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教育委員会委員の所感 (平成29年1月26日 教育委員会協議会)

[2017年3月16日]

ID:10628

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教育委員会委員の所感

奈良渉 教育長

この年末年始、私自身が参加をいたしました事業等について、少しご報告をさせていただきたいと思います。

まず、年末の12月28日でございますが、市内各地で自治会ごとに歳末の夜間パトロール、あるいは夜警団が結成され、地域の安全・安心のまちづくりのために町内を回っていただいているという取り組みがされております。枚方警察署、交野警察署、枚方市防犯協会、そして枚方市の関係者が手分けをいたしまして、歳末夜警をしておられる自治会の会館等に出向きまして、陣中見舞いをしましたが、市内45小学校区の391カ所、延べ1万4,000人の方々が歳末のパトロールや夜警に携わっておられました。

私は、枚方警察の副署長さんと同行いたしまして、交北校区、西牧野校区、招提校区、殿二校区、平野校区の公民館等で夜警をしていただいている方々の陣中見舞いをさせていただきました。年末の大変お忙しい時期であるにも関わらず、大勢の地域の方が詰所に集まっておられました。この方々が安心で安全なまちづくりに貢献していただいているということや、地域住民相互の助け合いや絆を大切にされておられるということが大変よくわかりました。

また、どの地域も役員や世話役の方が大変お年を召しておられて、高齢化が進んでいるということも実感した次第でございます。

30日には、全国高等学校ラグビー大会に出場しておられた東海大学付属仰星高校を応援するために、花園ラグビー場に行ってまいりました。仰星高校はシード校のため2回戦からの出場で、対戦相手は滋賀県代表の光泉高校でした。戦前の予想通り強さを見せつけて、61対5と圧勝をされました。

1月7日の土曜日には、決勝戦の応援に参りました。決勝戦は前々回覇者の東福岡高校と、前回優勝の仰星高校の対戦ということで、試合前からスタンドは大変な盛り上がりで超満員でした。残念ながら仰星高校は21対28で惜敗しましたが、素晴らしい試合でした。仰星高校は敗れましたが、私たちに大きな感動を与えてくれました。全国高等学校ラグビー選手権は12月27日から始まりましたが、友好都市の名護市の名護高校も出場しており、スポーツ振興課や体育協会の職員には、年末年始や元旦からも応援の業務に携わってもらうなど、大変ご苦労をおかけしました。この場を借りてお礼と感謝を申し上げておきます。

なお、仰星高校は全国高等学校サッカー選手権大会にも出場されており、厳しい接戦を勝ち抜いて、準決勝までコマを進め、見事第3位になっておられます。

2月2日の木曜日、お昼の12時30分より、岡東中央公園において、仰星高校ラグビー部とサッカー部のそれぞれの準優勝と第3位の報告会が開催されます。

1月8日は、枚方寝屋川消防署の出初め式でございました。淀川河川敷の枚方公園で開催されました。冷たい雨と寒風が吹きすさむ中で出初め式が挙行されました。私はテントの中にいましたが、それでも寒さで震えておりました。消防団員は傘も差さず、冷たい雨に打たれて寒風に身をさらされていたことにつきましては、大変申し訳ない思いで眺めておりました。聞くところによりますと、他の市町村では、この日は野外での出初め式は中止されていたとのことです。後日、参加された消防団員の方にお話を伺うと、制服を新調された方は防水加工が利いているが、着古した制服を着用の方は雨が服に染み込み、大変つらかったとのことです。市民の安心・安全なまちづくりに日々貢献していただいていることに、心より感謝した次第でございます。

9日は、新春走ろうかいが開催され、参加いたしました。40回記念大会でした。ゲストランナーとして、枚方出身の森脇健児さんが参加されていました。森脇さんは開会式でも軽妙なスピーチで笑いをとりながらお話をされましたが、彼が一中時代、陸上部顧問として自分を鍛えてくれた恩師である葦原先生への感謝の言葉、「今、自分があるのは葦原のおかげや」というお話をされ、何度も葦原先生のお名前を出しておられたことが大変印象に残っております。

