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あしあと

    ノロウイルス食中毒にご注意!

    • [公開日:2019年12月17日]
    • [更新日:2022年3月20日]
    • ページ番号:1707

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    ノロウイルス食中毒について

    ノロウイルスを原因とする食中毒は年間を通じて発生していますが、特に冬期に多発し、患者数が急増します。
    ノロウイルスの集団感染が全国各地で起きており、平成29年1月には和歌山県内で、平成29年2月には東京都内で患者数が700人を超えるノロウイルス食中毒が起こりました。
    ノロウイルスは感染力が強く、わずかな量でも感染するウイルスであるため、食品や手指を介して体内に取り込むことで、おう吐・下痢・腹痛などを起こします。

    食中毒予防をしっかり行い、感染予防に努めてください。

    ノロウイルスとは

    細菌よりはるかに小さい粒子状のウイルスで、人の腸管内でのみ増殖します。
    乾燥や熱にも強いうえ、自然環境下でも長時間生存が可能です。

    症状と潜伏期間

    潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛などです。
    また、感染しても発症しない場合もあります。

    感染経路

    食品からの感染(ノロウイルス食中毒)

    ノロウイルスに感染した調理人などを介して汚染された食品を食べて感染することがあります。
    また、ノロウイルスに汚染された二枚貝(カキ・アサリなど)を生食したり、加熱不十分なまま食べたりすることで感染することがあります。

    人から人への感染(感染性胃腸炎)

    ノロウイルスは非常に少量(数個から100個程度)で感染しますが、感染者のふん便やおう吐物には多量のノロウイルスが含まれます。
    そのため、感染者のふん便やおう吐物によって感染することがあります。

    • 感染者がおう吐などした時に飛び散ったノロウイルスを口から取り込む
    • 感染者のふん便やおう吐物の処理が不十分であり、空気中に飛び散ったノロウイルスを口から取り込む

    ノロウイルスによる食中毒の発生状況

    ノロウイルスによる食中毒は、国内で発症している食中毒の中で患者数が最も多い食中毒です。
    令和元年に全国で発生した食中毒の患者数(13,018名)のうち、ノロウイルスによる食中毒の患者数(6,889名)は、全体の約5割を占めています。

    予防のために

    手指の洗浄をしっかり行う(特に、調理前、トイレ後、食事前など)

    手指を介して食品を汚染しないために、手指は石けんを使って流水で丁寧に洗うことが重要です。
    感染していても症状を示さない人もいますので、日頃から手洗いを心掛けてください。

    二枚貝の生食は避け、中心部まで十分に加熱する(85℃~90℃で90秒以上)

    ノロウイルスは十分に加熱することによって、活性を失わせることができます。
    二枚貝の生食を避け、中心部までしっかりと加熱してから食べてください。
    特に、食品を取扱う人は、感染源にならないために、二枚貝の生食は控えてください。

    下痢などの体調不良がある場合は、直接食品を取扱う作業に従事しない

    ノロウイルスに感染した後、症状が消えてからも、1週間から1ヶ月程度はふん便中にウイルスが含まれている場合がありますので、食品を取扱う人は特に注意してください。

    トイレなどの衛生管理を徹底する

    トイレの清掃やおう吐物の処理を行う場合は、使い捨てのエプロンや手袋、マスクなどを着け、塩素系漂白剤を用いて適切に消毒・処理してください。

    消毒方法(アルコール消毒や石けんだけではあまり効果がないのでご注意を!)

    調理器具や設備などは、水で希釈した次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)に十分浸して消毒するか、もしくは、浸すように拭いて消毒してください。

    希釈方法の目安(次亜塩素酸ナトリウム濃度は200ppmになります)

    希釈方法の目安
    次亜塩素酸ナトリウム製品の濃度液の量水の量
    12%(一般的な業務用)5ml3L
    6%(一般的な家庭用)10ml3L

    また、煮沸できる器具などについては、熱湯での煮沸消毒も有効です。

    参考