広報ひらかた

市民登場 No.776

史上最年少で男子平泳ぎ3冠達成

大橋 信さん

◆おおはし しん

 枚方スイミングスクール所属。小学3年生から本格的に競技を開始し、今年3月の競泳の日本選手権では100メートルで日本記録を更新、50メートル・200メートルでも優勝し史上最年少で男子平泳ぎの3冠を達成。四條畷学園高校在学中。17歳。

目標は五輪に出て、負けないこと。いずれは当面破られない世界記録を出したい

 今年3月の日本選手権水泳競技大会の男子平泳ぎで、史上最年少で3冠を達成した。100メートルでは日本記録を更新。「3冠は目標にしていたのでうれしい。でもタイムはもっと縮めたかった。キックの精度や体力は反省点です」と堂々の結果にも満足はしていない。

 水泳を始めたのは3歳のころ。祖父母の家の横に池があり「落ちたときのために水に慣れておこう」と両親が考えたのがきっかけだった。小学3年生の時、記録会で好成績を収めたことでコーチに勧められ本格的に競技を開始。以降は週に6日プールに入り、1日に1万メートル以上泳ぐ日もあった。専門は平泳ぎ。169センチと小柄だが「コンパクトにテンポよく、トップスピードを維持する泳ぎが自分の強み。平泳ぎは抵抗が大きいからこそ技術を磨いてきた」と自らの体格を生かした泳法で190センチを超える世界のスイマーと競り合ってきた。

 多くの記録を持つが、心に一番残る大会は勝てなかった昨年8月の世界ジュニア水泳選手権。全レース優勝できず「水泳で悔しいと思ったのは初めて。試合後は何も考えられなくなりました」。直前に出場した近畿高校選手権では200メートルをパリ五輪銅メダルに匹敵するタイムで制すなど勢いに乗る中での敗戦で、自分の甘さと向き合わなければと意識が変わった。「試合直前の調子で気持ちが左右されやすいので、どんな状態でも勝ち切れる強さを得たい」と敗戦も原動力にして、日本代表選考を兼ねた日本選手権での結果につなげた。現在は代表として出場予定の複数の国際大会に向け練習に励んでいる。

 2年後にはロサンゼルス五輪も開催される。「目標は五輪に出ること、そして負けないこと。いずれは当面破られない世界記録を出したいです」。休日は友人とボウリングなども楽しむ高校生は、水泳の話になるとよどみなくそう言い切る。見つめるのは、世界のその先だ。