私は、晴れ着を着た新成人と400mほど一緒に走らせていただきました。この日は成人祭はたちのつどいへの出席、職員の親族のご不幸への葬儀の参列、そして新成人の代表者と市長とのティータイム、懇談会にも出席したので、早朝から夕刻まで長丁場の大変濃厚な1日でした。

10日は、中核市教育長会臨時総会・研修会が東京都の都市センターホテルで開催され、出席をしてまいりました。開会は午後1時でしたが、早朝より新幹線で一路東京を目指しました。快晴で、車窓から見える富士山が殊のほか美しく見えました。

研修会では、文科省大臣官房審議官の藤江陽子氏から、次期学習指導要領についてと題した講話があり、次期学習指導要領の狙いをダイジェストでご紹介をしていただきました。

次に、図書館についてでございます。学校図書館の蔵書のデータベース化とオンライン化に向けた作業がいよいよ1月末をもって、64校全ての小中学校において作業が完了します。これにより、中央図書館と学校図書館との連携はさらに緊密になりまして、子どもたちの図書館利用が促進されることと思います。

また、市民からの寄贈図書のうち、再利用できない図書の売却金とふるさと寄附金による収入が約900万円になり、これを基金に積み立てるとともに、一部を新たな子ども向け図書の購入に充て、学校や各施設、地域への貸し出し等をしてまいります。

次に、給食ですが、今、小学6年生を対象に、中学校給食の試食会を行っております。給食における小中一貫教育を進めていきたいと考えております。

次に、インフルエンザについてですが、大阪府全域で定点当たり報告数が増加をし続けておりまして、1月9日から15日で注意報レベルを超えました。本市においては、先週19日から急激に増え、今週に入り、5校が学年閉鎖、また28校が学級閉鎖となっております。

私からの報告は以上です。

吉村雅昭 委員

それでは、1月9日の新春走ろうかい、成人祭、17日の和歌山県有田市の視察、24日の北河内の教育委員会の研修会について、簡単にそれぞれ述べさせていただきたいと思います。

まず、成人祭に関しましては、地域分散ということで、定着した感じで、地域の皆さん含め、準備は本当に大変だったと思いますが、おもてなしという形でスムーズに進行がなされておりました。参加する新成人、主に卒業生は、特に騒ぐこともなく淡々と、私は四中に行かせていただきましたが、しっかりとその時間を自分なりに意識して式を迎えているという姿がありました。

17日に和歌山の有田市の視察として学校訪問をさせていただきました。教育委員、各学校の学校長、一部教頭先生も含めて19名という大人数でマイクロバスで行かせていただきました。その間、さまざまな学力向上という形での取り組みをされている学校中心に、今までの悩みや取り組み等、長時間にわたり、バスの中、あるいは自由時間にさまざまな話ができたというのもすごくいい経験だったと思います。なかなかそういう機会というのはありませんので、今後そういう企画の中で一緒に参加できたら、さまざまなお話も聞けるのかと。あえて学校訪問という形ではなくてもいけると感じました。

特に、有田市の小学校の校長先生がすごくカリスマ性のある校長先生で、ご苦労なさったということも含めてお話を聞かせていただきました。子どもたちがしっかりと自分たちで動いているが、これには3年かかったとおっしゃっておりました。最終的には教員は、「待つ、見守る、子どもに任せる」ということを目的にされて、今でいうアクティブ・ラーニングの元々の趣旨の通りに子どもたちが自ら考えて学習していくという形を見させていただきました。先生方は、基本的にはその授業をつくるために手間をしっかりかけて、十分に段取りをつけた後、子どもたちに任せると。これが先生方の中で横同士、あるいは縦同士、校長のリーダーシップのもとで共有をしながら動いているということですので、最終的にはアクティブ・ラーニング等についても子どもたちをもちろん中心に考えていくんですけれども、いかにそこに至るまでに、教員がしっかりとその趣旨を理解した上で、その何倍もの時間をかけて、教材研究も含めて段取りをしていくということが大切だと感じさせていただき、非常に有意義な学校見学でした。

