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広重の東海道五十三次を貝細工で再現

[2017年12月28日]

ID:16845

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歌川広重「東海道五十三次」を貝細工で再現

貝工芸 東海道五十七次 ~ 追悼 水田博幸展

くずはアートギャラリー 1月10日まで

枚方 船宿鍵屋

今年7月に80 歳で亡くなった枚方市在住の貝工芸家、水田博幸(みずたひろゆき)さんの作品展がくずはアートギャラリーで始まっています。水田さんは祖父の代から続く貝細工制作に従事する傍ら、貝を用いたオリジナル作品を発表し、貝工芸作家として真珠ブランド「ミキモト」も認める独自の地位を確立しました。また、枚方工芸会会長を長く務め、枚方市の文化芸術発展にも大きな足跡を残しています。

今回の展示作品は、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」を一点一点、貝細工で再現するという前例のないもの。広重の作品にはない枚方宿を含む伏見から大坂・京橋までの5点を含めた全60 点は、今年3月に水田さんから市へ寄贈を受けた。展覧会は1月10 日(水)まで(木曜休館)。入場無料。


日本橋 朝之景

今回展示している作品は、広重の浮世絵「東海道五十三次」55 点に、東海道の延長だった枚方宿を含む伏見~大坂・京橋の5点を加えた60 点。宿場の町並みや街道を囲む木々山や川、そこに暮らす人々の姿までが精密な加工で作り上げられています。

江戸・日本橋」で魚を担ぐ威勢のいい魚商の肌はドブ貝、「神奈川・台之景」では建物の間にある黄色い木は黄色がかった黒蝶貝を使用しています。

展示会場

一枚の貝殻から削り出されているパーツも多く、「由井・薩埵嶺」の海越しに見える富士山や「丸子・名物茶店」の藁葺き屋根、「見附・天竜川」の白い渡し船のほか、「岡崎・矢矧之橋」で画面の両端を跨ぐ大きな橋の欄干は、一枚の貝殻から削り出す限界の大きさ。「宮・熱田神事」で走る馬をつなぐ綱にいたっては、一枚の貝殻から削り出されたとはとても思えない、驚くべき精密さです。


貝工芸に用いられる貝

展覧会ではこのほか、水田さんが制作した「真珠宝飾五絃琵琶」の展示や、水田さんの仕事ぶりを紹介するビデオ上映もあります。また、地元・茄子作の自治会報に掲載した絵や、19歳~22 歳頃に描いたペン画の展示もあり、貝工芸にとどまらない水田さんの優れた美術センスを垣間見ることができます。会場を訪れた水田さんの妻、良子さん(77 歳)は、「この場に主人がいないのがとても残念ですが、皆さんが一生懸命見てくださって、うれしいの一言です。これが天然の貝殻で作られている、ということに注目していただければ」と感慨深く話していました。


「貝工芸 東海道五十七次 追悼 水田博幸展」

12 月22 日(金)~1 月10 日(水)午前10 時~午後7時、

くずはアートギャラリー(くずはモール本館ハナノモール3階)。

入場無料。木曜休館。最終日は午後6時まで。


<お問い合わせ>
産業文化部 文化生涯学習推進室 ☎072-841-1409、FAX072-841-1278


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