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ほけんしょ通信12月号

[2020年12月4日]

ID:33188

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「世界糖尿病デー」について(令和2年11月5日放送分)

みなさん、世界糖尿病デーをご存知でしょうか。毎年11月14日は世界糖尿病デーです。世界に拡がる糖尿病をよく知っていただくために、国際糖尿病連合と世界保健機関によって1991年に開始され、2006年には国連によって公式の日になりました。世界糖尿病デーのシンボルである「ブルーサークル」は世界的に増加を続ける糖尿病に対する意識を高め、一致団結して対策をしていく必要性を呼びかけるため掲げられています。

厚生労働省の調査によると、日本では6人に1人が「糖尿病が強く疑われる」もしくは「糖尿病予備軍である」と推計されており、糖尿病は非常に身近な病気です。糖尿病は、インスリンというホルモンの分泌が不足しているか、体の中で十分に作用しないことが原因で血糖値が慢性的に高くなる病気です。糖尿病はその成り立ちによっていくつかの種類に分類され、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病などがあります。特に2型糖尿病では体質に加えて、食べすぎ、運動不足など生活習慣が影響すると言われ、日本の糖尿病の大部分を占めています。

血糖値が高い状態が続くと、全身の血管が傷み、さまざまな合併症が出てきます。また高血圧や脂質異常症がある場合、タバコを吸っている場合には合併症が進行しやすいことがわかっています。糖尿病と言われたら、自覚症状がないからと放置せず、生活習慣全体を見直す機会にしましょう。糖尿病は、初めのうちは「痛い」とか「苦しい」といった自覚症状がありません。そのため、身体の異変になかなか気づくことができません。しかし、血糖が高い状態が続くと血管の壁を傷つけるようになります。糖尿病の合併症には大きく分けて「細い血管が傷ついて起こる病気」と「太い血管が傷ついて起こる病気」があります。細い血管の病気には、手足のしびれや感覚が鈍くなるなどの症状がみられる「神経障害」、腎臓の働きが悪くなる「腎症」、眼の中の血管が傷ついて視力の低下や失明が起こる「網膜症」があり、これらを糖尿病の3大合併症といいます。太い血管の病気には「脳卒中」や「心筋梗塞」などがあります。他にも、肺炎や歯周病、皮膚炎なども起こりやすくなり、最近の研究では、がんや認知症とも関連があるとわかってきました。合併症を予防し、生活に支障が出ないようにするため、糖尿病と診断されたら、運動療法や食事療法、必要に応じて薬物療法を行い、血糖値をコントロールすることが重要です。禁煙や血圧の管理も重要になります。定期的に血糖値や血圧、体重、尿たんぱくの検査、眼科、歯科の診察を受け、合併症のチェックや治療も怠らないようにしてください。糖尿病と診断されていない方でも、毎年健診を受けて、ご自身の血糖値などを確認することが大切です。

2020年の世界糖尿病デーは「糖尿病と看護師」がテーマになっています。糖尿病の患者さんが世界中で増加し続ける中、看護師やその他の医療従事者の役割はますます重要になっています。

ぜひ専門職の力も借りながら糖尿病をコントロールして、楽しく生活を続けて頂ければと思います。

「ノロウイルス食中毒」について(令和2年11月12日放送分)

近頃すっかり寒くなりましたが、皆さん風邪などひかれていませんか?乾燥しやすい季節になると、ウイルスが空気中に舞いやすくなります。

そこで本日は、特に秋から冬に流行する「ノロウイルス食中毒」とその予防のポイントについてお話します。

皆さん、ノロウイルス食中毒の原因は何だと思いますか?「カキなどの二枚貝を生で食べた場合になりやすい」というイメージを持たれている方も多いかと思います。確かに、カキなどの二枚貝にノロウイルスが蓄積していることがあり、それを生や加熱不十分な状態で食べた場合、食中毒を引き起こします。

