火災予防特集
そのひと手間で 火の用心
住宅用火災警報器の設置よし!点検よし!
空気が乾燥し、火災が増える冬。昨年1年間の市内での火災発生件数は94件ですが、そのうち9件が1月に発生しました。火災を予防する“ひと手間”を少年消防クラブの隊員が紹介するとともに、最近頻発するモバイルバッテリーなどの発火について、注意するポイントや発火した際の対処法などをお伝えします。
問合わせ先、枚方寝屋川消防組合予防指導課 電話852-9912、ファクス852-9925
枚方市・寝屋川市で65人が活動中!
少年消防クラブ
防火・防災に関する知識や技術を身に付けることができる取り組みで、小学4年生~6年生が枚方消防署・枚方東消防署・寝屋川消防署に所属しています。任期は1年で、毎年2月ごろに募集しています。
私たち枚方消防署の少年消防クラブが案内します!
隊長
鶴田 絋大さん
副隊長
オドネル ショーンさん
副隊長
豊原 果李奈さん
こんな活動をしています!
ロープを使った救助訓練!腕がぷるぷるするー!
本物の放水装置を使った訓練は迫力がすごい!
救命訓練でAEDの使い方を学んだよ!
みんなに火災予防の大切さを呼びかけたよ!
枚方市内の火災発生状況(令和6年)
出火原因ランキング
1位 電気火災 27件
2位 放火(疑い含む) 25件
3位 タバコ 12件
電気火災の件数推移
2.7倍
R3:10件
R4:15件
R5:18件
R6:27件
電気火災とは…
電気や電気製品に関わる火災。中でも、電線の破損や経年劣化によるショート、コンセント周りのほこりなどによる発火は、火を使用している意識がないため火災に気付きにくいという特徴があります。
ここ最近はモバイルバッテリーなどの発火事故が増えてるそうだけど、なんでだろう?
リチウムイオン電池の取り扱いにご用心!
最近ニュースでモバイルバッテリーの発火事故を耳にすることはありませんか。使われているリチウムイオン電池は衝撃や高温に弱く、使用や保管の方法に注意が必要です。
こんなリチウムイオン電池は要注意
◆熱がこもりやすい場所で使用している
◆充電できないなどの不具合がある
◆落下させたことがある
◆発熱することがある
◆変形や膨らみがある
※変形や膨らみがあるものを捨てる場合は、穂谷川清掃工場(田口5)や東部清掃工場(尊延寺)へ持参を(祝日含む月曜~金曜の午前9時~午後5時、年末年始除く)。詳細は穂谷川資源循環センター(電話849-0200、ファクス849-0206)、東部資源循環センター(電話858-6962、ファクス858-6964)へ。
▲膨らんだリチウムイオン電池
炎や煙が出始めたら
◆大量の水で消火するか、可能なら水没させる
◆炎や煙が噴き出しているときは近寄らない
◆炎や煙が出たら、必ず119番通報しましょう
リチウムイオン電池はこんな製品に使われています
■小型扇風機
■モバイルバッテリー
■電動アシスト付き自転車
■電動工具
PSEマークの確認を!
国の安全基準「PSE適合基準」に基づいた生産、製品管理を行っていることを示すマークです。購入の際はマークの有無を確認しましょう。
もったいなくても命を守るため!
安心のためにその“ひと手間”
警報音や音声で逃げ遅れを防ぐ
用火災警報器
住宅火災による死者の半数以上を占める逃げ遅れを防ぐには、火災で発生する煙や熱を感知して知らせてくれる「住宅用火災警報器」が有効です。枚方寝屋川消防組合火災予防条例では全ての住宅(自動火災報知器・スプリンクラー設備がある場合を除く)で設置が義務付けられていますが、平成23年6月1日の施行以前に建築された住宅では未設置の場合も。電気工事不要で誰でも設置できるため、自宅の全ての寝室や、寝室につながる階段などに設置されているか確認してみましょう。
警報器で早期発見できた事例
鍋の火を消し忘れて入浴。発火後すぐに警報器が作動したことでキッチンに駆け付け消火。鍋が焼けただけにとどまった。
電気ストーブをつけたまま就寝。ストーブが転倒して木製棚と衣類に着火したが、警報音で目覚め初期消火に成功した。
共同購入で購入の手間を減らそう!
