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教育委員会委員の所感 (平成30年3月13日 教育委員会協議会)

[2019年10月15日]

ID:25715

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教育委員会委員の所感

奈良渉 教育長

私は4点について報告をいたします。

まず、1点目でございますが、枚方歴史フォーラムについてです。3月3日土曜日に、市制施行70周年記念事業として、枚方歴史フォーラム(百済王氏とその時代)を市民会館大ホールで開催いたしましたところ、約500人の皆様にご参加をいただきました。特別史跡百済寺跡及び交野ケ原の歴史を広く発信し、枚方の魅力を伝え、興味・関心を持っていただくことができたと実感しております。

2点目は、大阪府の学力向上担当指導主事会についてです。3月7日に大阪府の学力向上担当指導主事会が開催されまして、本市の教育指導課の担当指導主事が枚方市の学力向上に向けた取り組みを発表いたしました。この本市の取り組みが府教育長や各市町村教諭から絶賛されたということでございます。大阪府はこれまでから全国学力・学習状況調査等におきましては、全国の下位に低迷をしております。こんなことから、大阪府の喫緊の課題が学力向上であるということで、大阪府は学力向上事業を各市町村教諭の指定校において実践をさせています。本市におきましても、府の事業も活用しながら、市独自の取り組みも展開しており、それが学力向上に一定の成果を収めたことから、高い評価を受け、このほど市町村教育委員会の秀逸な取り組みとしての発表の機会が与えられたものです。具体な取り組みということでは、本市の全ての学校で全国学力・学習状況調査の自校採点や全教諭による問題の共有等により、教員の授業改善や低層にある子どもたちへの学力定着に向けた個に応じた取り組み、また家庭学習の習慣化等の取り組みに発展させております。さらには、子どもたちにつけたい力を見据え、小学校における学期末テストの実施、そして中学校では定期テストの問題に、今、国が求めている学力観を踏まえた問題等を工夫し、出題するなど、学力の向上を見据えた取り組みの充実を図っています。指導主事が学校訪問を行う際には、指導主事間のレートを合わすために、取り組み状況確認表を活用して、各学校の取り組みのいいとこ見つけを行っています。また、好事例の取り組みを実践している学校の校長先生方には、いいとこ広げということで、定例の校長会におきまして、その取り組みを発表していただいております。このような市内全体の学力向上の取り組みが成果に繋がったことが評価されたものです。教育指導課は、今後も各学校の取り組みを充実させ、教育のまち枚方として、府内だけでなく、全国に発信していきたいと、このように申しております。

3点目は、人権啓発講習会についてです。3月11日日曜日に中央図書館で人権啓発講習会「LGBTと多様性」を開催いたしました。講師を務めていただいた峰山さんは、女性として生まれましたが、自分では男性と思っておられ、思春期にはその悩みを誰にも相談できずにいたようです。学校で孤立したつらい経験から、このようなことに悩む思春期を迎える前に、子ども時代から学校で性の種類や考え方は多様であることを教えてほしいというお話をされました。人を見た目で判断せず、またLGBTの人を探そうとするのではなく、性的マイノリティへの理解を深め、相手が傷つく言葉に気をつける。連合グッズを身につけて可視化するなど、自分自身が理解者や支援者として相談されやすい人になるため、できることから始めましょうと、来場された方に呼びかけておられました。

4点目は、中学生のビブリオバトルについてです。3月18日、次の日曜日でございますが、中央図書館で第3次枚方市子ども読書活動推進計画に基づく中学生の読書活動を推進するため、「中学生のビブリオバトル」を開催いたします。この取り組みは、平成27年度より始まり、今年で3回目となります。3月11日の時点で、津田中、第三中、渚西中、杉中、第四中、桜丘中、常翔啓光学園中から計20名の申し込みがありました。ビブリオバトルというのは、本を紹介することによるコミュニケーションゲームで、「人を通して本を知る、本を通して人を知る」をキャッチコピーに、日本全国に広がっております。まだ3回目でございまして、参加者は少ないですが、今後より多くの中学校から参加していただけるように参加要請をしてまいりたいと思います。

