広報ひらかた

あなたの意識で暮らしをデザイン
公共交通と私たちの暮らし

 私たちの身近にあるバス・電車などの公共交通は誰でも利用できる大切なライフラインです。充実すればするほど幅広い年代の人が出かけやすくなり、にぎわいのある地域づくりにつながっていきます。今回は特に生活に密着するバスをテーマに、公共交通と私たちの暮らしの関係について一緒に考えてみましょう。

 問合わせ先、交通対策課 ☎050・7102・6530 〃841・4605


公共交通の役割

 人口減少や高齢化が進む中、自動車を使用しない住民の通勤、通学、買い物、通院などの移動手段として日常生活を支えています。また、CO₂排出量などの環境面やバス停・駅までのウオーキングで一人ひとりの健康改善にも効果があると言われています。


バスの利用で暮らしやすさを変える?

 最近、誰も乗っていないバスを見かけたことはありませんか。公共交通であっても運営コストに見合った採算が必要です。バス路線は利用者が多いと維持または便数増加、少ないと廃止または便数減少となる場合があります。利用者の減少により、バスを取り巻く状況は厳しさを増しています。近くにバスが通らなくなるとあなたの暮らしはどうなるでしょうか。地域で進む、暮らしを意識したバスの利用について、いくつかの事例を紹介します。

枚方市駅におけるバス乗降客数

2016:1493万人
2017:1494万人
2018:1437万人
2019:1407万人
2020:1037万人←コロナ禍で利用者激減


変わる!暮らしのデザイン

ひらかた交通タウンマップ

 NPO法人ひらかた環境ネットワーク会議と連携して作成した市全域の路線を網羅したバスマップ。市役所・各図書館・各生涯学習民センターなどで配布中。


Design1 楠葉

希望施設まで路線延長

 地域の希望により、中央図書館前の北片鉾バス停まで樟葉駅〜京阪牧野駅前路線を延長。利用に応じて現在も路線は維持。


Design2 穂谷

利用を呼びかけ路線維持

 関西外大穂谷学舎閉鎖で路線廃止や減便が進む地域の交通環境を守るため、ICカードの購入と配布、使い方講座を地域主体で実施。協力して便数を確保し免許を持たない人をはじめとする住民の移動手段を維持。


Design3 茄子作

移設対応でバス停維持

 住宅開発によってバス停が廃止になるところを地域と行政が協力して移設場所を調整し、バス停を維持。


 地域で進むこれらの事例も今後維持していくには、継続した利用が不可欠です。地域の暮らしをデザインするのは地域に住む私たちです。今は必要なくても将来もし免許を返納した時、あなたや家族の暮らしを支えるのは近くを走るバスかもしれません。今だけでなく、これからのあなたの暮らしもイメージして、通勤・通学・週末のお出かけにバスを利用してみませんか。


実は快適!今どきのバス事情

リアルタイムの運行情報 京阪グループバスナビ

 運賃やバス到着時刻を簡単に検索できます。


バスの換気は十分

 換気装置が常に作動しており、おおむね3分~5分で車内と外の空気が完全に入れ替わります。


バス利用のきっかけ

10月1日〜12月11日

バス!のってスタンプラリー

 路線バスで枚方・八幡の名所を巡り、スタンプを集めよう。シートは市役所や各支所に設置。景品あり。無料(交通費自己負担)。

詳細はNPO法人ひらかた環境ネットワーク会議(電話847-2286)へ。


バスってSDGs?

 バスの利用は、環境面やまちづくりの観点からSDGs(持続可能な開発目標)の達成に寄与します。安心して暮らせる「誰一人取り残さない社会」の実現も意識して利用してみませんか。

11.住み続けられるまちづくりを

⇒公共交通は、全ての人が安全かつ安価で安易に利用することができる交通サービス。

13.気候変動に具体的な対策を

⇒移動一人あたりの二酸化炭素排出量について、バスは自家用車の約0.8倍。