それから、北河内の教育委員会研修会ですけども、一昨日行かせていただきました。今回は大東市に行かせていただきました。教育委員の皆さんとの意見交換もありました。毎年この時期には大阪府教育庁の市町村教育室長が全体の概要ということで、初めの挨拶をされます。その挨拶の中で、予算を一生懸命配当しているけれども、今年の新学習指導要領の予算に関しては、特に小学校に対して重点的に考えてるということ。問題行動については、大阪は減少していて、特に中学校ではかなり減少傾向であるし、北河内は全体的にすごく中学校の問題行動等の件数が統計的には下がってきているということ。そのことを印象深くおっしゃっていました。

新学習指導要領の中で、私が印象に残った言葉としては、「子どもたちに白地図を渡して、子どもたちがいかにその白地図に自分の色をつけながら完成していくか」ということです。「このような力をつけていくということを教育委員会としてお考えいただいたら」ということで、時間は短かったですけれども、府の教育庁の一つの考え方、方向性等を市町村の、特に北河内の市町村にお話いただきました。

私からは以上です。

橋野陽子 委員

私は、1月9日は、第68回枚方市成人祭「はたちのつどい」で、津田中学校に行かせていただきました。初めての中学校区での成人祭に出席させていただいたのですが、同窓会のように皆さん盛り上がり、ざわざわすると思いましたが、とても静かでいい式典でした。

地域の方々により、振袖の着つけSOSなどもあり、ほとんどの女性たちはお着物で振袖をきれいに畳み、膝の上に乗せ、椅子に座っている姿が印象的でした。

津田中学校区は新成人対象者が268名、参加人数は159名と半数以上の方が参加されていました。中学生の吹奏楽部による演奏に始まり、最後は和太鼓の心に響く激励で気が引き締まりました。皆さんのお幸せとご発展を心よりお祈り申し上げます。

17日には、和歌山の有田市にある宮原小学校へ行かせていただきました。毎月17日は地震の後の津波までの避難訓練をされてました。子どもたちは慣れた様子で話をすることなく、素早く移動していました。校長先生は、一番最初の1年生に良い先生が必要だと言われていて、先生の声のトーンがとても抑えられ、落ちついて、とてもスピーディーに授業を進めておられました。褒めてモチベーションを上げ、子どもたちに良い見本を見せ、良いところを伸ばす指導をされ、授業の中でもできている子どもは、できていない子どものフォローをする姿が何度も見受けられました。特別に支援教室をつくらない。その子どもたちも一緒に授業を受ける。背の高い、低いのハンデと一緒だと言われ、子どもたちの繋がりが中心となっている学校づくりをされていました。子どもたちもしっかりオン・オフができていて、休み時間には元気にみんな楽しそうに遊んでいました。高学年では、目当ても自分たちで考え、学習係のリーダーをつくり、子どもたちが中心となって授業を進めていました。不登校だった子どもさんも、今では学校に来られるようになっているとおっしゃっていました。1年生同様、できている子どもたちができていない子どもたちのフォローをするといった、子どもたちの中の社会ができているように感じました。学校全体で取り組む教育の在り方があったように思いました。さまざまな指導のやり方があるのだと感じました。

22日には、平成24年6月に策定した第2次枚方市子ども読書活動推進計画に基づき、「第4回こころをつたえよう!ひらかた朗読大会」に審査員として参加させていただきました。小学生21名、中学生7名の朗読でした。そのうち小学2年生が7名も参加しており、元気よく伸び伸びと朗読していました。冬休みもしっかり練習されていたのがよく伝わってくる朗読会だったように思いました。今回は中学生も7名と多く、枚方市立第四中学校の演劇部の方が来られていたようです。心地良く、心に伝わってきました。皆さん本当に上手で、優秀賞を審査会議によって審査し、受賞者を決めるのですが、どの方も良いところがあり、なかなか難しい審査会議でした。この中、5名の受賞者が決まり、関西朗読家クラブ代表の端田宏三先生の講評があり、「題を読んだ後、すぐに作者の名前を読むのではなく、ゆっくり間を空けることが大切」「読みに調子がつくのではいけない」「点の前は伸ばさない」など、低学年の子どもにもわかりやすい指導をされました。「間は芸術」「読むとは声が出るか」「強弱、柔らかい鋭いを出し分ける」「表情、発音、発声プラス言葉の持っているリズム、表現力」と高学年向けの指導もしていただきました。子どもたちの読書活動を推進するためにも、このようなイベントをどんどん活用していただきたいと感じました。

