広報ひらかた

新春インタビュー

「走る男」 森脇健児さん

御殿山出身

「走る男」として全国のマラソンイベントに引っ張りだこのタレント・森脇健児さん。第一中学校の陸上部時代の思い出や再ブレイクまでの苦難の道のりを聞きました。

京阪電車と競走した一中の陸上部時代

枚方での思い出といえば?
陸上との出会いですね。兄の影響で中学から陸上部に入ったんですが、元々足は速い方ではなくて。でも、顧問の先生の言うこと聞いてサボらず練習してたら記録がぐんぐん伸びてのめり込みましたね。
京阪電車と競走していたそうですね?
御殿山駅と牧野駅の間にある直線の道路でね。特急は無理でも普通には勝ててた(笑)。今も元旦に実家帰ったら当時の練習コースを走るんですわ。変わる町並みとか、ぜんぜん変わらない店とか眺めながら。「あれ?散髪屋のおやじが若くなってる!」と思ったら、実は息子さんだったとかね。もう映画の「バック・トゥー・ザ・フューチャー」みたいなもんですよ。
平成27年の新年も?
元旦に走る予定です。恒例ですわ。
高校は陸上の強豪・洛南へ進学。地獄の練習だったとか
全国で勝つためですからね。毎朝6時13分の御殿山発に乗って7時半前に学校着いて朝練。昼休みに筋トレして、放課後練習して帰るのは夜の10時か11時でしょ。くたくたでした。ただ、知らん間に慣れてくるんですよね。初めはほんまにきつかった。陸上やってる息子が高校上がる時に、「人生で一番きついのが高一や。覚悟しときや」って言いましたわ。

野望にあふれていた20代

20代でテレビのレギュラー12本と大ブレイクしましたね
大阪、京都、東京で番組持ってね。そこにドラマも入ってスケジュールはいっぱいいっぱい。自分でも何がなんだかよく分からん状態でしたね。
21歳の時に「広報ひらかた」が取材しているんですよ
(昭和64年1月号「市民登場」を手に)これ、覚えてますわ!テレビ局の楽屋で取材してもらったんや。(見出しを見て)「大阪一めだつ男になるつもり」やて。野望にあふれていましたからね(笑)。
お金を儲けたら長尾に家を買って住みたいと話していました
実際、見に行ったんですよ。穂谷とか長尾とか。小学生の時にキャンプ行って、自然の多さに憧れていましたね。今、住んでいるところも雰囲気は似てますよ。
そして、低迷の時代に…
30歳でレギュラーたった1本ですわ。波もいつかなくなるやろうと思ってたけど、また頑張れば取り戻せると甘いこと考えてました。結局17年間、同じ状況が続きました。
どう乗り切ったんですか?
高校の練習よりマシやと思うたんです。精神的にはきついけど体力的には楽やなって。あの練習に耐えられてんから絶対に耐えられると思いましたね。逆に時間ができたので、今までできなかったことを全部やってやろうと。映画観まくって陸上競技もやりまくって、相撲も見るようになって。トークのネタを貯金するんやって気持ちを切り替えていましたね。

芸人としてまっすぐ正直に

別の事業に手を出したりは?
事業には事業のプロがいますからね。勝ち目ないでしょ。それに、そんなことやって小銭を儲けてしまうと顔が変わる。芸人じゃなくなるんですわ。ぼくらは毛穴から芸人のオーラを出さないといけないですから。
テレビ番組「走る男」が転機になりましたね
森脇健児が一番世の中に必要とされていないときに集まってくれたスタッフとやったんです。コケたら引退しようと思ってました。番組では一歩も嘘つかんとこうと決めたんですわ。温泉入るシーン多くして裸見せてね。ほんまに走ってる体か一発で分かるでしょ。

誰にも負けないステージへ

今や「走る男」としてランニングイベントにひっぱりだこですね
毎週のように各地のマラソン大会にゲストランナーで呼ばれてます。みんなと走って触れ合えるっていうのはぼくにとって天職です。芸歴30年になるけど誰にも負けないステージを作れたと思える。すごく今楽しいんです。こつこつ積み上げてきた仕事やつながりが、ボディーブローのように効いてくるんですわ。

当たり前のことを大切に

大学生の息子さんと高校生の娘さんがいらっしゃいます。子育てで大切にしてきたことは?
町内の人に会ったら頭下げて挨拶するとか、ご飯食べに行ったときに「ごちそうさまでした。おいしかったです」って声を掛けるとか。当たり前のことを当たり前にして見せることですかね。思い返すと自分の親父もそうやったなと。
最後に枚方市民へエールを!
47都道府県走ってきたけど、枚方は活気のある若いまちやと思います。ニューファミリーも多い。大学もいっぱいあるから、学生さんと市が一つになって盛り上げてほしいですね。地元、枚方にはいつまでも元気でいてほしい。

昭和42年2月5日枚方市生まれ。17歳でオーディションに合格し芸能界入り。テレビ・ラジオで幅広く活躍。月間250キロメートルのトレーニングや大会への参加などアスリートとしても活動する。松竹芸能所属。47歳。

※「走る男」シリーズ…森脇さんが日本全国を走破する内容のテレビ番組。地元の人たちと伴走し交流する姿が話題になった。