広報ひらかた

特集|市民のコロナとの闘いと共存の記録が集結!機関紙にかけた熱い思いの結晶が22作品も

ウィズコロナ機関紙コレクション

 各自治会・コミュニティ協議会などから12作品、サークル・同好会などから10作品、総勢22作品の応募がありました。皆さま、たくさんのご応募ありがとうございました!

今年はコロナがテーマの作品を募集

 市では、平成2年度から市内のPTAや自治会・サークルなどが作った機関紙をプロの目で審査し、枚方ナンバーワン機関紙を決定する「機関紙コンクール」を毎年開催してきました。しかし、昨年から新型コロナウイルス感染症が私たちの生活に大きな影を落とし始め、毎年恒例の春の機関紙づくり講習会が中止になりコンクールの審査会・表彰式の開催も危ぶまれたことから、一時は中止を検討しました。

 20年間地域とともに続けてきた歴史ある取り組みを何とか別の形で開催できないか模索。入賞作品の選定と表彰式の開催はやむなく見送りになりましたが、応募対象をコロナ関連の記事を載せた機関紙や情報誌・チラシに絞り、応募受け付け等をすべて非接触で行う「ウィズコロナ機関紙コレクション」として開催することに。

 地域の人たちがコロナ禍とどう向き合いどのような対策をしてきたか―。コロナと闘い共存する日々が詰まった全作品のうち、その一部を紹介します。

 問合せ先、広報プロモーション課 電話841-1258、ファクス846-5341

機関紙コレクションとは

①非接触のイベント

 皆さまに安全安心に参加してもらい感染拡大を防止するため、作品の応募受け付けや元毎日新聞社論説委員による講評、特別記念品の送付など、すべて郵送またはメールで行います。

②応募作品すべてにプロが講評

 全ての応募作品に元毎日新聞社論説委員の梶川伸さんが目を通し、作品ごとに良い点や「こうすればもっとすばらしくなる」というアドバイスを進呈。例年、参加者からは「講評が具体的でわかりやすく、ためになった」と好評です。

③ホームページで作品を紹介

 皆さんの力作をできるだけ多くの人に見てもらうため、また作品を通じて地域での取り組みをたくさんの人に知ってもらうために、全応募作品と各団体のコロナにまつわるエピソードを市ホームページに掲載。

「みんなで一緒に」でコロナへ対抗

 新型コロナウイルスの怖さの1つは、人を孤立させてしまうことです。私たちは1人では生きていけませんがコロナのために3密を避け、ステイホームを余儀なくされました。人間は社会的動物で、人の海で生きてこそ人間です。このウイルスは命への脅威とともに、人間らしさを奪うものでした。

 だからこそ、人と人を結ぶ手段が必要です。機関紙もその1つで、今回のウィズコロナ機関紙コレクションの試みは意義あるものでした。担当者は「予想以上に集まった」と喜んでいました。それは当然です。応募したみなさんは体験を通して、機関紙の役割と力を認識していたのです。「つながりを切らないよう努力した」「明るい情報を伝え、前向きに過ごしてもらおうと考えた」―。応募用紙のコメントに並んでいた言葉が、それを証明しています。

 この時期の機関紙発行には、3つの特筆すべき点がありました。1つはコロナの実態を知らせようという意思。2つ目は地域の歴史を留めようという思い。3つ目はこんな時期だからこそ、機関紙を届けたいという意欲です。共通するのは「みんなで一緒に」の思想。これがコロナへの対抗策でした。取材する催しの中止、編集会議の制限といった困難を乗り越え、知恵を絞って発行を継続したことに拍手を送ります。また、自分ファーストや分断という危ない流れに対し、考え直す機会を与えてくれたようにも思いました。

元毎日新聞社論説委員 梶川 伸さん(73歳)

プロフィール:昭和22年生まれ。毎日新聞記者として37年、論説委員などを務めて退職。平成24年から機関紙ココンクールの講評を務めている。

機関紙コンクール45年のあゆみ

 市民の活動を活性化する機関紙づくりを応援しようと、昭和51年に始まった機関紙づくり講習会。その成果を発表する場として平成2年から機関紙コンクールが始まりました。その45年の軌跡を振り返りましょう。

職員が広報紙づくりのノウハウを伝授 機関紙づくり講習会が初開催

昭和51年6月15日・18日(市民会館等)

 1976:機関紙を発行したいけど何をどうすればいいのか?という小・中学校のPTAや自治会の声に応え、各団体で広報担当者が決まる6月に合わせて開催を決定。取材から校正まで、これまで職員が培ってきた広報紙づくりのノウハウを毎年講義と実技形式で伝授しました。

