広報ひらかた

おしえて ひこぼしくん 枚方の地名 その17

田口(たぐち)

 「田口」という地名は、8世紀〜9世紀の中頃にかけて土地の有力者だった田口氏に関係があるんだ。山田交番前にある小さな石塔のことは知っているかな?仁明天皇の母方のおばあさん「田口姫」のお墓といわれているんだ。平安時代の歴史書「続日本後紀」には、仁明天皇が田口姫に最高の位「正一位」を贈って今の田口付近のお墓に墓守を置いた、と書かれているんだ。当時はもっと大きかったのかもしれないね。平成26年には市登録文化財になったんだよ。

 「たぐち」という読みは昭和49年、市役所が町名の住居表示として決めたけど、地元では昔から「たのくち」と呼んでいるんだ。江戸時代の文書にも「田ノ口」や「田の口」と書かれているし、今でも「たのくち」と言う人は多いんじゃないかな?

 ところで、田口1丁目の山田神社には珍しい民俗行事があるんだ。毎年12月23日頃に巨大なしめ縄を参道に吊るして集落の魔よけや豊作をお祈りする「勧請縄」のことなんだ。縄は、田口と出屋敷が10の組に分かれて毎年順番に作り、奉納するんだけど、その時に縄を担いで伊勢音頭を歌いながら練り歩く組もあるそうだよ。