市民登場 No.777
地域の人がつながる韓国茶カフェを運営
手塚 和世さん
◆てづか かずよ
大学在学時に留学生の支援に携わったことなどがきっかけで韓国に4年間留学し大邱市の大学院を修了。帰国後、大学などの講師のほか、韓国語の翻訳、通訳で活躍。現在は果実や薬草を使った韓国茶カフェ「Cafe Cajjo(カフェカジョ)」(西禁野)のスペースを子ども食堂や独立開業を目指す人に貸し出すなど地域に開かれた形で運営。48歳。
カフェをツールに人と人とがつながる場を創りたい
昨年1年間の日本と韓国との人の往来は1300万人を超え、過去最多を更新した。「韓国文化に気軽に触れ交流できる日が来るなんてうれしいですね」と目を細める。カフェをオープンして15年。今では韓国の映画や音楽が日本で親しまれ広く浸透してきたこともあって地元の常連客だけでなく韓国カルチャーに関心を持つ中高生や遠方から訪ねてくる人も増えた。
大学で留学生を支援するサークルで活動する中、韓国に1カ月短期留学したことで長期留学を決断。「親切で情熱的な韓国の人に魅了されたことが大きかったですね」。最終的に約4年間滞在し大学院を修了した。帰国後は大学や専門学校の教壇に立つ一方、書籍・ドラマの韓国語翻訳のほか、韓国の国民的俳優チェ・ジウの日本でのドラマ撮影時には専属通訳も務めた。「早朝から深夜まで懸命に頑張ったことは思い出深いですね」
韓国語をベースに精力的に仕事をしながら、さまざまな立場の人が集い地域貢献やコミュニティ活動に力を入れる先駆け的なカフェでボランティアも経験した。「カフェをツールに韓国のことを知ってもらい人と人とがつながる場を創りたい」と市内では珍しい韓国茶カフェを開業。長年一人で切り盛りしてきたが、現在は講師を招いた韓国語教室、カフェ開業を目指す人や子ども食堂などにスペースを貸し出すなど3人の子育てと両立しながら地域に根差した形での運営へと軸を移している。「コロナ禍にやめようかと挫折しかけたこともありますが、店を開けてくれてありがとうと言ってくれる常連客に支えられカフェが地域のコミュニティとして育ってきた感がありますね」
韓国文化が身近になった今だからこそ「韓国をより押し出したメニュー作りや韓国が好きな人が集まるイベントの開催を通じて多くの人が交流を深められる場として続けていきたいですね」。子育てが一段落した後のカフェの姿を思い描いている。
