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「はじめて学ぶ水彩画」講座の様子をお知らせします

[2017年1月27日]

ID:8707

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「はじめて学ぶ水彩画」講座の様子をお知らせします。

センター主催実技講座2016「はじめて学ぶ水彩画」が1月13日(金)から全5回のコースとして始まりました。

講師は大阪教育大学名誉教授で二紀会委員の犬童徹先生です。講座終了後にはセンター1階ロビーで修了者展を開き、皆さんにご覧戴く予定です。

第1回 鉛筆デッサン「かたまりを描く」(1月13日)

「かたまり」を紙に描きます。学校では立体を平面で表現する練習として石膏像のデッサンから始めることが多いです。

1日4時間、2週間かけて1枚の石膏像のデッサンを仕上げます。今回の講座では、犬童先生が長い経験の末たどり着いた「かたまりを描く」エッセンスを教えていただきました。

今回はくだもの、野菜、たまごなどをモチーフとして鉛筆デッサンをしました。

「平面に形と奥行きを描くことが大切で輪郭線は形ではなく、凸凹のかたまりが形である。」

「かたまりの周辺は空間に見えるように描くこと、背景が紙に見えるうちは空間がまだ描けてないことになります。」

「かたまり、量感、奥行きを描きます。『空間と量感』を理解します。」

「モチーフの裏にどれ位のかたまりがあるかを感じるように描きます。写真を見て描く時もその裏を意識します。」など心構えをお聞きしました。

(実技実習)

  • 光を一方向から当て光と影(陰)を描きます。

教室の電気を左方向だけにして影(陰)の出方を確認しました。

左方向の光
  • モチーフの大きさを決めます。

実物の1.5倍から2倍の大きさで描きます。

レモンのデッサン
  • 自分に一番近いところを確認し、そこのコントラストを強く描く。

「このみかんの自分に一番近いところを強く描いてください。」

みかんの一番手前の部分を確認

(教室風景)

先生の作品を教室に展示しました。描くモチベーションが上がります。

先生の絵と教室風景

先生がひとりひとりに描いてみせてくださいます。鉛筆の使い方や練り消しゴムの使い方など。

先生の手助け

かたまりと共に空間を表現します。テーブルとの接点を見つけてテーブルに映った影を描きます。

湯のみの空間

先生の作品は1月16日から1階ロビーのガラスケースに展示し、センター利用者にもご覧戴きます。

作品展示

次回は水彩静物画です。

「絵の8割は構図、2割は色彩」先生手づくりの構図枠をお忘れなく!

第2回 水彩静物画を描く(1)(1月20日)

(モチーフについて)

いろんな形・豊富な色彩のモチーフが準備されました。

モチーフ写真正面

モチーフテーブルの場所は部屋の光の方向により決められました。

次にモチーフが並べられていきます。(奥行き・形・陰影などいろんな要素を考えられているようです。)

モチーフ写真真上から

(椅子とイーゼル)

先生は椅子の一脚一脚に座りながら、そこからのモチーフの見え方を確認されていました。

それと同時にイーゼルの位置と向きが決まりました。

椅子とイーゼルの写真

(画用紙の高さ)

くじ引きで席を決めました。どの席から見てもモチーフの明るいところと暗いところが表現できるようになっています。

イーゼルの横木の高さは視線が画用紙の中央にくるように各自が調整します。

椅子とイーゼルの間隔はひじを伸ばして腕全体で描けるようにとります。

腕を伸ばして描く写真

(構図)

「絵のよさは8割は構図、あとの2割は色彩で決まる。」

先生手づくりの構図枠を使ってモチーフをどのように画面に入れるかを決めます。

「一番描きたいところはどこかを決める。」

「描きたいものをより美しく描く。」

構図枠を使う

(鉛筆で描く)

鉛筆を使っておおまかな形で構図(モチーフの位置づけ)を決めます。

「鉛筆の端っこを握って大きく動かしください。」

「○○はどの辺、△△はどの辺とか、大きな位置づけを決めてください。」

「ここと、ここと、ここと3ヶ所はみ出してごらん。」

構図指導1
構図指導2

(水彩絵の具で描く)

