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教育委員会委員の所感(平成25年4月23日 教育委員会協議会)

[2013年11月15日]

ID:2062

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記虎敏和 委員長

年度始めから本当にあってはならない事案の生起によって、いろいろと多岐にわたり皆さんには本当にご尽力いただきました。非常につらい部分がありますが、適切な対応をしていただけたらと思っています。新しい年度になったときに今後も何か問題等が出てくる可能性もありますので、そういった意味ではしっかりと引き継ぎをお願いしたいと思っております。

今後、こういった経験から、課題克服のため、何事も一から地道に身を引き締めて取り組んでいただけたら思っております。私自身、本当に今回さまざまな側面から思うところが多くありました。各委員も同様に感じておられると思っています。やはり教育現場では失敗ということは決して許されるものではありません。そういった意味では、新年度に向かって、教育委員会が身をもって示していけるよう、危機感を持って信頼回復に臨んでいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

また、皆さんにおかれましても、与えられた仕事への責任はもとより、ほかの立場に立って先々を見据える、あるいは見通せるようにしていただいて、一人一人がより一層の高い使命感を持って取り組んでいただけたらというふうに願っております。私自身も教育委員として新たな気持ちで、子どもが主役ということを念頭に置き、今後も素朴な疑問を投げかけていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

3月30日、サプリ村野・伊加賀スポーツセンターグランドオープンセレモニーに各委員と参列しました。リニューアルして充実した施設ですので、今後ともますます利用者がふえることを願っておりますし、その全ての利用者が心地よく使用していただけるようによろしくお願いしたいと思っております。

4月1日には辞令交付式で、昨年は姿勢の悪さが目立って心配していましたが、今年は本当に毅然として正々堂々と宣誓していただきました。非常に好印象で、また今後に期待感を持ちました。全ての先生にはこの日を迎えた新鮮な気持ちと決意、そういったものが指導者としての原点であるということをいつまでも忘れることなく、よき指導者として成長されることを期待しております。

4日、5日、8日と、招提小学校の入学式、渚中学校、そして津田幼稚園の各学校園の入学式に参列いたしました。例年のこととはいえ、入学式での子どもたちの真新しい制服や、きりっとした姿勢・態度、そういったものは本当にすがすがしく、今後をものすごく期待する気持ちになりました。本当に子どもたちが充実した学校生活が送れるため、子どもたちの期待を裏切らないためにも、全ての先生方の今後の頑張りを期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

小学校入学式の後、市町村教育委員会委員長教育長会議がアウィーナでありまして、陰山委員長の挨拶から始まったんですが、新しく教育長に就任された中原教育長の挨拶もありました。第一印象としては、橋下大阪市長と同期ということでとても若々しく感じました。うまくしゃべられるので話しに聞きいってしまうんですけれども、中身はどういう思いがあるのかを含みながらの言葉でした。今後何か変化することもあるかもしれませんし、いろいろな部分で変わってくる可能性があるかもしれません。しかし、大阪府教育委員会としては各市の自主性を重んじる姿勢を強調されておられ、市町村は自ら政策とかそういったものをやっていただけたらと言われてました。まだどんな方針施策が出てくるかわかりませんけれども、その変化には変化を持って、スピード感を持って対応していただけたらと思います。

9日、政策会議の後、教育委員会協議会、そして校園長会で所感を述べさせていただきました。また、11日の文教委員協議会、皆さんお疲れさまでした。やはり指摘されたことはしっかりと受けとめなければならないと思いますし、後十分な検証と、そして検討を重ねることによって、市民の信託に応えることができるのではないかと思いますので、もう一度、自分たちの足元をしっかり見つめ直し、そういう部分をやっていただけたらと思います。16日、教頭会でも同じく所感を述べさせていただきました。

徳永博正 委員長職務代理者

主な行事等は記虎委員長とおおよそ重なっていますが4月11日の文教委員協議会に関してちょっと発言をしておきたいと思います。

委員長の今のお話にもありましたように、この間、事務局でもいろいろな対応でご苦労いただいたことと思います。11日当日に文教委員の皆さんにも非常に真剣にご協力いただき、ご心配をかけたことについては委員の一人としては申し訳なく思うと同時に、どのように応えていくのかということを改めて感じました。委員長が「検証」と「検討」ということをおっしゃっておられますことと重なってまいりますが、少し感想も交えて申し上げたいと思います。

