広報ひらかた

おしえて ひこぼしくん 枚方の地名 最終回

楠葉(くずは)

 楠葉は有名な歴史書「日本書紀」と「古事記」の両方に登場するんだ。「日本書紀」によると西暦507年に継体天皇が樟葉宮で即位したんだよ。樟葉宮跡の位置は分からないんだけど、交野天神社辺りだったと推定されているよ。一方で「古事記」には少しユニークな話が。崇神天皇の叔父さんが反乱を起こし、戦いは天皇が勝利。反乱軍の兵士は淀川を渡って対岸に逃げるため、船の渡し場がある今の楠葉までやってきたんだ。兵士は追いつめられた恐怖のあまり漏らして袴を汚してしまったんだって。それからその場所は「クソバカマ」と呼ばれ、のちに「クズハ」になった、と書かれているよ。

 ところで中学校は「楠葉」で小学校は「樟葉」と、漢字が違うのはどうしてか知ってる?明治22年、楠葉村と船橋村が合併して誕生したのが「樟葉村」なんだ。「日本書紀」に登場する「樟葉」にちなんだんだって。楠葉村の人が船橋村の人に気を使ったのかな? 樟葉村は昭和13年に枚方町と合併するまで50年間続き、その間にできた樟葉小学校や樟葉駅には「樟」が使われたんだ。枚方町と合併して樟葉村がなくなった後にできた中学校などには「楠」の字が使われているんだけど、小学校は「樟」の字に統一されているんだよ。