広報ひらかた

特集 性、色いろ 自分らしく生きる

 あなたは自分のことを男性だと思いますか?それとも女性だと思いますか?

 以前は、性別は男と女の2種類で異性を愛するのが当たり前という考えが一般的でした。しかし、近年では、同性を愛する人や身体と心の性別が一致しない人など性的マイノリティ(少数派)への理解が広まっています。

 全ての人がありのままの性で暮らせる社会へ向けて、私たちができることを考えていきましょう。

 問合せ先、人権政策室 電話050-7102-3239、ファクス843-5637

枚方市は性的マイノリティを支援します

ひらかた・にじいろ宣言

 人には多様な性の形があります。誰を愛するか、愛さないか、どのような性に生きるのかは本人の意思のみに基づき、最大限に尊重されるものです。性的指向や性自認において少数派にあたる人々、いわゆる性的マイノリティであることを理由に差別されることがあってはなりません。人権尊重都市である枚方市は、すべての市民が性の多様性を理解し、互いに人権を尊重し合い、自分らしく、安心して暮らせるまちづくりを進めるため、性の多様性を表す6色の虹を掲げ、にじいろに輝くまち・枚方を目指し、性的マイノリティの方たちへの支援に取り組むことをここに宣言します。

平成31年3月28日

 枚方市長 伏見 隆
L レズビアン

Lesbian
同性を好きになる女性。

G ゲイ

Gay
同性を好きになる男性。

B バイセクシュアル

Bisexual
異性も同性も好きになる人。

T トランスジェンダー

Transgender
心と体の性に不一致を感じる人。

あり方は十人十色

 性のあり方は「からだ」「こころ」「好き」「表現」の掛け合わせで無数の組み合わせがあります。これは本人の意志や努力によって変えることはできない私たちの「個性」です。また、LGBTだけでなく性的指向や性自認の多様性を表す考え方としてSOGI(ソジ)があります。

例えば…

 からだは男性でこころは女性です。男性も女性も好きになります。スカートは、はきたくありません。

からだ 男

出生時に割り当てられた生物学的な性。

こころ 女

自分をどんな性別と思うのか。

好き 男 女

恋愛対象となる性。

表現 男

服装や言葉づかいなどどんな風に周囲から見られたいか。

とても身近な存在です

 「LGBT」を聞いたことがありますか?性的マイノリティを表す言葉の中にレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーがあり、それら頭文字を一つにまとめたものです。全国で人口の約8.9%(2018年電通ダイバーシティ・ラボ調べ)いるといわれ、似た割合としてAB型や左利きの人たちがあげられます。単純計算で市内には約3万5000人いることになり、とても身近な存在です。

LGBT当事者の思いや悩みを聞きました

 3月28日、メセナひらかた会館での宣言式に先立ち、性的マイノリティである当事者6人と市長が意見を交換する「ひらかた・にじいろミーティング」を行いました。

直面する壁 生活

悩みを知って手を差し伸べてほしい

今井 秋奈さん(21歳)

 心は男性ですが、女性の身体にコンプレックスがあるので人前で裸になることができません。女性と一緒に健康診断を受ける時はどうしたら別に受けさせてもらえるのか悩むことがありました。私のようなトランスジェンダーの悩みを知ってもらいたくて、通っている大学の友人や教授の協力を得て授業時間にLGBTの講演会をしたこともあります。今でこそ周囲の理解が進み改善されてきていますが、当事者へのサポートがさらに充実してくれることを願っています。

家族の拒絶恐れて言い出せず

T・Hさん(48歳)

 性的マイノリティの人にとっては、自分の性のあり方を拒絶されることを恐れるがあまり、家族など親しい間柄の人にすらカミングアウト(告白)するハードルがものすごく高くなっています。中にはLGBTを病気と思う人もいて、精神科に連れて行かれたという話も聞きます。だからこそ、窮屈な思いをしている当事者が安心して相談し合えることはもちろん、打ち明けられて当惑した家族も相談できるようなコミュニティスペースを行政が運営してくれると、当時者は安心して参加できると思います。

