環境特集
踏み出せていますか?
環境にやさしい社会への一歩
それ本当に必要な買い物ですか?
捨てずにまだ使えませんか?
ごみを減らす枚方市の4R
Refuse(リフューズ)
無駄になる、ごみになってしまうものは断る
Reduce(リデュース)
ごみを出さないようにする
Reuse(リユース)
できるだけ繰り返し使う
Recycle(リサイクル)
資源として再生利用する
家庭ごみのうち
31.6%が再利用できるもの
枚方市で1日に排出されるごみの量は約300トン。そのうち家庭ごみの中に混入するリサイクル対象の資源または食べることができた食品やリユース可能な衣類の割合は31.6%もあります。これらは、私たちの行動でさらに削減できます。持続可能な循環型社会を目指し、限りある資源の有効活用や不要な食品ロスをなくすために誰でもすぐに取り組める行動を紹介します。
問合わせ先、循環型社会推進課 電話807-6211、ファクス849-6645
家庭ごみ内訳
リユース・リサイクルできないもの
68.4%
プラ製容器包装
13.3%
紙製容器包装
7.2%
新聞紙・雑誌・書籍類
1.3%
折り込み広告・ダイレクトメール等
3.2%
ガラス製容器包装
0.1%
金属製容器包装
0.1%
リサイクル可能な衣類
1.4%
手をつけていない食品
5.0%
リサイクル対象・手つかず食品など
31.6%
枚方市ごみ組成分析調査報告書(令和3年)より
資源を大切にした生活の定着を
誰でも取り組める4Rの行動
できることから
4Rはごみを減らす行動を表したキーワード。行動には優先順位があり、まずは、不要なものを断る「Refuse」から、なるべくごみを減らす「Reduce」、繰り返して使う「Reuse」、資源として再利用する「Recycle」の順に行動し、ごみを減らしていきましょう。
4Rの取り組み詳細はこちらから
●…生活の中でできる行動
★…利用できる市の取り組み
第1の行動
Refuse(断る)
不要なものは断ろう
●レジ袋や過剰包装を断る
●不要な広告物を受け取らない
●マイボトルを持ち歩き、飲料の購入は控える
第2の行動
Reduce(減らす)
購入は計画的に
●料理は必要な分だけ作る
●詰め替え商品を購入
●テーブルにはティッシュペーパーではなく布巾を置く
★生ごみの堆肥化
コンポスト容器など生ごみ堆肥化の機材を無償で貸与(要モニター)
★給水スポット
生涯学習センターなどに無料の給水スポットを設置
第3の行動
Reuse(再使用)
すぐに捨てないで
●中古品から探す
●フリーマーケットを利用
●不用品交換サイトを活用
★枚方版フードドライブ
商業団体などと連携し、まだ食べられる食品の提供を受け子ども食堂などに配送
★子ども服・おもちゃのリユース
すぐにサイズが変わる子ども服やおもちゃなどを回収し譲渡
第4の行動
Recycle(再資源化)
限りある資源を大切に
●ごみの分別
●地域の集団回収の利用
●資源物店頭回収への持参
★再生資源集団回収報償金
自治会などが自主的に行う集団回収に1kgあたり4円を交付
★ひらかた夢工房
市民ボランティアによる6種(自転車・自助具・木工・生ごみ堆肥・和服・おもちゃ)のリサイクル活動
リユース品の活用を
令和5年5月に粗大ごみに含まれる再使用可能なリユース品の有効活用を目的に㈱ジモティ―と連携協定を締結。ジモティーの地域密着型掲示板を活用して必要なものを必要な人へ提供しています。
市の投稿ページ▶
昨年11月から本格始動
枚方版フードドライブ
1年間の試行実施を経て、昨年11月から本格的に始まった「枚方版フードドライブ」。特徴は行政だけではなく、市内の商業団体や福祉団体と力を合わせて食品ロス削減・生活支援に取り組んでいることです。皆さんもお近くの店舗などでぜひご協力ください。
提供した食品が→必要とするところへ
1 拠点回収
協力店舗に食品回収ボックス(中央写真)を設置。市民などからの食品提供を受け付け。
<回収条件>
●賞味期限が1カ月以上のもの(表示が確認できること)
●常温保存ができるもの
