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教育委員会委員の所感(平成25年8月27日 教育委員会協議会)

[2013年12月5日]

ID:1617

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記虎敏和 委員長

7月の定例会終了後、竹内市長と教育委員との懇談会がありました。忌憚のない意見交換として、現状の課題や将来の枚方の教育についてお話をさせていただきました。内容については、改めて報告があると思いますので、ここは控えさせていただきます。

29日には、淀川衛生事業所内の大型太陽光発電設備の施設見学会に出席させていただきました。パネル2,516枚によって発生出力が600キロワット、年間予想発電量は約61万キロワット、これは一般家庭約170世帯の年間消費電力量に当たるということでした。初期投資が不要のリース方式ということで、見学された市議会議員の皆さんには大変好評でありました。淀川堤防沿いから見えるので、今後は新たな景観としても皆さんに見ていただけるのではないかと思いますし、小中学校の見学会を催してもおもしろいのではないかと思っています。

8月6日には政策会議があり、その後、青年会議所の定期総会に出席させていただきました。枚方への熱いメッセージを聞かせていただくとともに、青年会議所のスローガンである「守・破・離」、これは武芸で使われる指針なんですが、伝統や歴史を守りつつ、新しいことへの挑戦っていうことで、枚方まつり、フェスティバルに向けて発信をされていました。15年ぶりにパレードをされるということでしたが、雨で中止ということで非常に残念な思いです。

24日には、枚方高校ラグビー部の創部50周年記念祝賀会に参加してまいりました。

私自身のことなんですが、この夏は合宿で長野県以外に兵庫県の神鍋高原で西日本の医科大大会の手伝いや、滋賀の朽木村での国体関係のお手伝いなどを、涼しいはずの高原がとても異常な暑さで熱中症対策に大わらわでした。私もここに来て、二、三日、寝込んでしまいまして、人間には勝てないものが二つあると言われています。年齢と時代には勝てないというふうに言われてるんですけれども、回復力の遅さに、年齢を非常に感じているところです。まだまだ暑い日が続きますけれども、皆さんも体調にはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

以上です。

徳永博正 委員長職務代理者

今、委員長がふれられた市長との懇談会については、枚方市が教育文化都市として打って出ていくということに向け、市長とさまざまなことをお話しする機会があってよかったと思います。その点については、これからどういうことをきちんと柱として立ててやっていくかということについて、なお一層市長部局と教育委員会とで考えていく余地はある、むしろそういうことをやっていかなければいけないということは改めて感じました。

私が、前からある大学で教職志望の生徒に向け、夏に3回生を対象に話をする機会がふえております。今年で3回目になる機会がございまして、毎年申しておりますので、報告しておこうと思います。去年までは女子大のほうへお世話になっており、大学生と話す機会が多かったんです。今年はそれをやめましたので、何か月ぶりかにそういう若い人と話をする、非常にいい機会だったのですが、その中でいただいたテーマが「教育時事」というものでした、去年はいじめの問題を中心にお話したんですけど、ことしは例の体罰のこと、この1年の間に大きくクローズアップされましたので、そのことを取り上げました。ただ、社会科の教師でしたので、体罰について歴史的に見てみようということで、そういう話をいたしました。

言ったことのポイントだけ申しますと、振り返ってみて日本の歴史の中で、親子の間柄、あるいは学校というようなものの中で体罰ということが実際はどうだったんだろうかと考えると、江戸時代、文献が残っているところから明治にかけて、外国人が驚くほどに日本は体罰がないということで知られていたということです。ご存じかとは思いますが、江戸時代は鎖国中でも外国人は何度も来ますし、幕末にはたくさん来ます。日本はほとんど体罰が行われてないということで皆びっくりして帰ったのが本当のところですし、日本の国内では子育ての本などを見ても、親子、家庭の中でも、あるいは藩校や寺子屋の中でも、体罰を当然のように前提としているということは、普通はないんです。罰は与えますけどね。いわゆる体罰いうことは、日本の伝統の中には実はほとんどないんです。ところがヨーロッパなどでは、それは普通のことです。むちで打つとかですね。だからヨーロッパではびっくりしてるんです。それは、戦国時代から明治にかけて何百年の間、日本を訪れた外国人たちが共通に驚いたことです。明治になって新政府ができ、最初に教育令というものが発布されたとき、体罰は禁止するということを既に明文にしています。明治30年にそれが改正され、小学校令の中の文言は、実は今の学校教育法の11条の体罰を禁止する文言と全く同じです。文語が口語に変わっただけです。文語で小学校について書いてあった言葉が、学校教育法で小学校だけじゃなくて書いてあるものと同じなんです。これは実は世界の中でも非常に早いんです。そういう形での体罰禁止規定がフランスよりも早かったんです。これは歴史的事実です。にもかかわらず体罰が今のように問題になる状況が起こってきている。近代になって明治以降、大正、昭和、あるいは戦後に至ってです。これは一体どういうことなんだろうかということについて、歴史を振り返ってみて、改めて考えさせられることがありましたので、それを学生に資料とともに紹介しました。