この件について、先月の末からいろいろ報告を事務局からいただいて、ああそうか、4月から色んなことが起こってきてたのだなということ。やはり当該学級の子どもたちや保護者には非常にしんどい思い、体罰を受けたことはもとよりですが、そういうつらいところへ置かせたことだったなと思い及ぶことになって、まことに申し訳ないことだったと個人としても思いました。体罰が許されないということは今さら言うまでもないですが、仮にさまざまな状況があったとしても、当該の教諭がこわい発言をしたり、荒っぽい行動をしたということも含めて考えますと、なかなか深刻なことだったんだなと感じました。やっぱり教師としてはあるまじきことだという指摘を受けてもやむを得ないことです。そういうことの根底に、前から気になっていたのですが、そんなことは教師としてしてはだめだという、皆の規範意識が非常に緩い、いびつだという感じを強く持ちました。事務局としても、当該校、あるいは全体に対して今も取り組んでいただきつつあるわけですが、この際事務局のほうにお願いをしておきたいことがあります。やっぱり我々としては、どういう教訓をくみ取るのかということがなくてはいけないと思います。まず何より、長期化した背景や原因は何だったのか。学校現場の実情や組織体制の問題点、あるいは学校と市教育委員会との関わり方などについて、より一層きちんと見極め、検証していくということが必要であると思いますので、この点はやはりお願いを申し上げておきたいと思います。その上で、今やっておられると思いますので、その辺をうまくまとめていただきたいということです。市教育委員会自身としてもきちんと顧みておかなければいけないと思いますので、その点を申し上げました。

当該教諭は退職はしたわけですけど、今後どの職場でも若い教員が増えてきますので、そういうことも見通しながらいろいろと進めていかなければならない。原因分析等々、そういうことを検証した上で効果的な対応策というのがはっきり見えてくるだろうと思いますが、その対応策というものについて、あらまし、見通しのようなことを少し申しておきたいと思います。

それは、次のような三つの場面があろうかと思っております。

一つは、教員の指導力の向上と規範意識の確立ということです。これはまことに難しく、教員は若いとはいえ20歳を超えて教師という職につくわけですから、既に色んな生活人生を背負ってきて、職につくわけです。規範意識などと曖昧なことを言ってもどうにもならない部分はあるのですが、しかし職業人としてやっていただかなくてはいけませんから、学校としても、あるいは市としても若い先生の指導力の向上や規範意識の確立に向けた努力はしていかなくてはならないと思います。研修の中身も含めて、どんな指導や援助が必要なのかということは、やっぱりもう一度きちんと見ておくということが必要だろうと思います。

二つ目は、各学校の組織力の強化ということについてです。今回のことで気になったのは、初任者指導の体制を効果的なものにしていくという必要があるということです。あるいは同僚間で、また先輩後輩の教員同士で若手を育てるといった体制、これはフォーマルなものもあるし、またインフォーマルなものも大事ですが、そのようなことががどう作られていくのか、ということが大切だと思います。もちろんしかし、何よりも校長先生を中心として、組織として学校運営がなされるということが大事ですから、校長先生のリーダーシップがどんなふうに確立されていくのか、またこれに向けた条件整備については教育委員会もいろいろ考えないといけないだろうと思います。

それから、特に11日の文教委員協議会で野村委員がご指摘なさってましたが、小学校の学級王国的状況、これについては以前から言われて久しいですが、あえておっしゃっておられました。こういうことをどのよう見ていくのか。そのマイナス面にどんな手を打ってるのかということを、今後一層さらに考えなければならないことが市教育委員会としてもあるだろうと思います。ともかくしかし、学校として、組織的な運営ということに向けた一層の努力が必要だろうという感じは見通しとして感じています。

三つ目は、学校と教育委員会とのつながり方の問題です。これについては事務局のほうでも思うところがあるとは思いますが、何か起こったときに校長から速やかに報告を受ける。こちらからもアンテナを張り、より一層つながりがうまくいくような、そういう努力が必要になるんだろうと思いました。我々も行政職員であったとき、悪い情報はすぐに上司に言えと教えられました。報・連・相で、もうこれはだめだと思ったらすぐに一報だけ入れろ、とやかましく言われたことを思い出します。組織の中では通常、報告を上げるときには一定いろいろなことを調べた上で、対案も考えて報告するいうのは部下としての仕事だということは常々言われており、実践しておりましたけど、これはまずいと思ったらもう何としてもすぐに言わなければいけない。学校はなかなかそれは難しい現状がある、また市の教育委員会と学校との間はどうか、そのような部分をもう一度見直しておくということが必要になるのではと思います。

