広報ひらかた

ひらかた偉人伝 その6

枚方ゆかりの有名人を紹介

家族みんなで読んでね!

伝統の窯を枚方へ 吉向萬三郎(五世松月)

 吉向焼って知ってる?大阪でただ一つ残る伝統的な「やきもの」のことだよ。今から210年前の江戸時代に十三で始まり、初代松月は11代将軍徳川家斉に茶道具の一つで和菓子を入れる「食籠」を差し上げたんだ。代々の名品は東京国立博物館などに所蔵されているよ。

 明治44年、5代目の萬三郎さん(五世松月)は51歳のとき、開通したばかりの京阪電車の社長の誘いもあって、窯を大阪から美しい自然に囲まれた枚方の岡山手へ移したんだ。洒落っ気があった萬三郎さんは、画家や落語家など大阪の文化人が集う「達磨会」のメンバーとして、今の枚方公園~御殿山にまたがる大規模な茶会を計画。スケールの大きさに新聞が記事にしたほどなんだ。また、枚方との関わりをとても大切にしていて、江戸時代の庶民の器くらわんか茶碗の復元に取り組んだりひらパーの前身、枚方遊園に絵付け体験ができるお店を出したりしたんだ。吉向焼は広く親しまれ、昭和54年まで約70年間枚方で営まれたんだ。現在は交野市の私市に窯を移し、9代目が伝統を受け継いでいるよ。