24日には、北河内地区教育委員会研修会が大東市で行われました。文化財の保護と活用についてと、国登録有形文化財である「辻本家住宅」を見学させていただきました。研修場所となったライブラリー市場は、廃校となった小学校を改装し、歴史民俗資料館や図書館、スポーツふれあいセンターなどとして利用されていました。有形文化財である「辻本家住宅」は、大東御領地区にあり、だんじりも盛んな地区で、水路があり、中にはコイも泳いでいて、「水路で遊んではいけません」ではなく、水路で遊びの10カ条があり、触れ合える水路を造っておられました。

最後に、私ごとになるのですが、14日の息子の土曜参観の3時間目に、地区の消防団の方にAEDの使い方など、救命救急の講習をしていただきました。その中で女性団員の方が「いいか、その場所になるとみんなあがってしまう。だから覚えとき。急げ急げ救急車やで。急げ急げお巡りさんやで」と、わかりやすく、その時は笑いながら教えていただきました。昨日、倒れているご老人を見かけ、周りに誰もおられなかったので、声をかけに寄ると、車で通る時に段差につまずき転んだ瞬間を見たという女性が、後部座席にいる子どもが泣いていたので一度は通り過ぎたのですが、やはり気になり、わざわざUターンして教えに戻ってきてくれました。ご老人は手をつくことなく頭をぶつけてしまい動けなくなってしまったようで、頭から出血しているので、救急車を呼ぶことになったのですが、電話を持たれている方はやはり少しパニックになり、「何番やった?」と聞かれ、私はすぐ答えることができました。救命救急の講習は何度受けても新しい発見ができ、忘れていることを再確認できるので、これからも参加していきたいと思いました。

以上です。

神田裕史 委員

新しい年を迎えて、もう1月も終わろうとしていますが、ある雑誌に、新年を迎えた時に、「元旦」の「旦」についての意味が載っていたので少し紹介したいと思います。

この「元旦」の「旦」は、「一」の上に「日」を書きますが、水平線の上に日が昇るというイメージです。三千数百年前に殷の時代に発明されました。そのように辿ってみると、「一」ではなく「雲」を表していると。そしてその上に日が昇ってくるということで、三千数百年前の人が新しい年を迎えるという中でどういうイメージでこの「旦」を考えられたのか。雲に太陽が昇ってきて日が差して赤くなるという意味合いであるということが書かれてありました。それで私たちは、1月1日を元旦と表しているようですが、冬から春を迎える節目の日でもあるようです。そのようなことを思いながら、皆さん方も、私たち等も枚方の子どもたちのためにさらに日が昇るように頑張らなければならないということを文字から教えられました。

参加したことについては重なりますので、簡単に申しておきますと、1月7日は、全国高等学校ラグビーフットボール大会の東海大学付属仰星高校と東福岡高校の決勝戦を花園ラグビー場で観戦しました。

また、9日には「新春走ろうかい」の開会式、そしてその後の枚方市成人祭「はたちのつどい」に出席させていただきました。それぞれの競技や式典で、これからの日本を担う若者のエネルギーというものを非常に感じました。熱意も受け取りました。枚方市で育った子どもたちが小学校、中学校、高等学校等にそれぞれ進級する中で成長しますが、やはり人間としての基礎、基本の人格形成である義務教育の9年間のベースがあってのことだと思います。改めて良い教育をしていかなければならないと思いました。

17日に、先ほどお二人の教育委員さんからありました、有田市立宮原小学校の視察について、私の考え、所感を話したいと思います。

この宮原小学校の研究主題は、子どもと子どもを繋ぐ協同教育、この「協同」という字は、「協力」の「協」に「同じ」の「同」という、教育を土台にアクティブ・ラーニングを主体的に、対話的で深い学びへの実現を図るというテーマで取り組まれています。私たちが行った時は、1年生の国語と6年生の算数の授業を参観しました。その後、校長先生、教頭先生、授業者の先生等から取り組みの説明がありまして、10時前から夕方の5時を過ぎてまでいろいろ教えていただきました。校長先生の強力なリーダーシップや家庭学習等について学ぶところは多々あったと思っております。しかし、宮原小学校の協同教育を土台にしたアクティブ・ラーニングの視点からの学習形態は、今枚方市が進めている授業スタンダードによる学習指導とは、私は少し方向性が違うと思いました。

