。夢はすでに国内ではなく海外にある。