直面する壁 学校

「家族ではない」と病状説明受けられず

松本 浩嗣さん(42歳)

 以前、共に暮らしている同性のパートナーが病気を患った時、家族じゃないという理由で病状の説明を全く聞くことができないということがありました。その時は本人から直接聞くことができましたが、とても不安な思いをしました。婚姻関係ほどの法的な力を求めてはいませんが、二人の繋がりを証明するものとしてパートナーシップ宣誓制度は利用するつもりです。

直面する壁 医療

違い認め合える社会に

伏見 隆市長

 性のあり方の4つの要素のうち、特に「こころ」のあり方については、何をもって男らしいとか、女らしいと言えるのか分からなくなり、すごく悩みました。今回皆さんのお話をお聞きして、私たちは本来、一人一人違うという当たり前のことに改めて気付かされたと同時に、その違いを認め合える社会にしていかなければならないと気持ちを新たにしました。これからも皆さんと共に考えていきたいと思います。

直面する壁 仕事

4月4日、枚方初のパートナーシップ宣誓
「二人のつながりを示すものが必要」

 4月4日、拓也さん(42歳)と雅子さん(32歳)が市内で初のパートナーシップ宣誓をしました。拓也さんは身体が女性で、男性の心を持つトランスジェンダー。幼い頃には身体の性に違和感を覚え、職場では、会話のたびに「僕」や「私」など自身の呼び方に悩み、次第に誰とも話せなくなったと打ち明けてくれました。宣誓をしたことについて拓也さんは「自分に何かあった時にパートナーを支えるためには、二人のつながりを示せるものが必要だと思った」と話しました。

宣誓書受領証を交付します

 LGBTなど性的マイノリティのカップルがパートナーであることを市に宣誓した場合にカード型の宣誓書受領証を交付します。受領証の提示により一定の範囲で婚姻関係や事実婚に準じた取り扱いを受けられます。詳細は人権政策室へお問い合わせを。

LGBTをもっと知って行動しませんか

本や映画で学べます

 当事者はどのような悩みを抱え、サポートを必要としているのかをまず知ることが大切。本や映画を見たりイベントや講演会に参加したりすることも効果的な方法です。学び感じたことを周囲に発信しましょう。

▼市で発行しているA5版のLGBT啓発冊子。サンプラザ3号館4階男女共生フロア・ウィルで配布しています。

言葉づかいに気を付けて

 「男女」や「異性愛」を前提に話すと、当事者を傷つけることになりかねません。「男(女)なんだから」という固定観念の押し付けは改め、「ホモ」や「オネェ」、「そっち系」などの言葉は使わないようにしましょう。

秘密は厳守許可無く他人に話さないで

 性的マイノリティであると打ち明けること(カミングアウト)は大変勇気がいる行為で、相手を信頼している証です。それなのに当事者の秘密を許可無く他人に話す「アウティング」は当事者に大きなショックを与え、信頼関係を失うだけでなく当時者が意図せず偏見にさらされる恐れがあります。

電話相談窓口を開設

毎月第2木曜午後3時〜8時 電話843-5730

 「自分の性別に違和感がある」「友人から相談を受けたがどうしたらよいのか」など、LGBTに関する相談を専門の相談員が受け付けます。秘密厳守。匿名で相談できます。

不安や悩みに寄り添うALLY(アライ)になろう

 ALLYとは当事者を理解して支える人のこと。悩みを打ち明けられる相手を見つけられていない当事者に寄り添うためにできることから行動していきましょう。

性の多様性を表すレインボーカラーシールを配布しています

 デザインは市PR大使で切り絵作家のたけうちちひろさん。性の多様性を表す6色のレインボーバルーンで空高く希望がふくらむ思いを描いています。市は講演会などでALLYであることを表明したい人に配布しています。