次期学習指導要領の方向性というのは三つ示されてあります。1点目は、何ができるようになるか。これが新しく入りましたが、これは義務教育から高等学校、大学に向けて、社会人たちに向けて、自分がどういうことができるようになるかということを常に意識しながら教育課程を組んでいく。このようになってきたことは新しい視点ですね。

2点目の何を学ぶか、3点目のどのように学ぶのかということについては、今まで研究実践されていたところですが、さらにそれを深めていこうということで、特に3点目の、どのように学ぶかということが、1点目の何ができるようになるかということを踏まえて強調されてきたと思っています。

この3点目のどのように学ぶかということについては、主体的、対話的で深い学びと、いわゆる今よく言われているアクティブ・ラーニングの意味ですが、実は、次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ、いわゆるおそらく今年中に出るだろう学習指導要領の中間的な審議のまとめが去年の8月に出たわけですけれども、そこでは今言われています主体的、対話的というのではなく、協働的だったんです。この「協働」というのは「協力」の「協」と「働く」の「働」ですが、働くという意味の協働的でという意味だったんです。主体的、協働的という文言であったわけです。それが昨年8月に出た中間の審議のまとめでは、この協働という言葉から対話的に変換されました。これはなぜかといいますと、協働的というと、学校現場はペア学習だ、グループ学習だという形態に走ってしまったわけですね。対話的というのは自分の考えをもってきちっと一斉学習、ペア学習、グループ学習で深めなさいよという意味です。今そこのところが見直されております。やはりこれをきちっと踏まえながら、枚方市教育委員会として、アクティブ・ラーニングというのはどういう意味だろうかということをきちっと捉えていかないと、形態だけに走ってしまう可能性があるということを思いました。

枚方の各小学校で、授業改善がこのアクティブ・ラーニングの本来の趣旨で、私はここ数年行われていると思っています。そこまで慌てる必要はないと思っています。より深めていくというところが課題だろうと思っています。

今、その深い学びを教師と子ども、子どもと子ども、どう培っていくかというところを研究して実践していかなければならないのが枚方の課題だと思っています。

中学校で、残念ながらずっとお話ししておりますように、授業改善を踏まえた研究授業とか、授業実践の文化がなかったとは言いませんが、遅れていたということは事実だと思います。そうしますと、このアクティブ・ラーニングという言葉が出ますと、中学校のほうが即グループ学習ということで、その形態で入っている可能性があります。そういう面で、私たち教育委員会としては、やはりこの授業スタンダードを踏まえた主体的、対話的な深い学びの視点から、学習過程の改善についての授業実践を示していく必要があると思っています。枚方市の小学校にはその基盤がありますし、発信できる学校、教師がいると思っています。

枚方市で実際に事例を発表してもらおうということで、小学校7校、中学校5校の12校のワーキングチーム、その先生方がこの間視察に行き、このチームを中心にいろいろやっていただいております。2月10日に、開成小学校で公開授業があります。開成小学校がここ5、6年、今、枚方市の中心的な役割を果たしている学校だと思っています。この学校で公開授業が10日に行われますので、期待をしているところです。

中学校でもワーキングチームの蹉跎中学校が積極的に授業改善に取り組まれているということを聞いておりましたので、17日に宮原小学校へ行ってから、20日に校長先生にお願いいたしまして、授業を1、2時間、参観させていただきました。3年生は受験前ということもありますので、1、2年生をずっと2時間見せていただきました。枚方市の授業スタンダードを踏まえたグループ学習を全校的に取り入れられて授業を進められていました。先ほど言いましたように、生徒があらかじめ、個人で考えて意見を交換したり議論をしたりすることで、新たな考え方に気づくという点ではまだ課題があると校長先生もおっしゃっておりましたし、私も授業参観していながらそう感じました。しかし、校長先生の授業に対する識見と、自ら授業をやって指導をするというリーダーシップで、教員の意識が変わって、生徒も変わってきたということに感心をしました。枚方にこういう中学校があるということは、さらに伸ばしていくことができる良いモデルになると思いました。1年生を見ましたけれども、立ち歩いたり騒いだりするクラスはありませんでした。このワーキングチームのメイン校である蹉跎中学校の今後のさらなる取り組みを期待しているところです。

