広報ひらかた

無観客の万博記念公園で1年越しに繋いだ聖火

 4月13日・14日、ギリシャからやってきた聖火が1年越しに大阪で繋がりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、府内の公道で予定していた聖火リレーは中止となりましたが、代替措置として会場になった万博記念公園(吹田市)に府下市町のランナーが集まり、全長約3㎞のコースを周回。無観客の園内の様子はNHKによりライブ配信されました。当日は雨予報でしたが、晴れ間が見える天気の中、枚方市のトップバッターを務めたハイヒール・リンゴさんが13日午前11時10分過ぎにスタート。枚方市を走行予定であったランナー13人は、約200mずつ走って最終ランナーのPさんが豊中市へ繋ぎ、東京オリンピック2020へ向けた大役を果たしました。


第1走者

漫才師・市PR大使 ハイヒール・リンゴさん

 トーチキスをして火をつないだときは本当に感動しました。会場変更は仕方ないですが、無観客でも十分に感動を与えられたと思います。オリンピックは人に勇気や夢を与えるもの。無理のない範囲で火をつないでいき、良い意味でみんなが一つになれればと思います。


第5走者

伊加賀東町で語学教室を営むカレンさん

 走ってみて心から感動しました。帰ってからは、トーチが福島の仮設住宅のアルミを再利用してできていることを教室の子どもたちに伝え、頑張ることや乗り越えることの大切さを話しました。一緒に写真も撮り、今では数百枚ものトーチ写真ができました。コロナ禍で聖火リレーやオリンピックの開催に賛否両論ありますが、この感動をもっとたくさんの皆さんと共有できればと思っています。


第6走者

辻 彩香さん(東船橋在住)

 あっという間の200mで、とても気持ちよく走れました。昨年、延期が決まったときはとても残念でしたが、希望を持って手洗いや外出を控えるなど感染症に気を付けて1年間過ごしてきました。ライブ配信などで元気になった姿をお世話になった皆さんに見てもらうことができ、どんな場所でも走れたことに感謝したいです。 ※1万人に1人の割合で発症する難病「先天性胆道閉鎖症」を患い、高校生のときに生体肝移植を受ける。入院生活を支えてくれた周囲に元気なった姿を見せたいと聖火ランナーを志した。


第8走者

お笑いタレント・市PR大使 森脇 健児さん

 とにかく走れたことに感謝。これに尽きますね!中止かもしれないと諦めかけましたが、スタッフの尽力があって危機を乗り越えることができました。1年待っただけにうれしかったですし、この200mは「たかが200m、されど200m」で緊張しました。オリンピックは世界中の選手が目指す夢。関われたことに感慨深さがありました。東京オリンピックの大成功を願っています。


広報課職員の編集後記

 1年越しの聖火リレー。会場の万博記念公園内に漂う並々ならぬ緊張感や、本物の聖火が放つ神々しさには驚きました。走者それぞれのリレーに込めた想いと、広報プロモーション課職員による一撮入魂の写真をぜひご覧ください!