以上で、私からの報告とさせていただきます。

吉村雅昭 委員

活動の記録に関しましては、今、神田委員がおっしゃった内容ですが、私は、2月20日の北河内と研修会の午後から、招提小学校の体育実技のセストボールという、ゴール型の研究授業に参加させていただきました。

視察の件では重複しない範囲で話をさせていただきます。多賀中学校の取り組みは、体育活動等含めて、全国の体力実態の中で常にトップに入っているということです。それを目標にやっているということもありますが、授業の中に体づくりを基本とした授業づくりをされていると。それは、決められたところを一生懸命しっかりやりながら主教題へ入っていくというところが、日ごろからずっと積み重ねられて、敢えて、そういうスポーツやトレーニングを部活動等でしなくても、授業の中で、それが自然に体力づくりを向上させるということに感心しました。それと、後で聞いたんですが支援を要する生徒も実は、その中にはいたということです。配慮を要する生徒がわからなくて、グループ学習の中で、その生徒をしっかり支えるという雰囲気があって、同じようにいきいきとしながら、体を動かしていたということが印象に残りました。招提小学校の研修は残念ながら、元々その日に予定をしていたクラスがインフルエンザで学級閉鎖になりまして、生徒の活動という形の研修ができなくて、違うクラスの映像をみんなで見て共有しながら、お互いに話をするというところがありました。実際には、その小学校の先生だけではなくて、近隣の小学校、それから、幼稚園の先生方も来られて、グループワークをしながら、その主題に対して感じた良かった点、悪かった点、工夫する点等を研究協議しました。ずっと体力づくりに関わっている大阪体育大学の小林先生という、枚方市にここ数年、さまざまな形でご協力いただいている先生の指導、助言も含めて、非常に中身のある充実した研修だったと思います。

ここから2点ほど、お話をさせていただきたいことがあります。間もなく卒業式ですね、明日から、順次始まるんですけれども、つい先日、他県で卒業式の終わった後に、ある担任がポケットマネーで今話題になっています「君たちはどう生きるか」という本を全員に配ったと。今、ベストセラーになっています。これは漫画になって、非常に売れているようなんですけれども、それを担任がまとめて生徒分を買って、じっくり読んで、自分で感じたことを大事にしてくださいと渡されたということです。これは、吉野源三郎さんという方が、第2次世界大戦終了後に作った非常に古典的な本ですが、今、見直されているということは、現代の社会状況の中、もう一度原点に返った時に大切なこと。我々がどちらかというと、先を急ぐあまりに見失っていることとか、そういったことを見直そうということを含めて、年齢の高い方から若者までの間で、今、ベストセラーになっていると。間もなく、宮崎駿監督が映画化をするということも、あることなんです。

その本を改めて読んだ中で、教育委員会との関係も含めて、今、言われています主体的、対話的で深い学びということをこの本の中に書かれていることが、どうリンクするのかということをもう一度見直したんですけれども、その中でのキーワードとしては、人に感謝する気持ちを自分がどう思うのか、どう捉えていくのかということです。どう育てていくのかということは、ベースにあるということで、やはり、人間が幸せであるということに関しては、それ自体あまり感じないままに育っているということがあって、それに対する感謝ということを大事にしていかないといけないと思います。ついつい我々は、正解を求めることばかりに執着をして、大切なことを見失っているのではないでしょうかということを、問うているところがいっぱいあります。だから、子どもたちと関わっていく中で、もちろん、正解は必要ですけれども、そのプロセスとか、あるいは、間違ってても、それを修正する力とか、それがわからなくても、人によって教えてもらったり、あるいは、人に教えることによって変わっていくという感覚が大事だと思います。