また、同じワーキングチームの第四中学校が30日に校内研修で、社会科と家庭科の研究授業があるということで聞いておりますので、ここも参観をしたいと思っています。中宮中学校も訪問に来てほしいという話を聞いておりますので、ここもそれらの授業を通して、学校とも話をしてみたいと思っております。

このように振り返りますと、枚方の中でも校長のリーダーシップのもと、日々念々と頑張っておられますので、そういう学校もさらに紹介していきながら、枚方市の全校的な取り組みとして広められたらと思っています。

授業改善とも関連するんですが、蹉跎中学校の校長先生の話の中で、予算についての話が出ました。各クラスの先生が学級通信を週に一、二度出しておられるんですね。後ろに掲示しているんですが、そのようなことを含めて、用紙代等の予算が非常に厳しいので、節約しながらやっているということでした。蹉跎中学校では、3分の1ぐらいの規模の市立中学校と予算を比較すると、予算は3倍ではなく、約1.3倍だと。どのように計算されたかわからなかったんですけれども、学校規模、生徒数を基準に教育委員会で配分されていると思います。どういう査定でかわかりませんが、とにかく3倍ではないということを校長先生はおっしゃっておりました。

今後、来年度の事業計画や予算等、大詰めの段階に来ていて、ほぼ固まりつつあると思いますが、東京都の小池知事ではありませんが、メリハリのある予算も必要だということを改めて思いました。

教育委員会でも管理部、社会教育部、学校教育部、それぞれの部が今までのことを踏まえながら主要事業に予算を配分していただいていると思いますが、こういう現状もあるということをまた知っていただきながら、学校を支援していただきたいと思います。学校現場を見ないと教育は、特に学校教育部は前に進めないということを改めて思いました。

以上です。

谷元紀之 委員

私も、1月7日に東海大学付属仰星高校ラグビー部の決勝戦を応援しに行きました。対戦相手は高校ラグビー日本代表が11人もいる大会屈指の強豪校、東福岡高校でした。ご存知のように、前半は0対7でリードされながらも、終了間際まで、残り数mのところまで迫って、あと一歩でトライできなかったのはとても残念に思いました。後半は一時、14対14と同点に追いつき、本当に息詰まる接戦を繰り広げました。その後、7点差に広がってしまいました。最後は21対28と、残念な結果となってしまいました。しかし、決勝戦にふさわしい戦いであったと思います。東海大学付属仰星高校ラグビー部の選手たちのファイティングスピリットには感動させられた決勝戦でした。

9日の成人祭「はたちのつどい」には、蹉跎中学校の会場に出席しました。オープニングは香里丘高等学校吹奏楽部の演奏に始まり、式典が予定どおり進行しました。少し会場がざわついた場面もありましたが、新成人の言葉の後、再び香里丘高等学校吹奏楽部と蹉跎中学校吹奏楽部が合同で新成人をお祝いする合同演奏がありました。1曲目は蹉跎中学校の校歌。やはり校歌というのは成人にとっても懐かしいものだったと思われます。2曲目は朝のテレビドラマの主題歌、365日の紙飛行機、3曲目は銀河鉄道999でした。少しその間もざわついていたところもありましたが、演奏が始まると、合同演奏に聞き入っていました。アンコールの拍手も起きて、ブラスバンド部の生徒たちが式場内を取り囲むように演奏し、とても和やかなムードになりました。閉式後は、会場内での写真撮影やそれぞれの場所で記念撮影、写真を撮る新成人が多く見受けられ、新成人の門出を祝福する集いになったと思います。

17日は、先ほどからもありましたが、和歌山県有田市立宮原小学校の視察研修に参加しました。内容については重なるところも多いかと思いますので、簡単に報告したいと思います。

