広報ひらかた

障害者グループホームについて知ろう

誰もが自分らしく暮らせる社会を目指して

 障害のある人が地域で暮らす場所のひとつ・障害者グループホームをご存じですか。食事や入浴など生活面でサポートを受けながら知的障害のある人などが少人数で暮らせる住まいのことで、自治体の指定を受けた社会福祉法人やNPO、民間企業などが運営しています。今回は市内にあるグループホームの利用者の生活ぶりとともに、利用者の日常生活を支える「世話人」の仕事を紹介します。障害のある人もない人も自分らしく暮らせる社会について考えてみませんか。

 問合わせ先、障害企画課 電話841-1152、ファクス841-5123


市内の障害者グループホームと世話人のサポート

 今年3月末現在、市内に44カ所あり約550人の市民が利用。入居者はグループホームを生活拠点に、日中は作業所などで働くなどさまざまに活動。夕方から翌朝にかけて食事や入浴など、世話人などのスタッフによる生活面でのサポートを受けながら、家庭的な雰囲気の中、少人数で生活を送っています。

市内グループホームの一例

 社会福祉法人であい共生舎(磯島元町)が運営する障害者グループホームの一つ(下写真)。現在は40歳代~50歳代の約6人が、週末には実家に戻るなどしながら親元を離れて暮らしています。

◀世話人や調理スタッフが手作りの食事を毎日提供。この日のメニューは入居者に人気のオムレツなど。

▲作業所から戻り、夕方のティータイムで談笑する入居者と世話人。

世話人さんが優しくて、お話が面白い

住んで10年近くになりますが、誕生日会などもあり、みんなで楽しんでいます。

 ※グループホームへの入居に関することについて詳細は障害支援課(電話841-1457、ファクス841-5123)へお問い合わせを。


世話人さんの声
世話人歴14年
大西 正実さん

 不動産業界から転職し、より世の中のお役に立てているという実感があります。入居者に「けがをするからやめて欲しい」と思ってもうまく伝わらないことがあるので、伝え方を変えるなど工夫しながら見守るようにしています。いちばんうれしいのは、入居者の笑顔を見ること。「スーパー世話人」である必要はなく、時間をかけ関係を築いていくことが大切です。若い人にも世話人の世界に飛び込んできて欲しいですね。


世話人歴20年
大橋 友子さん

 所属する社会福祉法人では20歳代~80歳代と幅広い年代の世話人がいて、週に1回程度働く形をとっている人もいます。私が仕事で気を付けているのは入居者に自分の気持ちを押し付けないこと。体調不良時などにうまく言葉で伝えられない入居者に気を配りながら食事をしたりお風呂に入ったりと一緒に生活を楽しんでいます。福祉の現場は初めてでも「人が好き」という人は、世話人の仕事に興味を持ってもらいたいですね。


障害者グループホームで世話人として働いてみませんか 

職業紹介の利用を

 市役所別館1階の障害企画課では、障害者グループホームで働きたい人を対象に無料の職業紹介をしています。世話人になるには特別な資格は必要ありませんが、年に2回、学びの場として市内で知的障害者グループホーム世話人養成研修(右記)を開催しています。研修修了後、職業紹介を通じ市内グループホームに世話人として勤務した人を対象に勤続半年で2万円、1年で4万円の補助も。世話人としての働き方や給与面など詳細は同課へお問い合わせを。

8月スタート
知的障害者グループホーム世話人養成研修

 グループホームの制度や世話人の役割、知的障害について理解を深め、世話人として働くための知識を学びます。全4回の受講が必要。受講料は2000円(修了者は半額補助)。▶日時など 8月23日㈯午前10時~午後5時・24日㈰午前10時~正午・9月13日㈯午後4時~6時、ラポールひらかた。また8月25日㈪・27日㈬・9月1日㈪・3日㈬・8日㈪・10日㈬の6日程のうち、いずれか1日、知的障害者がいる市内の事業所やグループホームを2時間見学。▶申込 7月1日〜12日にはがきまたはファクス・メールに住所・氏名(ふりがな)・生年月日・年齢・電話番号、所持資格、所属、受講動機を書いてパーソナルサポートひらかた(〒573ー0011中宮山戸町10ー12ー105、ファクス848-7920、メールアドレスpaso-kenshu@mbr.nifty.com)へ。抽選で10人。詳細は市ホームページ参照。