その中で、もう一つ印象的なのは、「ありがたい」という言葉の話があって、「ありがたい」の元々の意味は、そうあることが難しいということで、「有り難い」と。めったにないことだということが、「ありがたい」という元々の語源であると。それを忘れてしまって、ついつい「ありがたい、ありがたい」と言いがちですが、ベースには、人に感謝する気持ちや心があってこそ初めて「ありがたい」と言えるのだと思います。我々が、普段「ありがたい」と言う時に、そういう気持ちで接してるかどうかということは、もう一度自分たちも振り返って考えないといけないのかと思います。これは子どもたちではなくて、今の我々にとっても、忘れたことをもう一度振り返るということで、大事じゃないかということを感じさせてもらったということがあります。

もう一つは、組織のリーダー論という本いろいろが出てますよね。このために組織の者は、部下のためにどんなことをしないといけないのかというリーダー論があるんですけれども、その中に、いくつかある中で、私が普段から意識していることも含めて、サーバント・リーダーシップという考え方。サーバントという、これはリーダーによる、部下とか顧客、これに対する奉仕とか、貢献とか支援活動に焦点を当てたリーダー論です。部下のために、自分はリーダーとして何ができるかという観点。顧客に対しては、いかにたくさん集めて収益を上げて、儲けるかということではなくて、顧客の幸せのために、それはどうなって、何が必要なのかという、そういう発想の中でのリーダー論ということで、ここに参加している皆さんは、多くの指導主事を含めて、行政的な中にいらっしゃいますので、そういう視点も大事だと考えました。
その中に、PDCAサイクルということがあります。最近、前と後ろにプラスがあるということを聞いたことがあり、自分もなるほどと思うことがあるので、皆さん方にお伝えをしたいと思います。当然、PDCAサイクルで考えた中で、目的があります。目的というのはゴールにたどり着く、ゴールですね。それから、目標というのは、目的のために、どうルートを設定していくのか。どうしたらいいのかということです。山では、登頂する、頂点に登るという目的があって、そのための、例えば、山に登るコースとしては、AもBもCもDもいろいろあると。その中で、登っていくということですけれども、そのルート設定が目標であって、そういうことをベースに置きながら、PDCAサイクルの中のR、リサーチという、状況分析する時にしっかりと、そのものが何であるか、何のために、PDCAサイクルを考えなければいけないという、そういうことを考えて、Rをつけると。それから、後ろは実はSで、共有するとか、あるいは、お互いに情報をしっかりと理解しているという。だから、RPDCA、それで最後にSですね。だから、その辺をつい我々は、うまくいっても、それを共有するということが失われがちです。だから、シェアするものというのが、やはり大事かなと。そのことによって、組織というのは、自分の組織だけではなくて、共有しながら前に進むことがたくさんあると考えています。

以上です。

橋野陽子 委員

2月14日、文教委員協議会の後、小学校給食の試食会があり、ふわふわのコッペパンに、素材を生かした良いお味のトマトスープ、コーンソテーと野菜のミンチカツ、型抜きチーズ、牛乳と、思った以上に満腹感のあるメニューをいただきました。献立のプリントを中学2年生の息子が見て、懐かしい、また食べたいと言っていました。また、食べたいと思える、心のこもった温かい給食を提供していただき、とてもありがたく思いました。

15、16日はつくば市、日立市へと視察へ行き、中でも、日立市の教育委員会の各学校への取り組みが頻繁にホームページに更新されていて、指導課から学校にお願いして、更新してもらっているということでした。開かれた学校づくりということで、積極的に行われていて、1校あたり得意、不得意はあると思いますが、大体5、6名の方がホームページを更新できるということでした。保護者としては、周りの学校の取り組みも気になります。教育委員会のホームページを開くと、今、行われている各学校の進捗状況がわかり、地域や保護者にも、しっかり発信できている良い取り組みをされていると思いました。

日立市では、小学校の頃から、体を動かす取り組みの分析がしっかりとできていて、休み時間や放課後も児童生徒の体力向上を図るとともに、集団で協力して取り組むことが好ましい人間関係や社会性を養うとありました。日立市立多賀中学校で体育の授業を見させていただいたのですが、定期テストが終わり、みんなくたくたのはずなのですが、ふざけることもなく集中し高い意識の中、一生懸命授業を受けていました。多賀中学校では校長先生の生徒一人一人の熱意がクラブ活動で活躍している写真や生徒一人一人の似顔絵が、廊下中に掲示してあり、生徒たちの学校、生徒たちの居場所なのだという思いが、あるのではないかと思いました。また、携帯、LINEの禁止、携帯を触らないことによって学力も体力も向上していると、校長先生はおっしゃっていました。また、刺激のある良い視察をさせていただきました。