ともかく、また今度のようなことがあって、子どもたちが非常にしんどい思いで数か月間過ごさなくてはいけないというようなことはあってはならないことですので、そのようなことのないように、今申し上げたような三つの点が検証の際にもポイントになると思われますし、その上での対応が必要になってくるだろうと感じております。既に11日の文教委員協議会で対応策は示してはおりますけれど、一層その充実を図っていくようにお願いしたいと思います。

最後に、私も教育委員の1人として、こういう場面でできることがないかと思っていますが、それ以外でも何か委員会でお役に立つようなことができないものかということも考えつつありますので、今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。

山下薫子 委員

私も引き続き、体罰事案についてお話させていただきたいと思っています。事務局の方々には本当にご苦労いただきまして、大変な思いをおかけしたと思います。ただ、今回のことでは、体罰の被害者はもとより、周りの全ての子どもたちに不安な思いや怖い思いをかけてしまいました。また、保護者の方々には、不安と同時に学校への不信感が募ってしまったことは非常に残念です。教育委員としての役割と振り返りも含めまして、その点を心よりお詫び申し上げたいと思います。

この事案では、今、徳永委員長職務代理者と委員長からもお話がありまして、本当に私が思っている以上の思いのところをお話いただきましたので、検証すべきこと、そして対応策については細かくご説明いただいてよかったと思っていますが、保護者の観点からしまして、アンケートというものに絞ってお話させていただきたいと思います。

子どもたちと保護者の声が今回の事案では、なぜもっと早い段階で学校や教育委員会に届かなかったのかという点において、アンケートの処理のあり方というものを再考すべきではないかと感じています。当該小学校でも、11月頃には学校教育自己診断のアンケートが行われていますし、その前には学校独自の調査なのか、確かなことはわかりませんが、学校生活アンケートというものがなされており、2学期に2回のアンケート調査が児童や保護者対象で行われていたという状況のようです。率直に申し上げまして、それらが本当に生かされたのかということに疑問を感じざるを得ません。そのため、それらのアンケートに対する学校としての読み取り方や対応のあり方について、適切であったのかどうかという点を学校内でもちろん再点検はしていただきたいんですが、教育委員会事務局としても検証、そして指導をしていただきたいと要望したいと思います。この学校教育自己診断については、このところ毎年実施されていて、経年変化に基づいて大まかな傾向をつかむという大きな目的があるとは思うんですが、アンケート対象者は児童、生徒、保護者、学校側と切り口が複数ある調査ですし、質問項目ごとに注目して、よく注意して見ればいろいろなことが見えてくるはずだと感じています。要はそれを読み取る側の意識次第で捉えられる問題が見落とされかねないということだと、非常に反省点だと思っています。もちろんホームページなどで見せていただいてますが、市内の小中学校全体として見ますと、本当に校長先生が中心になってそれぞれにアンケートの結果を丁寧に精査されていて、情報の開示をきちんと行っていただいているという点で、本当に定着して積極的に取り組んでいただいてることはわかっております。そのため、なおさらですがアンケートから得たことが反映されて、よりよい学校運営の結びつきに上げていただきたいと本当にそれを感じています。アンケートの結果は数値をまとめるだけにとどまらないで、そこから問題点を拾い出して、何らかの問題意識を持って改善策を明確に導き出すという方向で有効に生かしていただきたい。そして、それによってアンケートに回答した人たちに、よく学校の対応が伝わるという意味で信頼関係が成り立っていくものではないかと思います。今後ですが、体罰やいじめなどの対策としましては、私たちともどもでどのようなアンケートが適切なのかということを、今後検討が必要ではないかと思っているんですけれども、いずれの場合でもアンケートを行う場合は、回答した一人一人の声を丁寧に拾い上げて検証につなぐという、そしてそれから改善策などを具体的に導き出すという意識を持って調査にあたっていただきたいということをお願いしておきたいと思います。

吉村雅昭 委員

活動実績等については、全く皆さん方と同じような内容です。入学式等については、樟葉小学校、第二中学校、それから枚方幼稚園へと行かせていただきました。偶然なんですが、第二中学校で私が高校のときに担任した女子生徒の2人の子どもが1年生に入学され、私は教育委員会としての挨拶をしましたので、後でメール等のルートを通じて、「実は」という形となりました。やっぱり人のつながりというものは、特に各地域等において大切なことだということをすごく感じた入学式の出来事でした。

枚方幼稚園は、今回、採用されました正職員の教諭の方が担任の挨拶をされていたのですが、非常に堂々とされていたのが印象に残りました。この先生が、今後この枚方においてどう育っていかれるのか、という思いを持ちながら参加させていただきました。

