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教育委員会委員の所感(平成25年6月25日 教育委員会協議会)

[2013年11月15日]

ID:2050

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記虎敏和 委員長

6月7日に教育政策会議がありました。また、5月29日には文教委員協議会が開催されました。皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。

6月8日桜丘小学校創立50周年記念式典に参列してまいりました。天候にも恵まれてまして、たくさんの方々がお祝いにかけつけていただいたんですけども、式典では各来賓の挨拶の後に、6年生が見えない翼という歌を全員で合唱してくれました。元気な大きな声でしっかりと歌ってくれた姿、また一人ひとりの表情を見て、子どもたちは本当に前を向いて元気に学校生活を送ってくれていると確信しました。

16日には、例年行われているラグビーカーニバルに参加してまいりました。教育長も一緒に参加していただきました。今年は17回目となりましたけれども、昨年もたくさんのちびっ子のラガーマンが枚方市出身の神戸製鋼の選手とともにラグビーに親しみました。枚方出身の神戸製鋼の選手が少なくなってきたのが気がかりでした。

また、今年は中宮中学校にラグビーの同好会ができたということで、新入部員が元気よく参加してくれました。今後も枚方の中学に一つでも多くのチームが誕生してくれることを願っているのですが、それに伴って、枚方ラグビースクールが音頭をとって、7月6日の土曜日に市内の中学校のラグビー部を対象として技術講習会並びに合同練習会を開くことになっております。そこで、学校のクラブ員以外のスクール出身の中学生や一般の中学生も参加してくれればと思っています。双方の交流がどんどん深まって、中学のラグビー部、さらにはラグビーそのものを盛り上げてほしいと願っています。

例年にない本当に暑い日が続いた時に、各中学校の体育祭あるいは各行事がありましたが、今年は一つも寄せてもらうことができず、申し訳ありませんでした。暑い日にもかかわらず、事故なく無事に終了を終えたと聞いておりますので、安心いたしました。まだまだこれからも暑い日が続きますけれども、くれぐれも事故がないように細心の注意を払っていただければと思ってます。皆さんも夏に向けて、今後も暑さに負けない体力づくりをしていただいて、体には十分気をつけていただけたらと思います。

徳永博正 委員長職務代理者

今、共通の催しをおっしゃっていただいたんですが、私は6月21日の夕方に、比較的経験の浅い指導主事の方を対象に話をさせてもらう機会がありました。石田部長にもお世話になりまして、お忙しい中、13名の方が集まって下さり話をいたしました。ちょうど4年前にも若手の方に話をしたことがありましたので、久しぶりのことでした。

1年目の指導主事は特にそうですが、行政という組織の中に固い教員が入りますと、「えっ?」と思うことがたくさんあります。そのことは、自分のかつての経験からもわかりますので、できるだけ円滑に指導主事の道へ入っていってもらえるように、という気持ちを持って話をしようと考えていたわけですが、そのことを前段とし、続いて後段に自分が気にかけているような今日の教育課題をどう捉えたらいいか、という非常に根幹の部分に関わる話をさせてもらいました。ただ、恐れていたとおりですが、前段の自分の昔話を混ぜながらの話で結構時間をとってしまいましたので、私がメインとしていた部分の話の時間が十分に無かったのは、申しわけないことだったと思っています。

ポイントだけご紹介いたしますと、いじめに関しては、この協議会で何人かの専門家のおっしゃっていることを引用してお話しました。資料をお配りして話をしたのですが、私としては、これまで教育関係者がさまざまな努力を積み上げてきたことの中には、落とし穴のような、何か時代に合わないものになってきていることがある、と感じています。だから、我々が当たり前にしてきた考えそのものを振り返って見るということが必要だと思っておりますので、すぐさま実務に役立つとは思いませんが、そういう点について目を向けてもらえるように、また今後ふところを広く考えてもらえるように、というようなことを話しました。

例えば、イギリスの著名な政治学者で、バーナード・クリックという人がいます。イギリスのシチズンシップ教育を進めるに当たっての大事な働きをした学者なんですが、この方の本から少しご紹介をしました。また、今までも注目されているフィンランドの教育で、日本では余り言われていないが非常に基本的なこと、特にフィンランドの基礎教育法という法律を紹介し、日本人が言ってることだけが必ずしも向こうの教育の根幹にあるものでない、ということなどを申し上げて、今までの日本の教育の知恵なども振り返りながら話し、いよいよこれからの教育改革をどのように考えるべきか、というところで時間が来たので、本論の話はできませんでした。