学校の教育、それは親子の間、家庭とは違うので、それぞれに考え分けなければなりませんが、我が国の教育の伝統の中にあったものという意味をもう一度呼び起こしてみる必要がある。厳しく指導するのだけど、そこに愛情があるか。しつけは厳しくするべきだと考えられていますが、体罰を加えるということとは違うんですね。ところがヨーロッパ、アメリカでは体罰を加えることは当然視されてきていたわけです。今でもアメリカの一部の州やイギリスでは体罰が認められています。これはデュー・プロセスに従って行うわけですね。腹立って怒り、感情的に殴ったり蹴ったりするのとは違います。こういう行為をした子どもに対しては別室でむちを何回か当てるとかですね。そういう形で、デュー・プロセスに従った体罰というのは今でも現実に欧米の中にはなお残っています。どんどんなくなっていますけどね。廃止していってるところが多いんですけど、イギリスは一旦なくしたのにまた復活してるわけです。そういう教育的な伝統の大きい違いというものを感じるとともに、今、日本の体罰の状況って一体何なんだろうなということをちょっと考えてみていかなければいけないということで、学生には話をいたしました。

もう一つは、子どもにとっていろんな状況があるのですが、私が一番気になってることは、若者について、よく内向きであるということが言われることです。留学生が減っているなど、いろんなことで言われます。それは確かにそうであり、我々みたいに何でもありという気持ちでぶつかりながら大きくなっていった世代と、今の若い人たちは違う。そういう面で何か小さくおさまってるというか、内向き志向が強いと、こういうふうによく言われます。それは実はかなり当たってるのかもしれませんが、何よりしかし、我々自身、大人が日本の戦後の社会が内向き志向を一層強めてきているがゆえにそうなってるという面は否めないだろうと思います。根本的な問題として私は常に感じておりましたので、内向き志向、内向きな社会のあり方ということにちゃんと目を向けないといけないということを申しました。その他にもいろいろお話をし、私にとっては随分勉強する機会となりました。また何かの折々に、委員会の会議等でも、そのテーマに触れて申し上げることがあればと思っております。

以上です。

山下薫子 委員

お話がありましたが、先月の竹内市長との懇談会では、子どもたちの学力向上に関することはもとより、健康づくりや文化・芸術面といった情操教育についても話題がおよびまして、市長の非常に幅広い教育へのお考えをお聞かせいただけ、お互いに意見交換ができましたことを有意義な時間であったと思っております。

次に、6日ですが、26年度中核市移行後の教職員研修についての第1回目の政策会議が行われまして、これまでの研修の概要と今後の方針を大まかに聞かせていただきました。会議の内容から、教職員研修が学校教育において非常に大きな意味を持つということを私も再度認識した次第でございます。その際に、私は民間企業に勤める者として驚きの念をお伝えしたのですが、1年に何度も、そして勤続何年たっても研修が行われるということは、一般社会から考えると非常に珍しいことだと感じています。それは法令に基づくことであっても、ある意味で教育委員会という組織があってこその実績だと思いますし、教員という職業が人間を育てるという意味で特別な選ばれし職業だからこそ、今の研修制度ができ上がってきたのではないかと感じています。そういった意味では、先生方には常に自己研鑽を重ねていただかねばならないということであろうかと思います。いわゆる企業間の転職というのはよくありますが、そういう状況の中で、「人は最初につかった産湯を絶対に忘れない」という言葉を私は勤め先でよく耳にしました。それが非常に印象に残っています。教員の世界でも、初任者の時代に体験することとか出会う人というものはとても大切で、社会人として始まりに学ぶことはその人の心身にもうしみ込んでくるものだと思います。そういう観点からも、初任者研修に求められることはとても重要であろうと思います。事務局では、これから26年度に向けて研修計画を作成していただくのに、残り時間も少なくて本当にご苦労も多いかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。

