「隻腕の剣士」こと高宮さんが教え子たちに、自らの体験談を熱く語る
幼い頃に事故で右手の肘から先を失いながらも剣道に打ち込み「隻腕の剣士」として活躍する高宮敏光さんが、6月18日、この4月から教壇に立っている市立第三中学校の全生徒664人を対象に、自らの体験談を語りました。
これは、生徒に人権意識を持たせ、努力することの大切さを学ばせようと行われたもの。片腕を失いハンディキャップを持ちながらも、強い意志を持ち剣道に打ち込み全日本学生選手権に出場するまでの強豪剣士になったこと、そして自らが巡り会ってきた指導者たちのように「子ども一人ひとりの良さを引き出せる先生になりたい」と一生の仕事として教諭になることを目指してきたことなどを語りました。
「何事も挑戦してみないとわからない。自分の力を信じていればできないことはない」という信条をもち実践してきた体験談やハンディキャップをハンディキャップと考えない前向きな生き方など熱のこもった話に、生徒は真剣に聞き入っていました。
高宮さんは、この人権学習会を通じて生徒たちに「何事もやってみないと始まらないことがたくさんある。自分で考え試行錯誤し努力することで、成功につなげていく大切さを学んでほしい」と話しました。
高宮さんの話を聴講した1年生の江草妃絵さんは「片腕でハンディキャップをものともせずにあきらめない姿勢がすごい。やってもいないのに簡単にあきらめたらいけないことがわかった」と、2年生の田中悠貴くんは「何事にも挑戦。真剣に剣道に打ち込んできた高宮先生はすごい。いろいろやってみないとわからない」と話しました。
また、3年生の上田海さんは「ハンディがあるのに夢を叶えたことがすごい。自分の力を信じて頑張ることの大切さがよくわかった」と話しました。
高宮さんは、小学校1年生の時、姉の影響で剣道に興味を持ち左手1本で習い始め、その後メキメキと腕を上げ、全国でも有数の強豪にまで成長(剣道三段)。左腕一本で上段の構えで大変攻めにくい戦法を得意とし、高校2年生の時にインターハイ出場(団体戦)、大学2回生の時には大阪学生剣道新人大会優勝、大学3回生の時には大阪学生剣道大会3位入賞する等輝かしい経歴を持ち、NHK「関西クローズアップ」等にも紹介されています。
小学生のときに適性を的確に見抜き、またハンディキャップを意識させないよう、分け隔てすることなく他の子どもたちと同じような厳しい稽古を課してくれた学校の先生に強い憧れを持つようになり、その後、障害を乗り越え念願だった教員採用試験に合格し、今春から市立第三中学校の保健体育科教諭となっています。
最終更新日:平成19年06月27日