今後そういう話をする機会があれば、別に指導主事とは限らず、これからも皆さんと一緒に勉強していきたいものだと思っております。機会をつくっていただきました上に、夜の部も設定していただきまして、若い指導主事の方々と直接話をする場が得られ、楽しいひと時を過ごすことができました。石田部長、位田先生、また関連の方々にお世話いただいたということはありがたく思っております。

話は変わるのですが、実はその日の出かける前、新聞を見ましたら、ちょうどいじめ防止対策推進法が成立したとの記事でした。1面に出て入るその記事を見ながら、このきららに参ったわけですが、いよいよ国においていじめ防止対策推進法が可決制定されたということであります。下村文科大臣は、今後、社会総がかりで取り組むに値するということをアピールをしておられたようですが、非常に大きな課題であることがますますはっきりしてきたと思います。秋に文科省からの基本方針が示されるようですが、取組を一層、しっかりやっていかなければということになることは間違いないことだと思います。そういう中、枚方市教育委員会でもさらに積極的に取り組んでいくということがますます必要になり、また、求められることと思いますから、その点について、事務局にも一層ご尽力いただきたいと思います。

山下薫子 委員

6月19日に、牧野小学校の学校園活性化推進業として行われました3年生の道徳の公開授業を見せていただきました。授業は、採用2年目の若手の男性教員がされていましたが、ICTを活用するなどして、工夫を凝らした指導をされていました。本当に多くの先生方が集まって、外部から指導の先生も来て下さり、また、初任者指導の方も2年目の成果をチェックしに来られてまして、非常に厳しい目でチェックをされていました。そしてさらに、私のような教育委員も参加させていただいた中で、本当に緊張されていただろうと思いますが、本当にプレッシャーをはねのけて、はつらつと授業をされていました。指導・助言には、道徳教育がご専門の関西外国語大学教授・小学校教員コースのコース長であられる小寺先生が来てくださいました。牧野小学校では今年度3回、道徳の公開授業が予定されていまして、今回が第1回目となりますが、継続して小寺先生に指導していただき、学校全体で研究を重ねていく予定であるとのことでした。このような継続的な取組は、本当に大事なことだと感じています。この訪問で特に実感しましたのは、先生方の年齢層が本当に若くなっているということで、校長先生も述べておられたのですが、このように、若手の先生方と、一方で経験を積まれた先生方とが率直に意見を交わす研究協議の場があり、そういう機会を持つということは本当に大事だということを感じました。

授業の後の研究協議にも参加させていただいたんですが、先生方の活発な意見交換を聞かせてもらうことができまして、今回の授業の担任の先生を中心に、事前に学年団の先生方が本当に緻密な話合いを重ねながら、今回の研究授業に向けて頑張ってこられた様子がよく伝わってまいりました。

それから、小寺先生のご指導・助言は非常に丁寧で深い内容のもので、授業された教諭ご本人だけではなくて、協議会に参加された他の先生方にも実りが多い時間だっただろうと思います。私自身も学ばせていただいたことが多くありました。特に印象深かったことは、道徳の授業のまとめの解説をしていただいた部分なんですが、「発展性のあるまとめ」、「生活に応用するためのまとめ」、「実践への意欲を得るためのまとめ」をせよ、というお話がありました。そのために何が大事かと言いますと、授業内容が余韻を残す程度の、いわば印象づけのようなまとめが望ましい、「みんな考えておいてね」というような程度でとどめることが大切ですよということを先生がおっしゃいました。それは、強引な方向づけは不要であって、必ずやりなさいというような押しつけをしない。そういうことは言わないほうがいいですよ、と言われて、そして子供たちが日常の生活体験の中で、学んだことを思い起こすことが大切なんですよ、というお話でした。ああ、これがあのことなのかと思い出すことが非常に大事で、それこそが学習であると言っておられました。なぜなら、学習というものは繰返しによってこそ定着するものであって、この体験の中で、思い起こさせるということが道徳教育においても重要であるというお話で、本当に、ああなるほどと、何か説得力のある説明をしていただいたと思います。これについては、とても共感するものになったと同時に、先生方も、また保護者も、このことを頭にすえて子どもたちと関わらねばならないのかなと思いました。

