1200人の市民が森繁久彌さんを偲ぶ 〜枚方市市葬 名誉市民・森繁久彌さんを偲ぶ会〜

知床旅情の大合唱に遺族も感涙
枚方出身の国民的俳優で、昨年11月10日に96歳で亡くなった森繁久彌さんを偲ぶ会を、2月6日、市民会館大ホールで開催しました。枚方市の名誉市民だった森繁さんを偲ぼうと会場には市民やご遺族など1200人が訪れ、戦後を代表する国民的俳優として活躍した森繁さんの功績を振り返り、森繁さんの故郷が枚方であることに対する誇りを胸に刻みました。

- オープニングは枚方市歌の斉唱で始まりました。
大正2年に現在の枚方上之町で生まれ6歳までを枚方で過ごした森繁さんの生い立ちから晩年までを朗読と映像で振り返りました。壇上のスクリーンには、森繁さんの生家や映画『夫婦善哉』が封切られた際に森繁さんが枚方を訪れたときの様子などの写真が次々と映し出されました。
朗読を担当した枚方なぎさ高校3年の西尾雪音さんは、「すごく緊張しましたが、気持ちを込めました。」と話しました。
全員で黙とうを捧げた後、竹内脩市長が「森繁さんは常に多くの人との交わりの中で、私たちに元気と笑顔を届け、生きることの素晴らしさや、夢、希望を教えてくれました。あなたの偉大な功績や、素敵な人生を若い世代にも語り伝えていくことを誓います」と追悼の言葉を述べました。続いて、榎本正勝市議会議長が「森繁さんの悠々と歩んでこられた人生は41万市民を励ますものです」と森繁さんの功績を称えました。
- また、昨年12月、国民栄誉賞を贈った内閣の平野博文官房長官も東京から駆け付け、「森繁さんの軽妙な話術は、戦後の復興に忙殺されていた国民を勇気付けました。偉大な俳優である森繁さんの故郷が枚方市であることに誇りと感動を覚えます」とあいさつしました。
続いて、曽祖父が森繁家の執事を務めていた眞先友宏さんが、森繁さんに長男の名付け親になってもらったエピソードなどを交えながら「森繁さんはいつも枚方のことを気にかけておられました」と思い出話を披露。 また、平成8年に森繁さんが市民会館大ホールで講演したときのテープが会場に流されると、「枚方が私を名誉市民にしてくださり本当にうれしい」と話す森繁さんの肉声に、会場を訪れた市民らは聴き入っていました。
- 代表献花では、竹内脩市長、榎本正勝市議会議長、西田政充同副議長、来賓代表をはじめ、森繁さんの孫3人、ひ孫4人など11人のご遺族と、所属事務所代表が白い花輪を祭壇に捧げました。
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市少年少女合唱団や枚方合唱協会、メサイア公演参加者の有志ら約100人がミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の劇中歌など森繁さんゆかりの曲を合唱しました。童謡「ふるさと」に続き、最後は会場全員で森繁さん作詞作曲の「知床旅情」を合唱。会場が一つになった歌声に遺族らが涙をぬぐう場面も見られました。
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最後に、遺族を代表して、森繁さんの二男・建(たつる)さんがお礼のあいさつをしました。遺影の森繁さんと同じ眼鏡をかけた建さんが壇上に上がると、会場からは父親とそっくりの姿に「おー」とどよめきの声が沸きました。「父は生前、よく枚方、枚方と言っていました。晩年は特にその傾向が強く、枚方を心底ふるさとと思っていたのだと思います。どうか皆さんの心の片隅に、できるだけ長く、森繁久彌の名を残していただきたいと思います。このように素晴らしい会を開いていただき心から感謝しています」という建さんの言葉に、市民から大きな拍手が送られました。
- 正午から始まった第二部では、森繁久彌さんの芸能生活40周年記念として1976年に公開された映画『喜劇
百点満点』(東宝映画)を上映しました。上映に先立ち、映画評論家の奥田均さんが、「当時の東宝映画は二本立てで、1本に森繁さんの社長シリーズや駅前シリーズをあてることが多かった。東宝は森繁さんに支えられていたのでは」などと日本映画史における功績を紹介しました。
市民会館大ホールのロビーでは、森繁さんの直筆色紙や手紙、写真など市民らから寄せられたゆかりの品々を展示しました。森繁さんに関する年表のほか、映画や舞台での写真パネルに多くの人が見入っていました。磯島の藤本清子さんは、「小さい頃から森繁さんの映画を見てきたからとても懐かしい。こんな俳優さんは二度と出て来ないのでは。同じ枚方の出身だと知って、とても誇りに思います」と話していました。
- 式典後、竹内市長は「偲ぶ会で森繁さんの足跡をたどることで、常に大衆にこだわり続けた森繁さんの人間としての大きさを改めて感じました。温もりのある偲ぶ会を開催できたのも、市民の文化芸術活動の基盤があったからこそで、市民のエネルギーや情熱のすごさを感じています。『これからも心の豊かさを持った、ぬくもりのある街であってほしい』という森繁さんの願いを胸に刻み、今回の成果を今後のまちづくりにつなげていきたい」と話しました。
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- 偲ぶ会の様子をケーブルテレビで放映
森繁さんを偲ぶ会は申込多数のため、会場に入れなかった市民も多かったことから、ケーブルテレビ・ケイキャットの市政情報番組「ここが知りたい枚方市」で放映します。
放送日時…3月1日(月曜日)〜28日(日曜日)午前9時・午後8時30分の1日2回(約20分、土日は朝のみ)。
また、完全収録したものを3月6日・13日・20日・27日のいずれも土曜午後1時〜2時30分に放送。
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最終更新日:平成22年2月8日