●未開封のもの
<回収拠点>
アル・プラザ枚方
(津田元町1-4-1)
イズミヤ枚方店
(禁野本町1-871)
チカラのみせ処 宮ノサポ
(宮之阪1-19-2)
枚方ビオルネ
(岡本町7-1)
枚方マツバラ
(御殿山町5-31)
マルテンホーム
(牧野阪2-7-38)
ローズ電化
(楠葉中町36-16)
市役所本庁別館
(大垣内町2-1-20)
市穂谷川清掃工場
(田口5-1-1)
市東部清掃工場
(大字尊延寺2949番地)
市希釈放流センター
(出口2-30-1)
枚方市社会福祉協議会
(ラポールひらかた内)
(新町2-1-35)
どれも生産者や製造事業者がせっかく作ったものなので、きちんと消費したいですね。
アル・プラザ枚方
山㟢克裕さん
2 検品・仕分け
協力事業者のおおさかパルコープで賞味期限が切れていないか検品し、仕分け。
食品を必要とする人への支援と食品ロス削減のため、賞味期限が切れる前にぜひ提供を。
生活協同組合
おおさかパルコープ
松岡賢司さん
3 リスト化
検品・仕分けしたものをカテゴリに分けて品物の個数や賞味期限など項目を記載したリストを作成。
食品として誰かの手元に届くものなので、入念にチェックし、保管状態にも気を付けています。
市穂谷川資源循環センター
松田慎一
4 配達
食品を必要とする子ども食堂や生活困窮者を支援する社会福祉協議会に配達。
フードドライブの仕組みでたくさんの笑顔が生まれています。ご家庭だけでなく、社会全体で食品を無駄にしない考え方が定着してほしいですね。
藤阪子ども食堂隊
田邉美香さん
ごみ減量意識の高さは府内トップレベル
枚方市民のごみ排出・資源循環の現在地
平成9年に約14万9500トンまで増えたごみの排出量は分別回収など皆さんの協力によって現在では11万468トンまで減少。市民の現在のごみ排出量・資源循環について府内平均と比べてみました。
ごみの排出量の推移(単位:トン)
平成22年
130016
平成24年
128487
平成26年
127532
平成28年
125182
平成30年
121069
令和2年
114713
令和4年
110468
市民のごみ排出・資源循環はどれも府内平均を大きく上回っています。府内人口規模上位5市で比較すると右記指標では、すべてトップの水準となっています。
1人1日あたりのごみ排出量
枚 方 市:786グラム
府内平均:915グラム
府内で下から5番目
1人1日あたり地域の集団回収量
枚 方 市:81グラム
府内平均:50グラム
府内で4番目
資源のリサイクル率
枚 方 市:19.3%
府内平均:13.4%
府内で6番目
※令和2年度大阪府の一般廃棄物(令和5年発行)より
※事業系ごみ含む
ごみを排出する際のお願い
リチウムイオン電池は一般ごみに出さないで
充電式電池リサイクルマーク
ニカド電池ニッケル
水素電池
小型シール鉛蓄電池
リチウムイオン電池
ゲーム機・小型掃除機などに使われるリチウムイオン電池は、圧力や強い衝撃を与えると破損、変形し発熱や発火する危険性が高く、ごみの中に混入した場合、火災事故の原因となり非常に危険です。
不要になったリチウムイオン電池などの小型充電式電池(上記マークで確認)は、一般社団法人JBRCの協力店に設置されているリサイクルボックスに出してください。
▲ごみ収集車両で発生した火災の様子。人命に関わる場合もあるため、排出ルールは必ず守ってください。
協力店はこちらから検索を▶
年間で1人300kgも排出するごみを少しずつ減らしませんか?
市民1人が排出するごみの量は年間で約300㎏にもなります。相当な量ですよね。これを減らすとなると日ごろの行動が非常に重要になりますし、長続きすることもポイントになります。まずは自分の負担にならない範囲を考えて取り組み、少しずつ広げていくことをお勧めします。市では、皆さんが4Rの実践行動に取り組みたい時に活用できるメニューをしっかりと整えています。まだ使えるものや資源となるものを無駄にしないまちづくりを一緒に進めていきましょう。
環境部 ごみ減量推進課長
一木 豊