以上です。

神田裕史 委員

2月15、16日と、教育委員の研修視察に行ってまいりました。その件について報告します。

教育長、4名の教育委員と、学校教育部長で行ってまいりました。初日の15日は、つくば市の教育局とつくば市立吾妻学園小学校を訪問しました。この視察の目的は、新学習指導要領の取り組みということです。つくば市では、平成23年度から平成27年度までの計画期間としたつくば市教育振興基本計画の成果と課題などを踏まえて、平成28年度から平成32年度を計画期間として、第2期のつくば市教育プランを策定しています。枚方市よりも1期、5年早く取り組んでいる市であります。特色ある取り組みとしては、小中一貫教育と、つくばスタイル科という科目です。小中一貫教育を全ての小中学校で取り組んでいるということですけれども、施設一体型の義務教育学校が1校、隣接の施設型が4校、施設分離型が10校というような状況でした。その小中一貫教育の具体的な取り組みをお聞きしますと、発達に合わせた確かな学力の育成や小中交流事業など、概ね内容につきましては、今現在、枚方市が進めているものと大きな差異はありませんでした。ただ、人口増もありまして、来年度、3学園増えて18の学園になるということで、その建設をしているということです。

もう一つ、つくば市の特徴のことですが、平成24年度に文部科学省の教育課程特例校の指定を受けて、次世代カリキュラム、いわゆるつくばスタイル科というのを創設しています。市内全学校で独自の教育課程のつくばスタイル科を実施して、総合的な学習の時間の目標を踏まえつつ、つくば次世代スキルの育成を目標とする新教科であります。授業時数も工夫されておりまして、道徳や特別活動が年間35時間ずつあるんですけども、その時間を少し減らして10時間を外国語活動や総合的な学習の時間をつくばスタイル科として、時間を増やして指導しているということでした。学校訪問は、その一つのつくば学園小学校で、6年生の社会科、5年生の音楽の授業参観を行いまして、意見交換を行いました。その内容については、時間がなくて聞けませんでしたが、小学校近くに中学校があり、交流が行き来するというよりも、通常の小中一貫教育というような状況でした。

2日目の16日は、日立市教育委員会と、日立市立多賀中学校を訪問しました。この視察の目的は、体力づくりの取り組みということです。日立市は人口約18万で、面積は枚方市の約5倍ぐらいあります。ただ、人口が毎年1,000人ほど減少しているということで、魅力ある市づくりに取り組んでいるということです。教育長は中山俊恵教育長で、行政からの教育長でありまして、30年ほど前に福祉関係の関係で枚方市に視察に行った際、非常にお世話になったと、和やかな雰囲気で、丁寧な説明を受けながら、懇談ができました。

茨城県では、子どもの体力向上について、全県の小学校、中学校、高等学校に取り組むように、県の教育庁が支援事業として、今、四つ大きく取り組んでおります。その二つを挙げますと、一つは体力アップ推進プランの作成ということで、今でもやっている学校があるんですけれども、これを非常にしっかりやっておられると。各学校が体力の現状と課題に応じた体力推進プランというのを策定しまして、体力アップ、1校1プランに全校的に取り組むと。小中高それぞれの学校で取り組むというようになっております。

二つ目が、スポーツチャレンジということで、このスポーツチャレンジは、学校の希望によって、児童生徒の体力向上策の一つとして縄跳びや一輪車、連続逆上がりなど、11種目を挙げてありまして、その全身運動を伴う各種ゲームとインターネット上のコンテンツが県教委にあると。そして、各学校で、子どもたちがグループで取り組んだりしたゲームの記録を県のホームページに登録して、自分の入力した記録がランキングで出てくるので、さらに頑張ろうということで、継続的に取り組めるようになっているので、非常に考えられていると思いました。いつから取り組んでいるのか尋ねますと、茨城県では、平成11年度からもう約20年近く小中高でずっと取り組んでいるということで、今、茨城県の子どもたちの体力が、全国のトップレベルにあるということはやはり、1年、2年ではなくて、継続的な取り組みがされてきたということを改めて感じました。

