広報ひらかた

子どもたちの放課後が変わります

 放課後に全ての児童が自由に遊べる場として学校の一部を開放する「放課後オープンスクエア」が4月から全市立小学校の44校でスタートします。開始に先駆け、放課後オープンスクエアがどのようなものかを紹介します。

 問合わせ先、放課後子ども課 電話050-7105-8201 ファクス867-8131


球技、パズル、読書…楽しみ方はそれぞれ

 放課後オープンスクエアは、登録すれば市内在住の小学生なら誰でも無料で利用でき、山田小学校、蹉跎小学校、川越小学校、津田小学校の4校では令和3年4月から土曜と三季休業期に先行実施しています。  1月28日、山田小学校の放課後オープンスクエアには午前9時の開室直後から児童たちが訪れ、16人が利用しました。児童はまず教室の黒板に弁当持参の有無や帰宅時刻などを記入し、その後は友達と球技をして遊んだり、パズルや読書をしたり、思い思いの時間を過ごしていました(上写真)。小学4年生と1年生の女の子は「お母さんが作ってくれたお弁当を友達と食べるのが好き」「家で一人でいると退屈だけど、ここに来ると友達と遊べる」とそれぞれ楽しそうに話してくれました。


全国的に子どもの居場所作りの動き

 保育園に比べ、小学1年生からは帰宅時間が早くなることで、保護者の仕事と子育ての両立が難しくなる「小1の壁」と呼ばれる問題や、学童保育の空きを待つ待機児童問題があります。それらを解消し、放課後に全ての児童が安全安心に過ごせるよう国が計画を策定し、学童保育や全ての児童が体験・交流活動をできる居場所を整備することとしています。枚方市でも留守家庭児童会室と放課後オープンスクエアなどを総合型放課後事業として一体的に運営し、利用者のニーズに応じて選択できる環境を整備します。


市の総合型放課後事業

留守家庭児童会室

 保育を必要とする児童に遊びや生活の場所を提供する預かりの場。

放課後オープンスクエア

 児童の自主的な活動を大人が見守り、声掛けと援助を行う場。

枚方子どもいきいき広場

 各校区で地域団体やNPOが地域の特色や多様性を生かしたプログラムを提供する体験活動の場。


留守家庭児童会室と何が違う?

01 平日だけでなく土曜も

 平日の放課後午後5時までと三季休業期の午前9時〜午後5時に加え、毎週土曜の午前9時〜午後5時にも利用できます(10月〜3月は午後4時30分まで)。

02 誰でも参加でき、無料

 参加に要件はなく、定員もないため児童なら誰でも参加できます。また、利用料は無料ですが、保険料などで1000円の実費負担があります。

03 児童の自主的な活動を尊重

 留守家庭児童会室のような預かりを目的とした保育ではなく、児童たちが自主的に参加し、友達と交流する中で遊んだり学んだりする場です。時間中は市の職員や委託事業者のスタッフが見守り、声掛けや援助をします。何をするかは児童自身が決めて自主的に過ごします。


放課後オープンスクエアを利用するには

 利用には保護者の申し込みが必要です。子どもの学年によって申込期間や利用開始可能日が変わるのでご注意を。

■放課後オープンスクエアの申し込み

学年:新1年生
期間・受付場所:令和5年3月1日から、電子申請
        または申込書を放課後子ども課に持参か郵送。
        ※入学式当日のみ、各校でも受付。式終了後から
        午後5時までに申込書の持参を。
利用可能日:新1年生はまず学校生活に慣れてもらうため、
      令和5年4月の給食開始日から(始業式の1週間後)


学年:新2年生~6年生
期間・受付場所:受付中。電子申請または
        申込書を放課後子ども課に持参か郵送。
利用可能日:令和5年4月1日から


 4月から放課後オープンスクエアのスタッフも兼ねます。保護者からは「ボール遊びなど安全に子ども同士で遊べる場所があれば」という声も聞きますが、放課後オープンスクエアでは、ボール遊びも含め子どもたちが自主的に自由に遊べる環境を作っていきますので、利用してみてくださいね。

小倉小学校留守家庭
児童会室職員
八木 唯衣