広報ひらかた

市民登場 No.699

女子小学生ライダー

篠原 彩緒さん

◆しのはらあやお 5月に滋賀・箱館山で開かれた自転車競技ダウンヒルの国内大会「Coupe du Japon」女子小学生の部で優勝した。香里小学校5年生。香里園東之町在住。

 ヘルメットとボディプロテクターを身に着け、山の急斜面をマウンテンバイクで駆け下りる。コースには大きな石が転がり木の根や滑りやすい粘土も広がる。転倒すると大けがにつながりかねないが、ひざのすり傷を見せ「こんなのはしょっちゅう」と笑う。女性ライダーは少なく、5月に出場した初めての公式大会で女子小学生の部の参加者は自分一人。完走すれば優勝という中、2キロメートルを6分18秒で走破した。垂直に近い1メートルの段差からのジャンプは恐怖を感じつつもクリアした達成感が「たまらない」。

 両親と4つ下の弟の4人で週2回〜3回、公園で練習する。ダウンヒルは体重移動でスピードやコースをコントロールすることも多いため、動きの似たキックボードでのトレーニングも欠かさない。ジャンプのタイミングをつかむため家にあるトランポリンで練習することも。「いつも家族一緒です」。始めたのは4歳の時。ダウンヒル好きの父親にマウンテンバイクを買ってもらい、淀川河川敷で芝生の急な坂を下る練習から始めた。最初は怖かったが、父親の「大丈夫。できるよ」の声を受け何度も挑戦。恐怖心を克服し、いつしかのめり込んでいった。7歳で競技に初挑戦したが入賞できず、「悔しい。もっと速く走りたい」とできるだけ多くのレースに出るように。今や表彰台の常連となっている。負けん気が強いが、性格は「大人しくて恥ずかしがり屋」。セキセイインコなど家で飼っている鳥の世話をしているときが一番ホッとするのだそう。

 目標は「レッドブル・ホーリーライド」への出場だ。神社の階段や細い路地を走る型破りのコースで高低差約100メートルもある。これまでに尾道市市街地や石清水八幡宮などで開かれている。憧れのプロライダーが優勝する姿に自らの夢を重ねている。