各委員のほうから、委員長を含めて多くの発言がありました。今回の体罰事案等について、私はもう1点だけ言っておきます。

子どもたちが5年生の当初から約10か月間、例え1人だけであったとしても、この先生の高圧的な指導の中でじっと耐えていたということ、どんな思いでこの10か月間を過ごしたのかということが、心の中にすごく残りました。6年生になって、新たなスタートをきって元気にみんなやっているということで、そこはとても安心をしているんですけれども、長期間にわたってしまったことを我々はやはり教訓・教材として、きちんと今後に生かし、風化させることなくやっていかないといけないとに思っています。

今日もニュースで、東京都において暴言という事案が出ておりました。子どもがICレコーダーを持って教室にいると。私からすると、これはとても異常なことだと思います。ただ、保護者からすれば、閉ざされた教室空間の中で、この子を守る証拠として、自己防衛という形でそういうことをするという、そこまでの時代になってきたんだと感じました。法においても、密室ではなく可視化という方向はあると思うんですけども、今後もこういう動きが出てくる可能性があるので、より透明性を求めるためにはどうするのかということを想定をしながら、時代の流れのなかで保護者に対する説明責任等を考えていかなければいけないと思います。よく「行き過ぎた指導」という言葉がありますが、今回暴言に関しても行き過ぎた指導で、管理職等が指導を受けたというふうに思ってるんですけども、この「行き過ぎた指導」という言葉は、何か「ちょっとやり過ぎたな」という語感なんですけども、暴言の中身によりましては、「やってはいけない指導」であり、「あってはならない指導」であるということを深く教師一人ひとりが思っておかなければいけないと思います。これはあらゆる機会で考える必要がある。研修の話がたくさん出てたと思いますが、回数をこなすのではなく、本当に中身のある、本当にそのことがしてはいけないこと、それから言ってはいけないと知る、あるいは自分自身で人権感覚をちゃんと研ぎ澄ました状態で、教員自体が子どもたちと接する。このことは、体罰等にも全てつながってくるんですが、手は出してないけれども深く心を傷つける一言、それが当然のようにがスルーされていかないように考えていかないと、また同じようなことが起こるんじゃないかというに考えています。せっかく枚方市が体罰といじめのマニュアルを作成されたのですから、あれはすばらしい内容のものだというふうに見ています、本当に研修の中で各学校園が本当に生かしてほしい。ただ配ることだけではなく、ロールプレイや場面指導のような具体的なものを自分たちが実施したり、あるいは外部から先生を招いて、各学校ごとに何か工夫をしながら、二度とそういうことが起こらないようにする。そういう学校づくりをするために、具体的なアクションを起こしていかないと、風化してしまい何年か後には同じようなことが起こることが危惧されるように思います。せっかくの機会だと思いますので、あってはならないことを二度と起こさないように、マニュアルの有効活用を図り、教育委員会としても各学校と一緒になって、子どもたちを守っていく、そして育てていくという観点でやっていかなければいけないということで、強く自分自身の反省も含めて考えさせられることだと思いました。

南部一成 教育長

今の体罰のことも含めてなんですが、新聞社のまとめた中で、体罰について6割近い親御さんが「信頼関係があれば」の前提があるかもしれませんが、賛成をされているというデータがあります。その中には、今、話がありました「行き過ぎた指導」なのか、「許される範囲の懲罰」が入ってるのか、その辺りは分析しないとわかりませんが、6割近くも体罰について否定的ではない意見があるというのはどう分析していったらいいのかということがあります。しかし、基本的には、3月13日に出てきた国の基準をしっかりと若手教員にも知らせていく、そういう地道な活動から入っていく必要があるのではないかと感じているところです。

18日に都市教育長協議会があり、大阪府の中原教育長が来られて、記虎委員長がお受けになった印象どおり、まさに滑らかな口調で若さあふれる発言をされていました。その中で、あれっと思ったのが、「私は思いやりのある教育を進めたい。思いやりのある教員を育成したい」という発言がありました。学力はその次です、というような話もあり、今まで報道等で聞いている状況と違うなと思っていました。これは私の穿った見方かもしれませんが、その日の朝刊にあったアンケートの結果で、教育に望むことについて、思いやりが1番で、学力が2番でした。そのことを素早く自分の挨拶の中に取り入れておっしゃっているのか、あるいは本当に思いやりが一番だと思っておられるのか、そこはまだつき合いが浅いのでわかりませんが、本当に思いやりのある教育、子どもたちのための教育をするということは同じ趣旨だと思いますので、そういうところを枚方の教育として進めていきたいと思っています。