広報ひらかた

ひらかた偉人伝 その9

枚方ゆかりの有名人を紹介

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尺八を全国に広めた中尾都山

 尺八は奈良時代に中国から伝わった縦笛の一つ。虚無僧と呼ばれる僧侶が修行で日本各地を巡りながら吹く楽器というイメージがあるけど、都山さんはそんな尺八を誰もが楽しめる楽器として全国に広めた人なんだよ。

 明治9年、伊加賀の裕福な油問屋に生まれた都山さんは3歳で父親を亡くし、家計を支えるために箏曲(琴)を教える母親の元で、尺八を始めたんだ。17歳から2年間は虚無僧として修行し、教室を開くまでに上達。独自に作った楽譜を出版したり新しい曲を次々に発表したりしてお弟子さんは全国に増え、「都山流」は日本最大の流派となっていったんだ。28歳の頃、日露戦争の勝利を祈願して石清水八幡宮にこもって作った「岩清水」は美しく爽やかなメロディが人気を呼び、不朽の名作と言われているんだ。今の岡東町には道場や洋館が並ぶ約600坪の立派なお屋敷を持っていたんだよ。

 都山さんはその後、東京や京都に活動の拠点を移し、50歳を過ぎた頃には演奏活動をやめて弟子の育成に打ち込み、80歳で亡くなるまで指導に力を尽くしたんだ。尺八の素晴らしさを後世に引き継ぎたかったんだね。