宮原小学校の藤井校長先生は赴任して5年目で、赴任当初から一貫して協同教育に取り組まれていたようです。職員会議では、必ず冒頭で校長講話を約1時間はとられるということです。校長講話の目的は、全職員が校長の学校経営方針を理解するとともに、教育のベクトルを揃えるためと、学校の組織マネジメントを促進させるためであると話されていました。校長講話も年間30回以上はされているようで、その徹底ぶりには驚きました。授業内容については、先ほど神田委員からもありましたように、枚方市の授業スタンダードとはかなり相違があるので、ここでは省きたいと思います。子どもたちは教え合いながら授業に集中して取り組んでいる様子がわかりました。家庭学習の取り組みは、家庭学習の手引を保護者に配布し、児童には家庭学習の約束を守るよう徹底し、自己評価や振り返りを取り入れているとのことでした。学年が進むにつれ、宿題の時間を減らし、自主学習の時間を増やすようにしたいと考え、全学年で取り組まれていました。職員会議での校長講話、家庭学習、それぞれにおいて周知徹底されていると思いました。

25日、昨日ですけれども、小倉小学校で行われた第一中学校ブロックの公開授業を参観してきました。小倉小学校では、表現力を高める国語科の授業づくり、「学び合える集団を目指して」という研究主題に取り組み、本年度が初年度のようです。1年生と6年生の国語科の授業があり、2学年ともに枚方授業スタンダードに沿った指導内容の授業を公開しました。45分間の授業のうち、1年生は25分間、6年生は35分間をアクティブ・ラーニングの時間に設定していました。子どもたちはとても生き生きとペアやグループで話し合い、自分の考えを表現しようとしていました。6年生の交流の時間は2回あり、自分の考えを表現するだけでなく、友達の考えも受け止め、活かそうとしている活動の様子は、まさに主体的、対話的で深い学びになっていたと思います。なぜなら、子どもたちの発表内容を聞いていると、物語に書かれた著述の引用ではなく、自分の考えを自分の言葉で表現しようとしていることがよくわかったからです。また、友達の考えと自分の考えの違いを比べながら発表していました。こういう指導ができる先生が枚方市にもいると思うと本当に嬉しくなりました。この先生はまだ11年目だということを聞いています。次期学習指導要領が狙っている内容を目指した授業であったと思いました。

研究協議会は、討議の柱を決め、KJ法の方式を一部取り入れた話し合いで、4小学校と1中学校の先生方が熱心に協議されていました。教育研修課の指導主事と教育推進プランナーの指導助言も適切で、短い時間でしたが内容の濃いものであったと思います。とてもよい公開研究授業、研究協議会だったと感心しました。

最後に、平成28年度チャレンジテスト(1年生、2年生)についてです。

1月12日に実施のチャレンジテストにおいて、出題範囲の確認不足から、該当問題を削除して実施した学校が枚方市の中学校であったようですが、どのように再発防止に努めるのか、方策について十分議論し、検討していただきたいと思います。

今回の事案では、教員がそれまでの学習内容の定着に時間をかけていたため、年度当初の指導計画より大幅に遅れてしまい、計画どおりに授業が進まなかったこと。出題範囲について、大阪府教育庁からの配布プリントを確認していなかったこと。カリキュラムの進捗状況やチャレンジテストの出題範囲の確認が十分されていなかったことの3点が挙げられていました。チャレンジテストの実施マニュアルについては、11月の校長会で教育指導課長から適切な保管および内容の周知徹底を図るよう、指示伝達をしています。校長会での指示伝達事項が学校でどのように周知され、その徹底を図っていたのか、疑問に感じました。学校は生徒が不利益をこうむることのないように、該当問題を削除して実施し、生徒と保護者には不安や動揺を与えないよう、保護者会を開催し、説明したと聞いています。チャレンジテストを実施するに当たって、教職員、各教科担当、学年の連絡不足や連携不足がこのような事態を招いたのではないかと思うわけです。当たり前のことが当たり前にできないこと。日々の危機管理意識の低下や周知徹底不足は、思わぬところで落とし穴となり、学校不信を招く要因になりかねません。今回の件で、生徒や保護者、地域の方から、中学校に対して何らかの不信感を持たれたのではないかと危惧します。信頼回復に努めてもらいたいと思います。そのためには、教育長が常々おっしゃっているように、中学校がもっと教科会を定期的に行い、充実させ、学力向上の取り組みを推進する原動力となるよう、周知徹底をお願いしたいと思います。

以上です。