筆は水彩筆6,8,12号と面相筆(一番細い筆)を用意しました。

先生はおもに面相筆で描いておられるそうです。

「筆の使い方に決まりはない。いろいろやってみてください。最初は太い筆で描くほうがよい。」

「筆の端を握り、絵の全体を見ながらひじをのばし、腕全体で描く。」

「手前を先に描くようにしてください。画面に奥行きが出てきます。」

「ポイントから描く。脇役から描かない。」

「一番手前の明暗を強くする。」

彩色1
彩色2

(使う色)

「緑色など中間色を使わないで青と黄や赤など原色を混色して描いてみてください。」

「そのものの色より明るい色から始め、明るいところを塗り残しておけばかたまりにみえる。」

「明るい暗いでかたまりを描いてください。模様や色に惑わされないように。」

「全部塗るとぺたっとなる。面と面の境目を白く残す。」

彩色4

「おもいきって塗り残してごらん。」

「影(陰)はブルーとかグリーンとか使ってください。たくさんの色を使ってください。」

彩色5

(バック)

「バックには静物に使った色を全部面として使ってください。」

「静物とバックの間には白い部分を残しておいてください。」

「描きすぎない。残すところは思い切って残してごらん。」

彩色6

皆さん構図がうまくいきました。次回は仕上げになります。

第3回 水彩静物画を描く(2)(1月27日)

今回は絵を仕上げます。どうすれば絵は仕上がるのでしょうか?絵が仕上がっていく様子をお伝えします。

「ぱっと見て目につくところが絵のポイントです。」

「ポイントの横をおもいきり暗くしてください。」

「まず手前にくるものをはっきり描きはじめる。」

「奥行きが50cmあるなら 50cmの奥行きを描いてください。」

作品1

「風船は手前にあるのでしっかり描いてください。人形は奥にあるのに人形の帽子の調子が強いので手前にきてしまっています。」

作品2

「手前の貝の艶がうまく描けています。赤の暗いところ明るいところを描いてください。」

作品3

「今、エプロンに目がいってしまう。エプロンのここが強すぎる。紙風船を丸くするためにここを暗くして。」

作品4

「この作品の魅力は顔のここだから、このコントラストを強める。それぞれの色に関連性を持たせる。」

作品5

「顔の際を強くして離れているところを弱くすると顔に目がいく。」

作品6

「バックの赤が目立ちすぎる。弱くしてください。」

作品7

「貝殻の光っているところは白、輪郭線は黒で描いてみてください。」

(ここでスケッチの用具の話)

スケッチ用具1

先生が普段使われているスケッチの用具をご紹介いただきました。

筆は中字の筆ぺんです。その他、固型の水彩絵の具を溶くのに軸に水が入っている水筆を使われているそうです。

紙はシルクロードの和紙を小さく切ってボール紙の台紙にのせて描かれます。

「安い道具を工夫して使って、楽しんでしょっちゅう描いてください。」

スケッチ用具2
スケッチ

(皆で他の人の作品を鑑賞する。)

絵の鑑賞
作品7

「まわりにグリーンやオレンジなどの色があるからその色を髪の毛に入れてください。そのものの色に惑わされない。

絵をつくってください。」

作品8

「バックを思い切り暗くする。おもいきって太い筆でグリーンとかオレンジとかブルーを使ってください。」

作品9

「一枚の絵の中で色の調和を考える。」

(仕上げ)

教室風景

ひとりひとりの絵に先生の筆が入り、絵が仕上がっていきます。

『絵を仕上げる』とはどうすることか先生の筆に注目します。

仕上げるとは「ぱっと見て目につくポイントを作る」こと?先生の筆の動きから答えを探します。

教室風景2
教室風景3

たくさんの色が塗られていきます。

皆の「画竜点睛」とはどうすることでしょうか。

作品10
画竜点睛
指導風景
sakuhinn11
完成作品

完成作品はロビー展でご紹介します。

次回は新しいモチーフで二作目を描きます。「絵の8割は構図、2割は色彩」

枚方市立御殿山生涯学習美術センターの場所はこちらです


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