この後、多賀中学校を訪問いたしました。元力士の多賀竜という方が、その多賀中学校出身ということで、その学校を訪問しました。この中学校の取り組みの内容として、何点かあります。一つは、体育の授業における複数教員の指導ということで、これは今まで見たことがありませんでした。1年生から3年生まで10クラスほどあるんですけれども、2人ないし3人の体育科の教員が複数で1年生から3年生の全クラスを指導すると。生徒一人一人の丁寧な指導に努めているということです。

2年生の体育の授業を参観しました。1人の先生が授業の進め方を説明している時に、ほかの2人の先生は、準備をしたり子どもの様子を見ていました。活動が始まると3人の先生が、それぞれのグループ活動の場面場面で指導をしている。生徒の様子を見ますと、聞く時はしっかり聞いていて、何か硬いと思ったんですけれども、活動が始まるとグループ活動で、非常に主体的に楽しそうに取り組んでいる。本当に、息つく間もないほど、運動量がかなり多い50分の授業でありました。

もう一点、この中学校で取り組んでおられるのが、生徒の努力や成長をわかりやすくするために、普段の学校生活や各種大会などでの生徒の活躍をいち早くホームページや廊下へ写真掲示するなど、情報発信を塚本校長自らがされていました。玄関から入って、廊下に生徒の顔写真がたくさん張ってありまして、主に、文化、体育、それぞれの活動、さまざまな場面場面で生徒がいきいきと取り組んでいる写真が手にとるようにわかるよう掲示されておりました。学校、保護者、地域が一丸となって、生徒のために取り組んでいるということで、これが多賀中学校の伝統ですとおっしゃっておりました。生徒指導上の問題はどうでしょうかと聞きますと、ほとんどないということです。不登校の問題がありますけれども、生徒指導の小さな問題事もほとんどない。これがずっと続いているという、公立の中学校では非常に素晴らしい取り組みをされているということでありました。

体力向上策とか、複数教員の指導など、非常に学ぶことが多くて、やはり、授業が充実すると、生徒も非常にいきいきするということを改めて感じました。視察の報告については、以上でございます。

この後、2月20日は北河内地区の教育委員の研修会がありまして、前半は千葉大学特任教授の天笠茂氏の新しい学習指導要領と社会に開かれた教育課程という講演。この先生は、コミュニティスクール等も詳しいのでもう少し聞きたかったんですけれども、その話には触れられなくて、開かれた教育課程という話が中心でした。この後、守口市の義務教育学校のさつき学園、それから、二中、四中の二つの中学校が統合された樟風中学校の施設見学をいたしました。2月は視察研修や研修会に行きまして、教育振興基本計画を各市がどのように具体化しているのか。深く考える良い機会であったと改めて思いました。今後も、こういう研修で学んだことを、私の教育委員として施策に活かせたらと思っております。

以上、所感といたします。

谷元紀之 委員

茨城県への視察と北河内地区、教育委員研修、樟葉小学校の公開研究授業に行ってまいりました。今回は、茨城県への視察と樟葉小学校の公開研究授業について、報告と感想などを述べたいと思います。

2月15日、16日の二日間、茨城県つくば市と日立市に視察に行ってまいりました。神田委員も報告され、重なりますので、私は、二日目の日立市の視察についてのみ、報告したいと思います。

日立市の教育委員会では、茨城県が実施しているスポーツチャレンジに全市で取り組み、体力の向上を図っているということでした。このスポーツチャレンジは、県内全ての学校の児童生徒が対象でクラス単位、グループ単位で登録ができ、11種目の記録をインターネットで申告し、更新できるよう実施されています。また、体育の授業だけでなく、日常的な遊びや運動についても記録ができ、頑張っているクラスやグループがインターネットに掲載され、種目のランキングがわかり、児童生徒の励みになるよう工夫されているということでした。

