水道水ができるまで
川の水は、そのままでは飲むことができません。浄水場で水処理を行なって、安心して飲める水道水をつくります。
では、川の水がどのようにして飲み水になるのでしょうか?
まず、淀川の水は磯島取水場で取り入れられ、中宮浄水場の第1・第2浄水場で処理されます。
START…磯島取水場
淀川の水を取り入れます
<沈砂池>
磯島の取水口から取り入れられた淀川の水は、沈砂池でゴミや大きな砂粒などを沈めてから、ポンプで中宮浄水場に送られます。
中宮浄水場の第1・第2浄水場
水のにごりを取り除き、ろ過します
- 薬品混和池
薬品混和池では、PAC(パック…ポリ塩化アルミニウム)という凝集剤を用いて、水に含まれているにごりを固まりやすくします。 - フロック形成池
次に、フロック形成池では、水をゆっくりかくはんし、水の中の汚れの固まりをどんどん大きくします。 - 沈でん池
沈でん池では、フロック形成池でできた固まりを沈めます。
ジグザグに傾いた傾斜板によって、汚れを早く沈めることができます。
沈んだ泥は排水処理施設に運ばれて処理されます。 - ろ過池
ろ過池では、沈でん処理が終わった水を砂やじゃりの層を通してろ過し、小さな不純物をとり除いてきれいにします。
そして、更に安全で良質な水にするため、高度浄水施設に水を送り出します。
このあと 高度浄水施設では、最先端の技術による水処理を行ないます。
沈んだ泥や汚れはどうしてるの?
排水処理施設
沈でん池やろ過池で沈んだ泥や汚れは、排水処理施設で脱水処理を行い、泥の固まり(ケーキ)にして産業廃棄物として処理します
ケーキの量は1日平均3トン弱にもなります。
昭和56年ごろから、琵琶湖の富栄養化により、水道水がカビ臭いといった苦情が多数寄せられるようになりました。また、発ガン性が指摘されているトリハロメタンや農薬なども報告され、水への関心が高まってきました。
枚方市ではこれらの問題を解消するために、昭和63年から3年間にわたって高度浄水処理の実験を重ね、オゾン処理と粒状活性炭処理を加えることによりカビ臭についてはほぼ100%、トリハロメタンについても水質基準値の10分の1まで低減できることがわかりました。
この結果をふまえ、平成5年度から高度浄水施設の建設事業に着手し、平成10年10月には市内全域に高度処理水をお届けすることができるようになりました。
高度浄水処理とは
- オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせた水処理方法で、最先端の技術を用いて実施されています。
高度浄水処理による効果
- 過マンガン酸カリウム消費量
- 原水(平成11年1月の淀川の水)・・・・・・・・・・6.5mg/リットル
- 高度浄水処理前の水道水(平成10年1月)・・2.2mg/リットル
- 高度浄水処理後の水道水(平成11年1月)・・0.9mg/リットル
- トリハロメタン
- 高度浄水処理前の水道水(平成10年1月)・・0.007mg/リットル
- 高度浄水処理後の水道水(平成11年1月)・・0.001mg/リットル
- 紫外線吸光度
- 原水(平成11年1月の淀川の水)・・・・・・・・・・0.034mg/リットル
- 高度浄水処理前の水道水(平成10年1月)・・0.014mg/リットル
- 高度浄水処理後の水道水(平成11年1月)・・0.005mg/リットル
- 過マンガン酸カリウム消費量 … 水中の有機物を酸化分解させるのに必要な過マンガン酸カリウムの消費量。この数値が高いと水に渋みがあり、消毒のための塩素が多く必要になる。
- トリハロメタン … 水中に含まれている有機物と消毒のための塩素が反応して、浄水過程で生成される。発ガン性の疑いが指摘されている。
- 紫外線吸光度 … 水に投射した紫外線が吸収される量。数値が低いほど水に溶け込んでいる不純物が少ない。
沈でん・ろ過の処理が終わった水は、いったん高度浄水施設の着水井に入ります
- オゾン処理施設
沈でん・ろ過の処理が終わった水にオゾンを接触させます。
オゾンの強力な酸化作用によってカビ臭のもととなる物質や微量な有機物質などを分解します。
オゾンは酸素原子が3つ結合した気体で、
強い酸化力を持っています。

- 活性炭処理施設
オゾン処理された水は、さらに粒状活性炭吸着池を通過します。
吸着池には直径1ミリほどの粒状の活性炭が約2.5メートルの厚さに敷きつめてあります。
粒状活性炭には、目に見えない小さな孔が無数にあいています。
オゾン処理水が吸着池を通過する間に、水中に残っているカビ臭物質や微量有機物質がこの孔に効率よく吸着されて取り除かれます。
粒状活性炭の断面(モデル)
塩素混和池・浄水池からポンプで配水池へ
活性炭処理の終わった水は、塩素混和池に送られ塩素剤で消毒されます。
枚方市水道局は次亜塩素酸ソーダという塩素剤を使用しています。
そして、きれいになった飲み水を貯めておく浄水池から、ポンプで市内の配水池へと送り出されます。
配水施設(配水場と配水池)は水道水を貯えておき、使われる量に応じて市内のすみずみにまで配る施設です。
配水施設は主として高台に作られていて、水が高いところから低いところへ流れる原理を利用して、勢いよく水が出るようになっています。
- 配水池(ポンプ設備がない施設)
- 配水場(ポンプ設備がある施設)
市内には網の目のように配水管が走っていて、ご家庭の蛇口まで水をお届けしています。
水を送るための水道管をつなぎ合わせると990キロメートルにも達します。
これは枚方市から北海道室蘭市までとほぼ同じ距離になります。
枚方市の配水系統は大きく2つに分かれます。
ひとつめは浄水場からまず田口山配水場に送られ、そこからおもに市の北部・中部に水道水を供給する系統です。
もうひとつは春日受水場に送られる系統です。春日受水場では中宮浄水場で処理した水だけでは足りない分を大阪府営水道の村野浄水場から受水しています。この府営水と中宮浄水場からの水を合わせて、東部・南部地域に水道水を供給します。
その他、香里受水場でも府営水道の水を受水し、南部地域に供給しています。
最終更新日:平成18年(2006年)4月25日