しかし近年、二枚貝がノロウイルスに汚染されて起こる事例よりも、調理者が食品を汚染してしまい、ノロウイルス食中毒を引き起こす事例が8割以上と多くなっています!したがって本日の話を皆さんに参考にしていただき、ノロウイルス食中毒の流行期を乗り越えていただければと思います。

まずは、「ノロウイルスの特徴」についてお話しします。

  • 感染力が強く、少量のウイルスで感染し、下痢や嘔吐、発熱などを引き起こします。症状が治まっても、2週間~1ヶ月程度、便中にノロウイルスが排出されます。
  • ウイルスはとても小さく、感染者の便や嘔吐物から空気中に舞いやすいです。
  • 加熱に強く、アルコール消毒が効きにくいです。

このように対策が厄介なノロウイルスですが、予防のポイントがあります。

(1)手洗いをしっかり行いましょう

調理者の手指を介してノロウイルスを食品につけてしまわないよう、手は流水と石鹸液で丁寧に洗うことが重要です。二度洗いが効果的で、手洗いのタイミングとしては、食事の前や調理の前、生肉や生の魚介類を扱った後、トイレの後や清掃後などは欠かさず行いましょう。

(2)二枚貝の生食は避け、中心部まで十分に加熱しましょう

ノロウイルスをやっつけるためには、食品の中心部が85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。

(3)調理器具や食器は熱湯や漂白剤で消毒しましょう

ノロウイルスには消毒用アルコールが効きにくいため、熱に強い調理器具や食器類は、熱湯を沸かした鍋などに浸けて煮沸消毒しましょう。湯が80℃の場合は、8分間煮沸しましょう。または、希釈した塩素系漂白剤に十分に浸して消毒した後、水洗いしましょう。一般的な家庭用漂白剤(濃度6%)の場合は、漂白剤10mlを6Lの水で希釈し、使用しましょう。

(4)トイレなどの衛生管理は慎重に行いましょう

下痢や嘔吐物の処理等トイレの清掃時には、ノロウイルスに感染しないよう、使い捨ての手袋やマスクなどをし、塩素系漂白剤で適切に消毒しましょう。また、普段のトイレ清掃にも使い捨て手袋やマスクをして掃除をするとより安心ですね。

本日お話しした詳しい内容は、枚方市保健所のHPや配布しているリーフレットに掲載していますので、もっと知りたい!という方はそちらもチェックしてみてください。

また、ノロウイルス食中毒街頭予防啓発キャンペーンを11月16日午後2時~3時に枚方市駅周辺で実施する予定です。予防啓発街頭キャンペーンでは、数に限りはございますが、ティッシュやふきん、リーフレットなど啓発物品を配布する予定ですので、ぜひお越しください。

今年は新型コロナウイルス感染症の発生もありましたが、感染症や食中毒等をしっかりと予防し、元気に年末を迎えましょう。

「糖尿病」について(令和2年11月19日放送分)

みなさん、糖尿病という病気をご存知でしょうか?

糖尿病は膵臓からでるインスリンというホルモンが十分に働かないために、血液中を流れる糖分が増えてしまう病気のことです。血液中の糖分が高い状態が長期間続くと、血管が傷つき、心臓病や、腎不全、脳卒中、失明といった、大きな病気の発症の原因となります。

糖尿病は、現在、根本治療がありません。まずは予防すること、血糖値が高くなってしまっても血糖値をコントロールできるようにすることが大切です。

運動不足や偏った食生活は、血糖値を高くする原因になります。こまめに動き、週に数回は汗をかく運動をすること、主食、主菜、副菜をそろえバランスの良い食事を心がけることで、糖尿病を予防しましょう。

枚方市保健センターでは、血糖値が高い方、糖尿病と言われたことがある方を対象に、無料で「血糖コントロールセミナー」を開催しています。このセミナーは3回コースで、保健師、管理栄養士、理学療法士、歯科医師の専門職から、血糖値や糖尿病に対する正しい知識、運動方法、食事の注意点、お口のケアについて学ぶ教室となっています。