自治会や老人会、ご近所単位で共同購入することで、比較的安価に購入できたり、送料をひとまとめにできたりするメリットが。共同購入に関する相談は予防指導課へ。
住宅用火災警報器設置維持管理PRキャラクター
枚寝カンチくん
設置から10年が交換の目安
火災警報器の点検方法
音声や警報音が流れればOK
ボタンを押すまたはひもを引っ張る
地震発生後の自宅を守る
感震ブレーカー
感震ブレーカーを知っていますか?阪神淡路大震災や東日本大震災では、地震による停電が復旧した時に、揺れで転倒したままの電気器具や転倒した家具で傷つき断線したコードから発火する通電火災が多発しました。停電復旧時の自動的な通電を遮断する感震ブレーカ―で火災を防ぎましょう。
感震ブレーカーはまだまだ知らない人も多いんだって!
4つのタイプから自分や家族に合った選択を!
分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落として電気を遮断
電気工事が必要だが、家全体のブレーカーを落とすことができる
分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付け。漏電ブレーカー設置済みのみ設置可能
コンセントタイプ
コンセント内蔵のセンサーが揺れを感知し、電気を遮断
電気工事不要な物もあり比較的安価で、電気ストーブなどの通電火災の原因となりそうなものだけを遮断
簡易タイプ
ばねの作動や重りの落下でブレーカーを落として電気を遮断
適正に設置する必要があるが、比較的安価で簡単に取り付けられる
住宅火災から命を守る10のポイント
4つの習慣
寝たばこは絶対にしない、させない
コンロを使うときは火のそばを離れない
ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
コンセントはほこりを清掃し不必要なプラグは抜く
6つの対策
出火防止
安全装置付きのストーブやコンロなどを使う
早期感知
住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
早期避難
高齢者や体が不自由な人は避難経路と避難方法を常に確保しておく
初期消火
消火器などを設置して使い方を確認しておく
延焼拡大防止
部屋を整理整頓し、寝具・衣類・カーテンは防炎品を使う
地域の助け合い
防火防災訓練への参加や戸別訪問などで地域ぐるみの防火対策を行う
その“ひと手間”を惜しまず自分自身や大事な人の命を守りましょう!
火災警報器を設置し逃げ遅れによる死亡を防ぎましょう
市内で火災により亡くなる人は増えており、約8割は65歳以上の高齢者です。住宅用火災警報器が未設置あるいは点検漏れで作動せずに逃げ遅れた事例が多く、今年度、本消防組合でも全職員で火災の多い地域や住宅用火災警報器の設置率が低い地域で重点的に啓発訪問しました。その中で「必要性は理解しているが、購入・設置方法や設置場所が分からない」という声もありました。もし、そのような悩みがあれば、お気軽に予防指導課(電話852-9912)へご相談ください。
枚方寝屋川消防組合
予防部次長
中西 正博
年末の大掃除に合わせて防火対策の見直しを
キッチンのコンロや換気扇の油汚れ、ストーブ周辺に置かれた可燃物、ほこりがたまったコンセントなど、火災の原因となるところの清掃もお願いします。ちょっとした“ひと手間”で火災を防ぐことができるので、ぜひ年末の大掃除に合わせて防火対策をお願いします。
枚方寝屋川消防組合
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住宅防火の啓発のほか、窒息対応など日常生活で役立つものや救急隊への密着、通信指令室や救急車の内部など普段見ることができない場所の紹介も!
住宅用火災警報器PR動画もぜひ見てね!