その後、訪問した日立市立多賀中学校では、2年生の体育、体づくり運動を参観しました。授業は5種目のトレーニングをグループごとにサーキットで行い、基礎体力の向上を図ろうとするものでした。先生の話を聞く生徒の真剣な表情、意欲的にトレーニングをしている生徒たちの姿、楽しそうに運動をしている様子が見られて、とても良い授業だったと思いました。多賀中学校では、体育ファイルを全生徒に持たせ、毎時間、個別の目標と振り返りを記入させていました。ファイルを見せていただいたのですが、その内容がとてもきめ細かく、丁寧に書かれていることに驚きました。先生たちは生徒が意欲的に体育に取り組めるよう称賛やアドバイスの言葉を記入し、生徒の頑張りに応えようとされていることがよくわかり、大変感心いたしました。また、体育科の3人の先生は、全学年、全クラスを全て担当し、個別の指導を充実させながら生徒を褒め、できた喜びを味わせるようにしたいと、熱意と高い意識で協力し合って指導されていました。校長先生のリーダーシップが先生たちにも浸透し、生徒を思い、努力を惜しまない姿勢に感動させられ、二日間の視察を終えました。

2月22日は、樟葉小学校の枚方市体力向上研究モデル校の公開研究授業を視察してきました。今年度、樟葉小学校は、考え、学び合う活動に言語活動を取り入れ、言語能力の育成を目指し、考える体育の授業に取り組んでおられます。授業は5年生、縄跳びを用いた運動、体づくり運動でした。指導計画は全6時間、45分授業で縄跳び運動をし、最後には縄跳びの発表会をするということがゴールとして設定されていました。縄跳び運動は、大抵、冬の時期にウォーミングアップとして扱われることが多い運動で、1単元を縄跳び運動にする例は少なく、苦手意識を持つ児童も少なくありません。指導者は苦手意識を減らしたり、経験不足を解消したりする手立てとして毎回の授業のウォーミングアップに縄跳びに繋がる動きを取り入れ、スモールステップをたくさん踏ませるように工夫していました。

例えば、本時では、線越しジャンプ、拍手でジャンプやまねっこジャンプなど縄を使わずリズムよく飛び、ふくらはぎを鍛えるような準備運動を行っていました。本時の目当ては、自分の組み合わせ跳びを友達に教えようという内容でした。児童は目当てを達成するため、自分で考えた縄跳びの技や、縄跳びの組み合わせを友達に伝え、教え合いながら練習していました。指導者は、太鼓でリズムをとったり、途中で音楽を流したりと、個人の演技から、友達と息を合わせて飛ぶ縄跳びの演技に繋げていこうと配慮していました。

研究協議会では、「言語能力が高まる活動ができていたか」「苦手な児童への手立てはどうすれば良いのか」などが話し合われ、他校から20名程度の参観者も交えて意見交流が行われました。指導、助言は先ほど、吉村委員も言われましたが、大阪体育大学の小林博隆准教授でした。小林先生は、良い体育授業とはどのような授業か。大阪の児童生徒にアンケート調査を実施し、その結果をパワーポイントで見せながら、教えている教員と児童生徒の意識の違いや、新学習指導要領にあるカリキュラムマネジメントが体育の授業でもいかに重要であるかをわかりやすく講義されました。良い体育の授業とは、目標設定が達成され、学習成果が十分に上がっている授業であり、教える先生も教わる児童生徒も、そのことが実感できることであると言われていました。今回の授業は、子どもたちが縄跳び運動を通して、自分で演技を考え、友達と話し合い、演技を発表することが言語能力を高めるだけでなく、縄跳び運動の苦手意識を減らし、縄跳び運動が好きになるきっかけを体育の授業でつくることに繋がったと感じました。体育の授業を通して、運動することのよさや楽しさを味わい、友達との人間関係をより良くしながら、自然と体力の向上が図れる実践的な授業であったと感じました。

以上です。