以上です。

吉村雅昭 委員

市長との懇談、非常に有意義だったということは各委員の皆さんがおっしゃったとおりだと思います。

8月6日の政策会議の部分の研修等の今後のあり方ということで、いろいろ意見を言わせていただきました。

先日、私が勤めている大学の生徒で、採用試験に合格しまして、府立の支援学校の教員になっている者がおりまして、話をする機会がありました。学校の様子とか、普通科の学校ではありませんので、特徴的な話をしている中で、初任者研修の話がありました。

初任者研修の様子を聞くと、すごく真面目で採用試験を現役で合格した学生なんですけども、なかなか大変です、とのことでした。彼の中では義務として行かないといけないという思いで、管理職から言われて行っているが、研修内容自体に魅力がない、という言い方をしています。

彼は採用枠は実は普通科なんですが、たまたま支援学校に初任として行ってるということです。その研修の中身自体がもう一つぴんとこないということで、行ってはいるけれど本当に自分が行ってよかった、学校へ持って帰ってみんなに話をしようというところまで思えず、あまり自分自身のプラスになってないということを正直に彼自身が言っていました。

ほかの学校業務等がある中で、時間割等を配慮して行っているわけですけども、行った以上はメリットがあり、また行きたいなとか、次は何だろうというわくわく感とか、そういうものがないと、初任者から研修等についての考え方が今後ずっと続いていくことにもなり、そうなると、あまり魅力を感じないのではないかということを言いましたので、あなたがこれから教員で長くやっていくためには、やっぱり自分自身が客観的な考え方を持つということも大切にしながら、しっかりメモをして、自分の今後の財産にしていかなければいけない、と彼には話をしました。 枚方市で来年度の研修等を考える中で、また参考になる意見があれば言っていきたいと考えています。

それから、この前の豪雨のことですが、今日も被害等の部分をちょっと見せていただきました。学校がこれから始まったときに、台風も含めて、子どもたちの登下校の安全については、不審者や交通安全など、いろいろな要素はあると思いますが、こういう気象条件の急速な変化によって、例えば登校中や下校時間に大雨が降ったらにどうなるのか、学校としてどのように判断するのかというようなことは、一般的な対応ということではなく、ピンポイントの個別の対応がこれから求められていることがあると思います。

例えば登下校のときに側溝があふれて道路か溝かが非常にわかりにくいところに子どもがはまってしまって流される、ということも可能性としては十分あるでしょう。そういう場合の対応マニュアルといいますか、学校として、突発的な気象の変化などは、今後、細分化して対応を考えておくということもしていかないといけない時代になってるのかなと感じました。

それからもう一つ、投稿サイトへの投稿が社会的な問題になっています。アルバイトをしている人が職場での様子をおもしろおかしく投稿し、それに対する批判が噴出するというものです。今日もニュースで、警察車両の上に乗った様子を投稿したことを言っていました。これは逮捕されています。投稿をおもしろおかしくやる、それ以前に一般的なモラルの問題です。情報機器を自由に使える世代ですが、情報モラルの考え方以前として、社会的な規範意識がどう育ってきて、このような受け狙いのようなことをするようになったのか。ひとつ間違えますと、いじめなどがネットの中に流出する可能性というのは十分考えられます。子どもたちのほうがずっと先を行っています。子どもたちが安易に使うLINEとかいうことに対して、こちらもそれに負けないぐらいの感覚を持ちながら対応することと同時に、やはり社会的な規範ということをきちんと本当に早い段階から育てていく。これは学校だけではなく、家庭や地域が一体となってやっていかないと、とんでもないことがまた発生するんじゃないかという気がします。

各地のアルバイトによる投稿サイトの問題が、身近に発生する可能性もあるのかなということを感じましたので、所感として述べさせていただきました。以上です。

南部一成 教育長

教育委員会主催の事業ではなかったのですが、市内の小中の児童・生徒が参加したことで、小中の絵画コンクールとこどもミュージカルを見てきました。子どもの一生懸命さが伝わってきて、非常に感動する場面を見させていただきました。こどもミュージカルは25日だったのですが、子どもの発表を見ている親御さんが涙ぐんでいたというような話も聞きました。

最近話題になっています、松江市の学校図書館でのはだしのゲンのことですが、今朝の新聞でも教育委員会事務局での手続に問題があったという記事がありました。従来の事務処理では認められていた状況かもしれませんが、子どもの成長のためになっているのか、という視点をを基本に物事の判断を進めていく必要があるということを改めて感じさせられたところです。

枚方においては、そういう形ではなく、政策会議や協議会など、いろいろな形で協議をさせていただいているところですが、改めて教育長として、独断で判断をしないように十分協議をさせていただきたいということを考えさせられました。

以上です。