対象は、枚方市民で、血液検査の空腹時血糖値が100mg/dl以上またはHbA1cが5.6%以上、かつ全3回出席可能な方です。血糖値が気になる方のご家族様に参加していただくことも可能です。先着15名で、全3回参加された方には、ひらかたポイントが100ポイント付与されます。

参加者からは、「いろいろ気になることを聞くことができたので安心しました。食事や運動をこれから参考に頑張りたいです」などの感想をいただいています。

次回の血糖コントロールセミナーの日程は、11月26日(木)、12月1日(火)、12月10日(木)の3日間です。ご自身のために、またご家族のために、一緒に勉強してみませんか。ご参加をお待ちしています。詳しくは広報ひらかたまたはホームページをご覧いただくか、保健センターまでお問い合わせください。

「HIV/エイズ」について(令和2年11月26日放送分)

毎年、12月1日は「世界エイズデー」です。エイズの蔓延防止とHIV感染者・エイズ患者に対する差別・偏見の解消を目的に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われており、今年のキャンペーンテーマは「知ってる!?HIVとエイズの違い」です。

皆さんは、HIVとエイズの違いはご存じですか?

HIVはヒト免疫不全ウイルスというウイルスの名前で、エイズは後天性免疫不全症候群という病気の名前です。HIVに感染しエイズを発症していない人をHIV感染者といいます。HIVに感染すると免疫の働きをしている細胞が数年から数十年かけて少しずつ破壊され、免疫力が低下し、エイズを発症します。HIVに感染しても早期発見・早期治療ができれば、エイズを発病することを予防できます。原因不明で有効な治療薬が無く、死に至る病気というイメージがあるかもしれませんが、現在は治療法の進歩により、多くのHIV感染者が感染する前とほぼ変わらない生活を送り、社会で活躍しています。

元々HIVウイルスは感染力が非常に弱く、学校や職場等での日常生活では感染しません。主な感染経路は性行為や血液感染ですが、適切に治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、性行為でも感染を起こさないことがわかってきています。

しかし、現状はそうした正確な情報が十分に伝わっているとはいえず、HIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけています。また、まだまだ自分には関係ない、HIV感染者・エイズ患者は特別な人という考えが多く、偏見や差別を招く要因の一つとなっています。世界エイズデーをきっかけに、HIVやエイズについて正しい知識をぜひ知ってください。

皆さんは1年間でどれくらい新たなHIV/エイズの報告数があるかご存じですか?昨年の全国でのHIV/エイズの報告数は約1,200件でした。大阪でも昨年はHIV106件、エイズ34件、合計140件の報告があり、約2、3日に1人のペースで感染者・発病者が出ています。年齢の内訳は、20歳代から30歳代の方が7割以上を占め、若い世代に多いのですが、性行為を行う人なら誰もが感染する可能性があります。

HIVウイルスに感染しているかどうかは検査を受けないとわかりません。早期発見・治療のために、HIV検査を受けましょう。

枚方市保健所ではHIV検査を行っています。検査は、無料・匿名で受けることができ、予約も不要です。検査の日時は、年末年始と祝日を除く毎週火曜日。受付時間は10時から11時30分です。直接枚方市保健所にお越しください。

もう一つお知らせしたいこととして、性感染症の一つである梅毒に感染する方がここ数年で急増しています。枚方市保健所では、HIV検査と一緒に梅毒・クラミジア検査も受けることができるので、ぜひ同時に受けましょう。梅毒・クラミジア検査のみの受検はできませんのでご注意ください。

詳しくは、枚方市ホームページなどをご覧ください。

ご自分のため、あなたの大切な人のために、HIV検査を受けてみませんか?ぜひ一度検査を受けに来てくださいね。