広報ひらかた

市民登場 No.691

プロレスで枚方を盛り上げる

田中 祐樹さん

◆たなかゆうき フリーのプロレスラーとして関西を中心に活動。スポーツトレーナーとしても数々の資格を持ち、娯楽格闘技サークル「ISHIDO(イシドウ)」を主宰。大垣内町在住。35歳。

 「カーン」。日曜の昼、川原町商店街にゴングが鳴り響く。店が立ち並ぶ路上、マットもロープもない「リング」で突如プロレスが始まった。身長171センチメートルと、レスラーとしては小柄な体からくり出される必殺技の飛び蹴り「ひらかたカッター」で観客は大盛り上がりだ。月に一度、商店街の昼飲みイベント「五六呑道(ごろくのみち)」でプロレスを始めて3年。観客の飛び入りも大歓迎で、子どもから大人まで楽しめる恒例イベントになった。「一緒に盛り上がれるのがプロレスの魅力。みんなを笑顔にできて最高です」。

 幼い頃から運動と漫画が好きで「キン肉マン」が少年時代のバイブルだった。小学校の昼休みは毎日のようにプロレスごっこ。「気付いたら夢はプロレスラーでした」。大学時代、「気軽に格闘技を楽しめる」と通い始めた格闘技道場の師匠から、プロレス団体との試合の誘いを受けた。突然で驚いたが「もちろん出ます!」と即答した。技もほとんどできない素人には弱々しいドロップキックが精一杯。結果は惨敗だったが、憧れのリングに立った感動は「今でも忘れない」。大学卒業後は大阪プロレスに所属。目のけがで一度は退団したが、妻の死産をきっかけに命の尊さ、そして自らの人生を見つめ直した。「後悔しないように自分のやりたいことをしたい」。25歳で再びプロレスの世界に舞い戻った。

 現在はフリーで月3試合〜6試合をこなす。「生まれ育った枚方には愛着がある」と4年前から枚方まつりでも試合を行う。今年はデビュー10周年。9月にはメセナひらかた会館でプロレス大会を開く予定だ。「いつか枚方といえばプロレスと言ってもらえるようになりたい」と大きな目標を掲げる。「今はひらパーが有名ですが『ひらかた兄さん』を自任する身としては負けていられない」。リングに立つ日々は続く。