吉村雅昭 委員

活動等については、特段学校訪問等は行っておりません。初めの委員長のスケジュールとほぼ同じ形でさせていただきました

ご存じだと思いますが、5月27日に文科省が「運動部活動等のあり方に関する調査研究報告書」というものを出されました。その中で、運動部活動での指導のガイドライン、これは文科省のホームページにも出ているということですが、これに非常に興味を持ち、読ませていただきました。また先日、日本教育新聞という新聞で、小山英樹さんという方がいじめ等への関わりについて書かれているコラムがあり、その中に日頃私たちが気づかないといけないこと、私も自然にやっているようなこと等の話がありましたので、少しお話しさせていただきたいと思います。

実は2月の教育再生実行会議の中でのいじめ問題の防止というところが伏線にありました。その中に、体罰の禁止、特に部活動等の指導者の体罰禁止等のことで、特に教員の養成あるいは各市町村の研修等について、体罰の禁止ということは簡単なんだけれども、それ以外に新たにコーチングという考え方からメンタルトレーニングという考え方が出てきました。この理念が出てきたということは画期的なことです。1840年、コーチという言葉はもともとは馬車からの語源であり、大切な人を目的地までしっかりと届けるということに由来しています。一般的に子どもたちもコーチ、コーチと呼んでいるのですが、もともとのスタートは、そのコーチ自身が、その人たちを「大切な場所、自分が目的とするところまで届ける」という感覚を持っておかないといけないという発想で書かれておりました。その中で、確かにそうだと感じたのは、目標達成を目的化しない、いうところです。確かに我々は、教職員の評価育成もそうですけども、目標達成ということを捉えていくのが実際なんですけども、それを目的化することによって、大切なことが見えてこないんじゃないか、という推理をされておられました。

具体的に言いますと、教育の目的自体を、個としての自立、その人その人が自立していく、というところに置くべきということです。そのためにはどうしたらいいかということを中心に、我々がどうしたらいいか、と考えるのですが、そうではなくて、いかにありたいかとか、そのためにどうしたらいいのかという、そのプロセスも含めて考えていくということが、そしてこれを問いかけすることが教育の本質であろうということを言われていました。先ほど山下委員が言われていたこととも非常に近い内容となりますが、人間の中には、意識をしている部分と無意識の部分のものがあって、そこにしっかりと何かの形でアプローチをして、働きかけることによって、その人を変えていく、変わっていくというところが非常に大切ではないかなというところで結んでおられました。生まれつき諦めている人はいない、また生まれてから生まれつき他人を傷つけたいと願っている人間はいない、人はみんなよりよく生きたい、巣立とうとしたいという生き物であるということを信じ、教育をしていくべきだと結ばれておりますので、我々にとって非常に大切な言葉だということを感じました。もうお読みになった方もいらっしゃると思いますが、ご紹介させていただいて日々この気持ち、個としての自立ということを考えていくべきだろうということを感じさせていただきました。

南部一成 教育長

職員の処分について改めて感じることがありましたので、少し紹介したいと思います。昨日の夕刊だったと思いますが、大相撲の蒼国来が2年ぶりに番付に載ったということでした。2年前に八百長事件に加担してるということで、相撲協会を解雇になったが、自分はやってないと裁判に訴え、最終的に解雇無効の判決をもらい、2年ぶりに復帰をしたと書かれてました。人の一生を左右する処分について、当時は八百長問題が大きく世論で取り上げられていました。その世論の大きさ、声の大きさで判断を誤ると、その人の人生を大きく左右してしまうということを改めて感じさせられました。私の考えの中では、やはりきっちりと調査をして、事実関係を明らかにした上で、法律に基づいた処分をしていく、そういう姿勢を改めて確認をする必要があるなということを感じさせられました。

職員の処分が続いていますけれども、法令に基づいたきっちりとした対応をしていく必要があると思ってましたので、改めて今日、こういう形でお話をさせていただきました。