アイデアやデザイン等を競う 機関紙コンクールが開始

 平成2年11月~:講習会の成果を生かす場として、PTAや自治会・サークルなどが作成した機関紙や情報誌を対象に募集を開始。ここ最近は毎年50団体前後の申し込みが。

令和元年の審査風景。

表彰式で市長から賞状を手渡し。

応募された全作品を展示します。

審査は枚方記者クラブの新聞記者や地域情報紙の編集者が行い、全体から「グランプリ」、【PTA】【自治会・コミュニティ】【サークル・同好会】の部門ごとに「最優秀賞」などを選考します。

ウィズコロナ機関紙コレクションを開催

 令和2年11月~:新型コロナ感染拡大の影響で、応募対象作品をコロナ関連の機関紙に絞り、非接触で開催することに。

Interview|自治会・コミュニティ

菅原校区福祉委員会会長 笹田 泰三さん(76歳)

コロナの正しい情報を伝えるため発行を決意

 菅原校区福祉委員会では平成23年にメンバーの大半が交代。その後人数は減ったものの、同じ顔ぶれの福祉委員10人で毎年4月と10月に「福祉だより」を発行しています。

 感染予防のためサロンなどの行事が全て中止になる中、従来通りの紙面構成が難しくなり一時は発行中止も考えました。しかし、まだ未知の病だった新型コロナについてメディアの情報に惑わされず正しく理解してもらう内容を掲載することで、安心して生活できる材料の一つになればと発行を決めました。3密を避けるため編集会議は極力減らし、担当ごとに振り分けた原稿をメールで送ってもらって紙面に収まるようレイアウトしました。

WHOのホームページで情報収集 読者目線の機関紙を

 誰もが気になる新型コロナの実態と感染予防法について正確な情報を集めるため、WHO(世界保健機関)のホームページに掲載されている感染状況データや専門家の見解などに目を配り、作成時と発行後の情報のズレが生じないよう精査を行いました。機関紙を読んだ地域の人たちからは、「知りたかった情報がよくまとまっていて、つい読み進めたくなる」と嬉しい声が寄せられ、会員一同ホッとしています。

 今後も会の取り組みを始め、暮らしに役立つ情報を臨機応変に、読者目線で届けていきたいです。

Interview|サークル・同好会

朝日丘町青年会会長 嶋田 研志郎さん(33歳)

編集会議が開けない中でも全員が内容に携われるよう工夫

 朝日丘町青年会は平成18年に発足し、14 歳から36歳まで18人の会員で毎年末に1回「朝日丘町青年会通信」を発行しています。

 今回はコロナの影響で例年の編集会議を開けなかったため、機関紙づくりに慣れている社会人メンバーが中心となって作成しました。取材等も感染防止のため直接できなかったことから、インターネットを中心に情報収集しました。中学生から大学生までのメンバーには、表紙用に各自でコロナをやっつけるポーズをとった写真を送ってもらったり、毎年恒例の文化祭をオンライン開催して動画を投稿してもらったりと、記事の執筆以外の部分で内容に関わってもらえるようにしました。

見どころは付録のアマビエポスター

 今回の見どころの1つはアマビエポスターです。5月ごろにアマビエのイラストを町内で募集し、子どもたちが描いたものをポスターにして現在も町内掲示板に貼っています。せっかく描いてくれたイラストを通信の中でも紹介してより多くの人にも見てもらおうと、家でも貼れるミニサイズに。日常生活の注意ポイントなども一緒にまとめ、思い切って見開きを取り外しできるA3の付録ページにしました。リバーシブルで使えるよう裏面は掛け軸風にし、某アニメの市松模様を使うことで子どもたちの目に留まりやすくしました。読者からは「リビングに掲示し、家族でコロナを乗り切ろうと思います」と前向きな声が寄せられ、コロナ禍でも知恵を出し合って制作して本当に良かったと感じました。

全団体のエピソードは、2月中旬頃に市ホームページに掲載予定です。皆さんの作成から発行にいたるまでの苦悩、機関紙にかけた熱い思いをぜひご覧ください!

磯島校区 コミュニティ協議会

五常校区 コミュニティ協議会

小倉校区 コミュニティ協議会

尊延寺区

香里校区 コミュニティ協議会・香里校区福祉委員会(広報部会)

茄子作自治会

菅原校区 福祉委員会

香陽校区 コミュニティ協議会

東香里校区 福祉委員会

枚方校区 コミュニティ協議会

枚二校区 コミュニティ協議会

山田校区 福祉委員会

西牧野3丁目悠々クラブ

わかちあう会

LIP編集局

枚方東部おやこ劇場

枚方南おやこ劇場

エッセイサークル叢

社会福祉法人第二わらしべ園

天の川・交野ヶ原日本遺産プロジェクト実行委員会

朝日丘町青年会

スターダスト河内