広報ひらかた

竹内市長の市政日記

多彩な歴史の上に豊かな未来を築く

◆毎年5月頃に、関西医科大学の新入生に向けて枚方の歴史を中心とした特別講義を行っています。全国から集まる学生の中には「枚方」の読み方を入学後に知った人もいる中で、「ひらかたが『日本書紀』にも記された古い地名であることに驚いた」「貴重な歴史文化遺産が数多く残ることに興味を持った」など、学びの故郷となる枚方に対する関心を深めてもらえる貴重な機会であると感じています。
◆枚方の地には古代より人の営みが息づいてきました。有力な豪族の存在を伝える禁野車塚古墳や、継体天皇が即位したとされる樟葉宮跡伝承地、平安時代に惟喬親王が花見を楽しんだ渚院など、歴史文化遺産が数多く残されています。また、こうした郷土の歴史に親しみ、地域のまちづくりに生かそうとする市民主体の取り組みも活況を呈しています。
◆その一つ、8周年を迎えた「枚方宿くらわんか五六市」は、江戸時代に宿場町として栄えた面影を残す歴史街道の散策を楽しみながら、こだわりの雑貨など約250の店舗を巡る手作り市として毎回多くの人でにぎわいます。また、国の特別史跡・百済寺跡の歴史的価値を広めるために毎年5月に開かれ、15回目を迎えた「枚方・百済フェスティバル」では、古代衣装を身に着け、民族楽器を打ち鳴らして練り歩くパレード隊の姿に、多くの人が歴史ロマンを堪能しています。郷土の歴史文化に注がれる関係者の情熱に、心からエールを送りたいと思います。
◆枚方の歴史を語る上で忘れてはならないのが、多くの死傷者を出した禁野火薬庫の大爆発などの先の戦争にまつわる悲しい過去と、その後の平和に向けた市民一人一人の営みの歴史です。今年は終戦から70年の節目に当たるため、本市でも改めて平和の大切さを考えるイベントを開催する予定です。
◆過去を振り返り、現在のまちの姿に目を向ければ、郷土の歴史への理解や文化遺産への愛着や誇りが、まちづくりの礎になっていることを強く実感します。市長就任以後、機に応じて郷土の歴史を学ぶにつれ、枚方への思いを強くしています。